ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

劔岳・再びの奉納 「大汝から富士ノ折立へ」

2023年09月20日 21時06分48秒 | Weblog
雄山を過ぎれば登山者は一気に少なくなり、登山道はガランとしたものとなる。
ここからが本格的立山の縦走路であり、テンションも上がるというもの。
岩稜地帯であるが故に気を抜くことはできないが、天候にさへ恵まれれば遠く縦走路と劔岳を視野に入れながら北アルプスを堪能できる。


大汝山、富士ノ折立へと続く岩稜ルート。
標高はほぼ3000mあたりとなる。

程なくして大汝休憩所へと着いた。
いい加減腹も空き、この辺りで昼食としたい。


大汝休憩所。
10年ほど前の映画「春を背負って」の舞台となった場所である。
山小屋の経営と避けることのできない山岳事故の物語。
そして立山を中心とした北アルプス北部の峰峰を見事なまでに映し出していた。

休憩所前のベンチは満席であり、ここを過ぎた辺りで食べることにした。
昼食と言っても、前日に購入したパンと行動食のみで軽く済ませる予定だ。
自分の場合、昼食で十分に腹を満たすということはまずない。
せいぜい腹六分目程度だろうか。
八分目でもよいのだが、経験上休憩後の行動に支障が出やすいと感じる。
腹と気分が満たされても動きに遅れや鈍さが出てしまっては元も子もない。
それ故に半分ちょっと程度に抑えている。
ただし、珈琲だけはほぼ必ず飲んでいるが・・・


「お腹すいたぁ~」のお二人さん。
今日の後半戦はこれからだよ!

大汝山を過ぎ、富士ノ折立の手前あたりだったろうか、今日初めての残雪ルートとなった。
今年の夏は例年にないほどの猛暑となり、雪解けが早かった。
それ故にこの時期であればまだ十分に登攀可能な劔岳へのバリエーションルートの雪渓が崩れ、ズタズタ状態となってしまっている。
平蔵谷ルートや長治郎谷ルートなどが入山禁止となり、たとえ自己責任であっても入ってはならない決まりらしい。
残念なことである。
それだけにこのポイントで残雪と出会えたことは非常に稀でラッキーだった。


残雪でウキウキかな(笑)。
自分も思わず雪を口に入れてしまった。
美味くはないが嬉しいね!

さて、ここを過ぎれば岩場の下りルートとなる。
決して危険度が大きい区間ではないが、足を滑らせ滑落すればどうなってしまうかは明らかだ。
慌てずにゆっくりと下ろう。


真砂岳へとむかう尾根道が見える。
少しガスが濃くなってきたこともあり、一瞬の隙間から見えた縦走路だった。

ギリギリストックを用いても大丈夫な下りルート。
これ以上斜度やガレ具合が大きければストックを用いることはかえって危険であり、三点支持により下らなければならない。
もう七年前になろうか、奥穂高岳の山荘から涸沢へと下るザイテングラードにおいて、僅か一ヶ月ほどの間に五件もの滑落事故が起き、その内三名の方々が亡くなられた。
聞いた話によれば、亡くなられた方々に共通していたことの一つにストックを用いてザイテングラードを下っていたそうだ。
あのザイテンにおいて何故ストックを用いてしまったのか・・・
あのエリアは三点支持による下りが前提であり、ストックを用いることは事故に直結すると言っても過言ではない。
道具の用い方を知らなかった、間違えていた、頼りすぎていた・・・
誰かアドバイスをする仲間はいなかったのだろうか・・・
防ぐことのできた痛ましい事故だ。


岩場を下るT君とUさん。
お腹が一杯で苦しくはないかな?

20分もあれば下り終えるが、まだガスが濃く劔岳を拝むことは叶わなかった。
「まぁ明日の楽しみとして、今日は素直に諦めましょう」
とは言ったものの、やはりここからの劔岳は絶景である。
ちょっと残念だった。


緩やかな登攀ルート。
この先に楽しみにしている出会いがある・・・かも。
咲いていてくれると嬉しい。

劔岳・再びの奉納 「雄山(おやま)へ②」

2023年09月14日 21時34分09秒 | Weblog
一ノ越から雄山までは約一時間で登頂できる。
標高差は凡そ300m。
斜度的には極めてきついという訳ではないので「雄山山頂への斜度で標高差300mが一時間」というのが他の山でも目安として役立つことがある。

このルートで登頂するのは数年ぶりのこと。
登り始めて数十分、かなりの数の団体さんが下山してきた。
おそらくは地元の小学生たちであろうと推測したが、記憶が正しければこの区間のルートにおいて大きな変化があった。
登りルートと下りルートがほぼ分けられていたことだ。
つまり今までは一本のルートを交互通行する区間が殆どだったのだが、今回気付いたことでは逆に殆どの区間が登りと下りの専用ルートになっていたということ。
(記憶が正しければということなのだが・・・)

それなりに気軽に3000m登頂を楽しめる山だけに登山者の数が多いことは分かっていたが、それでも専用ルートを作るということがどれほど苦労が多いことかは容易に想像できる。
混雑を防ぐ、事故を少なくするといった安全登山を目的とした作業への感謝を感じながら登攀を続けた。


ここは二度目のUさん。
山頂にある雄山神社の社務所が見えてきた。
よく見ると小学生達が下山してきているのも視認できる。

小学生達とすれ違った時、引率の女性の先生がかなりの疲労で参っている様子が伺えた。
おそらくは唯の疲労だけではないだろう。
少なからず高山病も起こしてしまっている様に感じた。
男性の引率者から「大丈夫ですか?」と聞かれ、「う~ん、ちょっと頭が痛くて・・・」
そんな会話が聞こえてきた。
室堂まで戻れば標高2500mだし、それだけで回復することが多い。
仕事とはいえ大変だろうが無事の下山を願うことしかできない。


山頂まであともう少し。
着いたら何か食べたいと思えるほど腹が空いてきた感覚だった。
この空腹の感覚は、実はかなり重要なことである。
疲労が蓄積され過ぎてしまうと、空腹感よりも疲労感が上回ることで食欲が無くなってしまうからだ。
これは過去に何度か経験してしまったことがあり、
疲労の蓄積 → 食欲減退 → カロリー摂取ほぼ0 → 
やがて低血糖症 → 行動不可 → 最悪のケースになるかも

これをやってしまったのがなんと雪山登山だったという苦い経験があった。
登山用語では、俗に言う「シャリバテ」或いは「ハンガーノック(ハングリーノックアウト)」と呼ばれている。(「シャリ」という言葉は今の時代もう死語なのだろう)

一時間ちょっとで雄山山頂に着いた。
青空はあまり拝めなかったが、多くの登山者で賑わっており、中にはジーンズとスニーカーで登頂してきた人たちもいた。(恐いなぁ)


ハイ、パチリ!
すこし休憩したら本格的な立山縦走となるルートへと向かう。
この先は急に登山者の数が少なくなってくる。
それだけ岩稜地帯へと変わってくるということだ。

劔岳・再びの奉納 「雄山(おやま)へ①」

2023年09月07日 16時59分40秒 | Weblog
ややガスが濃くなる傾向にはあったが、降雨の心配は今のところ大丈夫であった。
念のため雨雲レーダー画像で確認したが問題はなさそうだ。

問題は別にある。
それは自身の「腰」だ。
積雪期に70リットルの大型ザックを背負い八ヶ岳へと向かったが、以前から時折痛みと痺れ(麻痺のような感覚)に悩まされていた腰部に再び同じような感覚に襲われた。
幸い下山してからの症状ではあったが、「重いザックは無理かなぁ・・・テント泊はもうできないのか」と辛い決断をせざるを得ない思いであった。
医師からは「できれば山小屋に泊まるといった、できるだけ荷物を軽くしたスタイルで登って下さい」と言われていたからだ。
(つまり、医師のアドバイスを無視してテント泊をしてしまったということ)

今でもごくまれに腰に一瞬だけ電気が走るような感覚に襲われる。
左大腿部には、何となくだが麻痺のようなものがあるような気もしている。
そんな理由もあり、今回の縦走は小屋泊としたのだ。
しかし、山小屋二泊の40リットル程度のザックの重さでも無理が利かないようであれば、登山は引退か・・・
も視野に入れて臨んだ。
表情や言葉では出してはいないが、常にその懸念を抱いてのスタートとなったのだ。

出発して約40分、そろそろ軽く一本(休憩)を取ることにした。
一ノ越へはまだあったのだが、煙草が吸いたくなってきたというのが本音だ。(笑)


雄山が見える。
天候はまずまずだし、このまま行けそうかな。


雄山の手前にある一ノ越を目指す。
映っているのはUさんとT君の二人。


まだやや眠気はあったが、二年ぶりに劔に登れる嬉しさで一杯だ。
煙草も美味い!

10分ほどの休憩の後再スタートした。
まだのんびりとしたハイキング程度のルートでもあり、周囲の高山植物にも目が行く。
「おっ、ハクサンイチゲですね。」
珍しいと言うほどの花ではないのだが、剱山頂に奉納する板に描いた花がハクサンイチゲであることもあり、少し嬉しかった。


このあたりではどこでも見られるハクサンイチゲ。
純白の花びらに癒される。

実は今回の登山計画において、初日のアプローチを立山縦走としたのは自分だった。
本来は無理せずに劔沢へ直接行った方が体力温存にもなるのだが、立山縦走ルートのある地点だけでしか見たことのない花がある。
その花をどうしても見たかった。
名前は「タカネツメクサ」。
群生にはならず、決して目立つ花ではないだけに気付かずに通り過ぎてしまうこともあった。
それだけにこの花を見たのは真砂岳の手前の一定区域だけしかない。
果たして今回も見られるとは限らないが、どうかあの小さく可憐な白い花を咲かせていて欲しい。
(などと柄にもないことを綴っている自分が少し恥ずかしい・・・)

一ノ越に到着した。
まずはトイレと休憩だ。


行動食を食べリフレッシュ。
ベンチの横にはイワギキョウの花が咲いていた。


雄山を見上げる。
ここから約1時間で登頂可能なお手軽3000m級だけに混雑は毎回だ。
地元の小中学校が夏休みの行事としてよく登っているのを見かける。
かなりの団体さんだけに、交互通行にせよ追い越すにせよ時間がかかってしまうのは仕方のないことだ。
そして毎回のように見かける光景がある。
引率者、即ち教師の疲労である。
児童生徒よりも先生の方がバテてしまい、中には顔面蒼白状態の人もいた。
自分のことよりも子供達の事故や怪我に気を遣っての登山だけに、ご苦労なことであると思う。

さて、いざ雄山へ!

劔岳・再びの奉納 「心躍る思い」

2023年08月28日 22時15分53秒 | Weblog
2023年の夏山は、期待感に溢れ心躍る山行であった。

昨年の夏の劔岳は腰痛により断念し、秋のリベンジは天候不良で再び断念せざるを得なかった。
とてつもない悔しさと淋しさを覚えた夏だった。
あれから一年、また夏がやってきた。
「二年ぶりの劔かぁ・・・ワクワク感しかないなぁ・・・」
思わずそんな独り言を呟いてしまうほどに楽しみであった。

二年前の秋に劔岳の山頂祠に奉納してきた記念のプレートが何故か無くなってしまっており、「それならばもう一度奉納するまでだ。」
と、勝手に決めて計画を練った。
「○○さん、今年も(劔に)登るんですか?」
職場の女性(Uさん)から尋ねられたのが今年の春だった。
「無理にとは言いませんが、できればご一緒させていただきたいのですが・・・」
やや遠慮がちな依頼ではあったが、断る理由など無い。
「是非一緒に登りましょう!」
「バリエーションルートでもいいですか!」と、半ば冗談で確認してみたが「絶対に無理です」との返事。
ならばタテヨコルートで決定だ。
「タテヨコ」とは、別山尾根ルート上にある難所、「カニのタテバイ」「カニのヨコバイ」のことだ。

準備は順調に進んだのだが、一つだけ全く進んでいないものがあった。
事前の体力持久力の向上だ。
本番前に軽くでも良いから何処かの山に登り、少しでも身体を山仕様に仕上げておかねばならないことは、北アルプスを目指すのであればごく当たり前のこと。
それが全くできていなかった。
理由の一つはどうしても日程が取れなかったこと。
そしてこの酷暑続きの日々のせいでもあった。
「こんな暑さで登ったら、かえって身体を壊してしまいかねない。あまりに危険だ。」
そう思える毎日だった。
結果として事前には何処にも登らず、ぶっつけ本番の劔岳アタックとなってしまった。

7月26日、仕事を終え先ずは近くの温泉で汗を流した。
夕食は外食で済ませ、職場のUさんと合流した。
20時、地元を出発し長野県扇沢を目指した。

実は今回の山行において、もう一人職場の若手ホープである男性(T君)も一緒に登ることになっている。
唯残念なことに、勤務の都合上一緒に登れるのはアプローチの初日だけ。(立山縦走)
二日目のアタック日は、夜明け前に単独でスタートし、劔の下山途中でランデヴーすることになっている。
そして彼はその日の内に戻り、翌日は出勤という超ハードスケジュールとなっている。
自分には絶対にできないことだ。(若さとは唯々羨ましい)

深夜に扇沢駐車場に着き、すぐに仮眠(車中泊)。
翌朝は5時30分の起床だったのだが、朝が早過ぎて全く腹が空いていない。
まぁ今日はアプローチだけだし、朝食は室堂に着いてからでも問題はないだろう。
無理には食べずに珈琲だけとした。
駐車場ではT君とも合流し、三人揃って扇沢を出発した。


見事なまでの紺碧の空。
まさにこれぞ夏空であろうか・・・。

眠気も吹き飛ぶ空の碧に胸が高鳴る。
(「やっとだ。やっとまた劔に登ることができる。」)
体力に不安はあったのだが、何とかできるという自信もあった。
それは決して驕りではなく、経験から生じた自信だ。

ここからケーブルカーやロプウェイなどを乗り継いで室堂までは約1時間半。
金銭的にはこの区間の交通費の出費が痛い。
が、しかしそうしなければスタートラインにすら辿り着くことはできない。
ザックの中に収納してある「奉納板」の重さを感じながら黒部ダムを目指した。


ハイ、定番スポットで一枚!

室堂ターミナルにはほぼ9時に到着した。
登山届けを提出し、「立山玉殿の湧水」で水を汲み軽くストレッチ。
今回は立山を縦走してから劔沢へと向かうルートとした。
遠くには3000m級の「雄山(おやま)」が目視できた。
天候はまずまずだ。


室堂ターミナルを出発し、いざ雄山へ。
バックに見えるのはこれから縦走する登山ルートと別山。

のんびり安全登山で行こう!

富士登山に思うこと

2023年08月19日 22時26分29秒 | Weblog
多くのイベント開催が四年ぶりに緩和された。
登山もその例外ではない。
それ故に日本一の標高を誇る富士山をターゲットにした登山がどのような状況となるかは十分に予測ができた。
しかし現実はその予測を遥かに超えたところにあり、現状は誰もが知るところであろう。

関係機関は「弾丸登山」への警鐘を鳴らし続けてはいたが、一向に減る様子はなく過去一の賑わいとも言えよう。
いや、「賑わい」と表現するのはあまりにも適切ではない。
むしろ事故を初めとした様々な障害をも生んでしまっている。

「完全自己責任として、公的機関の救助であっても費用を負担させるべきだ」
「入山料をもっと引き上げるべきだ」
「入山に際して一人一人のチェックを行い、登山に不適切である服装や装備であればその場でアウトとすべきだ」
多くの意見がネット内で飛び交っている。
そのどれもがある意味的を得ていると思うが、実施したところで果たしてどれだけの効果があるのかは未知数だろう。
(いい加減行政が出てきても良いのでは・・・)

何故富士山なのか・・・それだけは自分にはわからない。
何故なら富士登山については全くと言って良いほど興味や関心が無いのだ。
過去三度登ってはいるが、一度目は「一度くらいはね」といったものからだった。
二度目三度目はつきあいでの「仕方ないか・・・」というものだった。
本音を言えば、「一度登ればはもう十分」と感じていた。
二度目三度目は、登る前からどうしても登攀意欲が湧いてこなかった。
理由は単純である。
歯応えに欠けるのだ。
確かに標高は日本一を誇る・・・が、あまりの単調さに辟易してしまった。
「富士は登る山ではなく、観る山である」
これが自分の出した結論だ。

さて、本題に戻ろう。
弾丸登山にはじまり、あまりに多くのトラブルを起こしている富士登山。
ニュースで知る限りでも信じられない事が原因で起きているようだ。
軽装備やサンダル登山なんてのは今までにも聞いたことはあるが、山小屋が予約できなかったからという理由で、登山道にテントを設営しそこで仮眠する。
テントがなければ登山道の隅でシュラフに入り寝る。
これって一体どういう考えを有しているのか・・・。
ルールやマナー、常識もあったもんじゃない!
小屋の人が慌てて「ここは寝る場所じゃないですよ。登山道です。すぐに起きてそこを空けて下さい」
と言えば「寝てねぇよ! 休んでるだけだよ!」と怒鳴る。
もう屁理屈を通り越してしまっている唯の大バカ者だ。
どれほど登山経験が豊富かは知らないが、やっていいことと悪いことの区別もまともにつかない輩であることだけは分かる。

最後に弾丸登山について、自分なりの考えを綴りたい。

自分は弾丸登山が悪いとは全面的には思ってはいない。
その理由として、富士山は十分日帰り登山が可能な山であることにある。
弾丸登山と言っても、早朝に発ち夕刻に戻ってくることは普通にできる山だ。(混雑具合は別として)
要はそのための準備と予測だと思う。
準備とは、体力持久力であり、ルート状況の事前把握。
そして適した服装、ギア等々。
予測とは、混雑具合や天候を初めとしたものである。
また、高山病や低体温症になってしまった時の自己対応などだ。
もちろんそこには当然経験や知識が含まれることは言うまでもない。

日本一の山だから、せっかくだから登ってみよう。
みんなが登っているんだから自分でも登れる(はずだ)。
そんな極めて軽はずみな考えで挑む人たちがいることは事実であり、混雑の要因となっている富士山。
自分の理解を超えてしまっている。

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〔おまけ〕実際にあった出来事

「劔岳に行くんですけど、何が必要なんですか?」と聞かれた。
本音で思ったことは、「何が必要なのかすら自分で分からない奴が剣に登るな!」
しかしそこはグッと堪えて「レインウェア(雨具)は持ってますよね?」
「えっ、レインウェアって必要なんですか!?」

もう呆れ果てて・・・ではなく、「どうかこの人、新聞に載らないでくれよ」と祈るばかりだった。
富士山に限らず、山岳事故が一向に減らない訳だ。