ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

MILITARYな一日♪:Z旗

2013年05月19日 22時43分56秒 | Weblog
「操舵室」を覗いてみた。
和室で言えば四畳半程度のもので、自分が勝手にイメージしていたものとは大きくかけ離れていた。


窓が細長くあまりにも小さいことから、ひょっとしてここは戦闘時用の操舵室なのか・・・とも思った。
いずれにせよ早く「あれ」が見たい。

階段を降り、マストまで来た。
そして真上を見上げる。
「あった! まさしくあれだ!」



潮風にたなびく「Z旗」。
多色を用いているだけに目立った旗だ。

決戦を直前にし、連合艦隊司令長官である東郷平八郎が用いたあのZ旗といえば誰でも知っているだろう。
そしてあの有名な言葉。
「皇国ノ興廃コノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」

司令長官直々の御言葉ともなれば、一兵卒にしてみれば天皇に代わっての言葉に響いたのかも知れない。
それでも、あの時代この戦艦の防御力がどの程度であったのかは分からないだけに「死への意識と覚悟」はそれ相当のものだったと推測できよう。

艦内の展示室を見て回り退艦した。
紆余曲折を経て記念艦になったとはいえ、やはり地上に置かれている戦艦は異様にも写った。
それでも太平洋戦争(空襲)があったにも関わらず、よくぞ今日まで・・・と思う。




帝国海軍初期における歴戦の戦艦は、「軍事おたく」云々を抜きにしても一見の価値ありだった。
日本人として知っておくべき史実であると思う。



横須賀という地にこそ似合うものなのだろうが、すぐ隣は米軍基地の敷地だった。

三笠公園を去る前に店に寄り、家への土産としてレトルトの「海軍カレー」を買った。四種類ほどあり、どれが美味いのか聞いてみたところ、人気No1だというものを購入した。(茶色の箱)
また、海軍カラーに錨の絵が描かれている物も買ってみた。
後日食してみたところ、好みとしては茶色の箱のカレーが美味かった。
人気No1だけのことはある。
他に三笠ボールペンを二本購入した。
これは毎日の仕事で今も使用している。
こんなデザインのボールペンを使用しているのは自分だけであり、落としても誰かが拾いすぐに自分の所まで届けてくれている(笑)。



MILITARYな一日♪:坂の上の雲

2013年05月17日 22時14分47秒 | Weblog
横須賀米軍基地の入り口まできた。
ここから先は日本にあって日本ではない。



丸太のような二の腕をしたNAVYの警備兵がゲートに数名いた。
さすがにちょっと恐くて近づけない。
チラッっと横目で見ながら三笠公園へと向かった。

しばらく歩くと自分たちのすぐ目の前に「軍艦」らしき建造物が現れた。
「あれが三笠かぁ・・・。」

思わずため息が出そうになった。
と、同時に想像していたよりもかなり小さいという印象を受けた。
いや、当時としては間違いなく大型戦艦であったのだろうが、それでも小さいという印象は拭えなかった。
また外見は間違いなく初期の戦艦だった。
主砲の位置は現代とほぼ変わらないが、艦の側面からむき出しになった砲身が時代を物語っていた。

さて、入館料を払い、いざ艦内へ。
見学順路に従いながら進むも、どうしてもある一つのことが気がかりでならなかった。
おそらくは間違いなくあるであろう「もの」なのだが、ここは焦っても仕方あるまい。
順路に沿って見学した。



艦後部主砲。
いやぁ明治の代物とはいえさすがにでかい。
ダミーの砲弾も展示されていたが、それでも「大和」の砲弾よりは小さいのだそうだ。


艦のこんな場所に本当に砲が設置されていたかどうか疑問を感じた。
なぜならば、砲手達の体を守るための「盾(鉄板)」がお粗末すぎるのだ。
今は「記念艦」として展示されてる三笠であり、どこまでが当時のままなのかは分からないが、当時の戦艦にとってはごく普通のことなのだろうか。
時代が進めば様々な武器の威力は増し、同時に守りの部分でも向上性はあるはずだが、これじゃぁ敵艦の砲弾が至近距離で当たったらひとたまりもなかっただろうと推測した。
艦隊同士の海上決戦とはいえ、将に肉弾白兵戦そのものだったんだろう。


艦前方主砲。
砲身の間に小さく見えているのが自分。

この後、艦内で上映されてた三笠の歴史や日露戦争における日本海決戦(対バルチック艦隊)のDVDを観た。
やはり思い出すのは司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」だ。
また、数年前にはNHKでドラマ化されただけに、映像としての記憶も新しい。
そしてさがしていたあの「もの」があった。

MILITARYな一日♪:男は度胸!・・・かな

2013年05月12日 22時58分32秒 | Weblog
軍港巡りの船に乗船すれば、より近くで軍艦や潜水艦を見ることはできる。
しかし、やっぱりもっと見ていたいというわがままな願いがムクムクと芽生えて来始めた。
だって目の前に停泊しているのは「ひゅうが」だし。
潜水艦はほぼ常時見ることができても、ひゅうがともなれば話は別。
戦後初の航空母艦であり、是非をも含めてその存在がどのような意味を有するのか。
いや、やめておこう。
今日は「エンジョイミリタリー」でいいじゃんか!

大きな歩道橋を渡れば、「どぶ板通り」はすぐだった。
そして目指すミリタリーショップは通りに入って数軒目。
先ずは店の外から商品を拝見。
と言うよりは、店の外にも「あれまっ!」と言わんばかりのミリタリーグッズが並べられており、なかなか店内へと足が進まなかったのだ。

山頂から見る山の稜線もいいが、これもまた目の保養になってくれる。
興味のない人から見れば「何でこんなものが・・・?」と思われる物ばかりだが、マニアにとっては部屋に飾っておくだけで価値のある物なのだ。
ひとつ意外だったのは、横須賀と言えば「U.S.NAVY」の街。
海軍の軍事関係グッズが多いのかと思っていたのだが、多かったのはむしろ「ARMY」の物だった。
「へぇ~」とも思ったが、購入予定の物はARMY系だ。
めぼしい物はあったのだが、ここで買ってしまうと荷物になるだけだし、今は指をくわえてひたすら我慢だ。
三笠公園へ行った帰りにまた寄ることにした。

りょうちんの案内に任せ歩道を歩く。
りょうちんにとっては地元だけに、いろんな店を教えてくれた。
そしてミリタリーな話題で盛り上がっていると、多くのNAVYさん達が街を歩いていることに気付いた。
基地があるのだから当然であり、いたって日常的な風景らしいのだが、自分にとってはついつい視線がNAVYさん達に向いてしまっている。
と、また一人のがたいのいいNAVYさんが向こうから歩いてきた。
ここは思い切って・・・。


横須賀へ来る数週間前のこと。
近所のレンタルDVD屋で「バトルシップ」というDVDを借りてきた。
海自とU.S.NAVYとの合同演習中にエイリアンが襲ってくるというSF的映画であり、日本からは浅野忠信氏が出演している。
その映画の中で特に目立っていたのが、NAVYの戦闘服だった。
ブルーを基調とした迷彩服であり、左胸には当然のことながら「NAVY」のワッペンが縫いつけられている。
自分にとってはその文字が強烈なインパクトとなっていた。


映画の衣装ではなく、是非とも本物のNAVYの文字を間近で見てみたい。
果たしてOKしてくれるかどうか・・・。
いや、それ以前に自分なんかのいい加減な英語が通じるかどうかが問題だ。

迷っている間にも本物のNAVYさんがすぐ目の前まで来てしまっている。
う~ん・・・ここは一発度胸で!
「えっ、女性かぁ・・・。 がたいだけで男だと思いこんでたなぁ。まぁ言ってみるか。」

ありったけの単語を並べまくり、いい加減な文法を駆使して話しかけてみた。
日本語で言えばこんな感じだった。
「ちょっとすみません。私は今日初めて横須賀へ観光で来ました。私の趣味はミリタリーグッズの収集や戦争映画を観ることです。すみませんが、思い出にNAVYさんと(あなたと)一緒に写真を撮らせていただいてもいいでしょうか?」

するとどうだろう、自分の英会話が通じたではないか!
これには自分がビックリだった。
相手の方は、すぐに笑顔でOKの返事をくれた。



ダメ元で言ってみるもんだなぁと思った。
できることなら左胸の「NAVY」の文字をじっくりと見せてもらいたかったのだが、相手は女性だけにそれは失礼に当たると判断。
ちょっと残念だったが、良い記念になった。

りょうちんも、自分のとったこの行動にはビックリしていたようで「いやぁ度胸ありますね!」と言われた。
確かに度胸は必要かも知れなかったが、それよりも「ミリタリーへの想い」の方が上回っていただけに過ぎない。

さぁ、早く三笠公園に行こう!



MILITARYな一日♪:わくわくどきどき

2013年05月11日 00時14分13秒 | Weblog
久々に登山以外のことを綴る。

4月1日、以前からど~~~しても行ってみたかった場所に行ってきた。
幼き頃からの自分の趣味である「戦争映画を観る」「戦車や戦闘機のプラモデルを作る」「軍事雑記・書籍を見る(読む)」「モデルガンやミリタリーグッズの収集」「サバイバルゲームで遊ぶ」「自衛隊の駐屯地見学」などにも大いに関係している。
早い話が「軍事おたく」ってこと。

今回はまったくの偶然ではあったが、りょうちんの地元である鎌倉からすぐのところ、「横須賀」へ行ってきた。
案内役はもちろんりょうちん。
日帰りではあったが、男二人のかなり中身の濃い「MILITARYな一日」となった。

湘南ラインで一路「大船」へ向い、電車を乗り継いで10時30分に横須賀へ到着。
もうすぐ横須賀駅というところで、車窓から一隻の軍艦が見えた。
海上自衛隊(以下「海自」)の船であれば正式には軍艦とは呼ばないが、ここはお堅いことは抜きにして「軍艦」としておく。

ほんの一瞬であったが、間違いなくそれは軍艦だった。
しかも形状は航空母艦。
と言うことは・・・おっ!、えっ? ひょっとして「ひゅうが」だったりして!!!
だとしたら何とラッキーなことか。
そうは滅多にお目にかかれない軍艦である。



電車を降りる前からテンションは一気に上昇した。
はやく降りたい。
そして少しでも近くで実物を見たいと気持ちははやる。
恥ずかしながら、車窓にしがみつくようにして見入ってしまった。
まるで遠足気分の小学生そのものだ。

横須賀駅は思っていた以上に小さく、こぢんまりとした可愛い駅舎だ。
駅を出るとさっそく外国人の方とすれ違った。
さすがは基地のある街「横須賀」だ。


駅前の道路を渡ればすぐ先に港に沿った公園があった。
「りょうちん早く早く! ひょっとしたら『ひゅうが』かも知れないよ!」
せかすように言うが、自分の足はすでに早歩き状態となっていた。

車窓から見えた空母が次第にその全容を現し始めた。
「ひゅうが」だ。
自信を持ってそれは「ひゅうが」だと言えた。

詳細は知らないが、正式には海自所有の「ひゅうが型護衛艦」。
ヘリコプター搭載の護衛艦であり、従来の強襲揚陸艦や軽空母よりも部分的には大きな船体であることから、事実上の「ヘリコプター航空母艦」と呼んでもいいと思っている。
全長約200メートル、高さ約50メートル、速力30ノット。
機関砲や機銃の他にも、なんとなんと短SAMなどのミサイルや短魚雷までも発射可能。
艦載ヘリは最大で十数機だ。


まさかその「ひゅうが」をこの目で見ることができようとは・・・。
ラッキー以外の何ものでもない!
三脚を取り出して早速記念写真だ。
もうごく自然に顔がほころんでしまっている。


それだけではない。
港の対岸には「潜水艦」までもが停泊していた。
自分の視界に空母と潜水艦がいる。
こんなこと生まれて初めてのこと。
何て贅沢な光景なんだろう!
実にたまらなく贅沢だ。


今日は軍港めぐりだけでなく、ミリタリーショップでの買い物や三笠公園へも行く予定になっている。
今日だけ子供のようにはしゃぎまくってやるぞ!

雲龍渓谷(ピーカンバージョン):SURPRISE

2013年05月02日 22時26分27秒 | Weblog
「雲龍鍋」でお腹いっぱいとなったところで、この地でなければできないことをやった。
雲龍渓谷ならではのちょっとしたSURPRISEだ。

先ずは絶対に欠かせない「つらら」を集めた。
できれば「雲龍瀑」そのもののつららが良かったのだが、落石や落氷の危険度が大きく、容易に近づくことができない。
安全のためにもそれは諦め、氷壁のつららを折りそれを使った。
あとはお酒を注ぐだけ。



ここへ来たらどうしてもやりたかったこと。
天然のつららを用いた「オンザロック」で少しだけ酒を飲むことだ。

酒は甘く芳醇な香りのコニャック、「ナポレオン」だ。
グラスはもちろんガラス製。
途中で絶対に割らないことを前提にしてここまで持ってきた。
「なんでわざわざそんなことを・・・」
と、思われるかも知れないが、わざわざやることに意味がある。
くだらないこと思われるかも知れないが、俺たちにとっては楽しい!



コニャックなど滅多に口にしないが、美味いというより「甘い」。
ほんの2~3口で飲み終えてしまったが、うん、満足♪(笑)。

帰りは同じコースを辿り、途中から山間ルートで戻ることにした。



同じ氷壁でも、見る向きが違えばまた違う顔を見せてくれる。
今日は軽いトレッキングのようなものだが、雪山とは全く違った感動を得ることができた。

再び五日後に来ることになるのだが、その日は夜から大雪となった。