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ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

5年振りだね「何処に登ろうか・・・」

2025年06月17日 16時09分13秒 | Weblog

嘗て同じ職場で働いていたAM君。

ジャンダルム、北方稜線を含む劔岳、冬期であれば避難小屋泊での谷川岳、テント泊で八ヶ岳縦走など、いくつもの山を共に登ってきた。

異動してからはなかなか会うことができず、また日程も取りにくくなってしまい一緒に登る機会がなかった。

年が明けてからどうにかやっと日程を合わせることができ、残雪期ではあるが3月に八ヶ岳に登ることが決まった。

5年振りになろうか・・・。

難所や厳しい状況の下ばかりを共にしてきた彼と再び山に登れることがたまらなく嬉しかった。

自ずと事前の下調べや情報収集、そして事前準備にも力と喜びが入った。

 

互いに仕事が終わってから待ち合わせをし、先ずは夕食を食べた。

食べながらも仕事のことやプライベートなことなど積もる話も多く、話題には事欠かなかった。

AM君に会うことと同時に楽しみでならなかった事がもう一つあった。

彼が新車を購入したのだ。

しかも購入しただけではない。

「これでもか!」という程にアウトドア仕様にカスタマイズを施していた。

このとこは後に綴るとして、一路互いに懐かしさもある長野県へと向け出発した。

目指すは主峰赤岳。

駐車場は毎度おなじみの美濃戸口であり、ナビを使わずとも行ける。

深夜1時過ぎに到着し、車中泊となった。

 

翌朝7時に起床し目覚めの珈琲を飲んだ。

当然お湯を湧かすのだが、そこはアウトドア仕様の新車、すべて車内に揃っていた。

因みに寝るにあたっては、商業用の車ということもあり、二列目のシートを畳めば三人用のテントほどの広さとなる。

もちろんザックなどの大型の荷物を置いてもその広さは余裕だった。

更にバックドアを開けた後に、閉める時は外から行わなければならないのが一般的だが、なんとドアの内側に取っ手を取り付け車内からでも開閉ができる様にカスタマイズしてあった。

唯唯感動しっぱなしのアウトドア仕様であり、羨ましくもあった。

両サイドに様々なものをつり下げられ、何泊でも車中泊ができるようにしたとのこと。

さすがは商業用タイプ、広い!

内側から見た後部。

「水と食料とガスがあれば長期旅行も楽しめますよ♪」の一言が実に嬉しそうだった。

自分がやってみたかったことを具現化し実現実行したAM君。

アウトドア好きな男にとって、これは将に浪漫である。

目覚めの珈琲を飲むAM君。

もちろんドリップでのレギュラー珈琲だ。

自分も頂いたが、味だけではないもう一つ上の美味さを感じた。

 

今日は赤岳鉱泉小屋までの行程であり、出発は慌てることはない。

小屋泊でもあるので、到着時刻は常識の範疇で考えればよい。

10時となり登山届けを提出し美濃戸口をスタートした。

地面に雪はなかったが、スタートして10分も歩けば徐々に雪面となってきた。

12本爪のアイゼンの他にチェーンスパイクを持参してきたが、まだそれすら装着する必要もなかった。

美濃戸口を出発。

AM君とこの道を歩くのはこれで何度目になるだろうか。

もちろん雪の季節しか歩いたことがない。

 

今日明日の天候はまずまずだが、歩きはじめてすぐに汗をかくようになった。

ジャケットを脱いだり着たりの繰り返しだが、寒さと強風に煽られて進むよりどれだけ楽であろうか。

体作りと慣らしを兼ねて慌てずのんびりと鉱泉小屋を目指せば良いだけの初日。

気分は上々だった。

少しずつ積雪が目立ち始めた。

二月は個人的なことで山に登ることが叶わず今日まで足伸ばしとなってしまった。

思い切り雪山を楽しみたい。

約1時間して美濃戸へと着いた。

真っ白な雪を纏った阿弥陀岳が屹立している。

あの山も雪の季節にAM君と一緒に登ったなぁと、つい懐かしんでしまった。

 

美濃戸で軽く行動食を食べた。

小屋へは14時頃に着く予定であり、休憩時間もいつもよりは長く取ることができようか。

ここからは北沢ルートで鉱泉小屋へと向かうが、この二人が揃うと悪い虫が疼き出す。

「ちょっとバリってみようか。」

「いいですね。軽くやってみましょう♪」

つまり、本来の正規ルートから少しだけずれて進もうということである。

厳密に言えばバリエーションルートなのだが、そこまで大袈裟なものでもない。

もちろん安全を第一としてルートファインディングはするし、決して無理はしない。

プチバリエーションルートを楽しもう的なものに過ぎない。

美濃戸にある分岐点。

予定では北沢ルートなのだが、今日は北と南の中間的なポイントからスタートし、北沢寄りに進むことにした。

まだ樹林帯の中であるだけに藪漕ぎもあるだろう。

二人が揃うと悪い癖が出る。(笑)

 


花巡り 「花を見ると・・・」

2025年06月14日 14時30分30秒 | Weblog

梅が散り桜が満開になってくる頃、我が家の小さな花壇やプランターの花が一斉に勢いを増しカラフルに賑わう。

毎年春に向けて植える花の苗はそう代わり映えはしないが、強いて拘りを言えばパンジーは中央にブロッチの入った苗を選んで植えている。

単色のパンジーも好きだが、このブロッチの有無で見栄えが違ってくる。(と勝手に思っている)

去年の反省から今年はアイフェイオンに占領されないよう間引きをしながら育ててきたのだが、その途中途中でどこか「もったいない、可愛そうだなぁ・・・」という思いが芽生え、中途半端な間引きとなってしまった。

それでも去年よりは随分と数は減ったのだが、やはり「もったいない」ではダメだと今年の春も反省しきりとなってしまった。

道路に面している花壇。

間引いたつもりだったが、オレンジのパンジーの隙間にアイフェイオンが密集してしまった。

もう少しハッキリと色分けした方がすっきりするだろうか・・・。

メインの花壇。

これでも去年よりは色分けがすっきりしていると思っている。

パンジーの色も青系はやめ、赤・オレンジ・黄の三列で正解だった。

球根の花であるチューリップも植えているが、球根類の花が咲いているのは長くても10日くらいだろうか。

種からの花と比べれば開花期間は極めて短い。

壁の周囲の花壇とプランター。

ここはアイフェイオンに押され気味だったなぁ。(笑)

間引いたつもりだったが、もっとすっきりとさせなければと思う。

プランター類はいい感じで咲いてくれた。

手入れは面倒にも思うが、咲き終わったら花がら摘みをしなければ葉ばかりとなってしまう為、「しょうがないやるか・・・」ってな感じで頑張っている。

芝生にはいつの間にかアイフェイオンの球根がこぼれ落ち、それが咲いてしまっている。

葉が出始めた頃にかなり短くカットしたのだが、それでも見事に花が咲いた。(咲いてしまった)

さすがは繁殖力の強いアイフェイオン。

恐るべしはその生命力。

 

四月、花壇の手入れをしながら何度も思ったことがあった。

宗次郎のことだった。

この時期は散歩から帰ってくるとすぐに家には入らず、リードを何処かに巻き付け少しの間だけ一人にさせてもらっていた。

そして花がら摘みをするのだが、宗次郎は勝手気ままに庭をうろついていた。

いや、うろついているのはほんの数分程度であり、すぐに花壇に駆けあがり密集している花の中へと突入だ。(笑)

ガサゴソと何がおもしろいのか分からないが、花壇の中を歩きまわっている。

「あ~こらこらダメー!」とは言うのだが、花壇の中のうろつき方が何故かおもしろくて仕方がなかった。

「本人は楽しいんだろうな・・・」と思い、一服しながらその様子を見ることが常だった。

得意の花壇荒し。(笑)

まったく・・・と思いながらも何故か憎めなかった。

突入寸前の宗次郎。

リードを引っ張ってくい止めてはいるが、結局は許してしまっていた。

 

おーい宗次郎!

虹の橋のたもとには花が咲いているかい?

お花畑の中を思い切り走り回っているかい?

たまには降りてきて庭の花壇をガサゴソやってもいいんだぞ。

 


花巡り 「桜並木」

2025年06月10日 11時10分15秒 | Weblog

四月となり、自分の住んでいる地域にも桜前線が北上してきた。

ソメイヨシノはいたる処そこここで見受けられるが、もう二十年以上も前から少し気になっている桜の名所があった。

名所と呼ぶにはやや大袈裟なのだが、車で通る度に気にはなっていた。

「靜かで良い場所だな。人も少なそうだし・・・。」

混雑とは無縁の名所だと思っている。

 

自宅から車で20分もあれば着いてしまう場所であり、嘗ては何度も利用していた道路があったが、バイパス的な道路ができたことで今ではほぼ利用することはなくなってしまった。

では何故今更ながらその場所を思い出し気になったのか・・・。

昨年の九月に亡くなってしまったペットの宗次郎を思い出したからだ。

桜が咲く季節になると、宗次郎はある意味最も活発に動く。

それは近所の桜並木を一緒に散歩している時、風が吹き桜吹雪が舞うと何故かそれに向かってジャンプするのだ。

高いところに舞っている時は上を見上げじっとその様子を見ているが、自分の体にまとわりつくような感じで舞っているとくるくると体を回転させ花びらを追う。

また、パグ特有の短い足ながら思い切りジャンプし花びらを口に入れようとしたり手で掴もうとしていた。

何が気になるのかは分かるようで分からないままだったが、一年の中でそこまで執拗にジャンプする宗次郎を見るのは桜の季節だけだった。

そしてその様子がたまらなく好きだった。

「一度でいいから連れてきてあげればよかった・・・」

今では叶わぬことであり、後悔している。

 

天候のよい仕事が休みの日、何年かぶりでその場所まで出かけた。

青空の下、桜満開の穏やかな春である。

平日ということもあってかお花見的なことをしている人は誰もおらず、川沿いの桜並木の道をジョギングしている人が一人いるだけだった。

「せっかくなのに何かもったいないなぁ・・・」などと勝手に感じながらも、独占状態の今に満足している自分だった。

この道路の先に橋がある。

そして橋の両脇には川に沿って散歩道があり、桜並木となっている。

何度も通った道だが、ここで車から降りたのは初めてだった。

道路のすぐ横には東屋があり、ちょっとしたお花見や休憩にはもってこいだった。

もちろん駐車場やトイレも併設されている。

こんなことならもっと早く来るべきだった。

 

駐車場に車を停め、川沿いの細い道を歩いてみた。

土手には菜の花が咲き乱れ、見上げれば淡いピンク色と青空、そして足元には黄色と緑。

広い田園の中に川が流れ、絵に描いたような田舎の春の風景そのものだ。

「見慣れているはずなんだけどなぁ・・・」

そう、田舎ではありきたりの見慣れているはずの春の風景なのだが、あらためてこの場所に来てあらためて歩いてみると新鮮でならなかった。

道を挟んで北側の桜並木。

土手の上にも道があり、景色を眺めながらの散歩やジョギングには最高の場所なのではないか。

南側の桜並木。

やはり宗次郎を連れてきたやりたかった。

穏やかでたおやかであるはずなのに、後悔心が胸を突く。

スマホの中に宗次郎の画像が何枚かあることを思い出した。

ディスプレイに宗次郎を出し、一緒に歩いた。

せめてもの思いだった。

少し離れた場所から写した桜並木。

来年の春、また来ようと決めた。

********************

自宅近くのいつもの散歩道。

宗次郎が三歳になる少し前の頃の写真。

この八重桜の桜吹雪が好きだった・・・のかな。

 


花巡り 「筑波山梅林②」

2025年06月07日 21時10分05秒 | Weblog

少し大げさな言い方にはなるが、標高を上げるに連れ紅梅の数が目立つようになってきた。

(「植林をした人は白梅と紅梅とのバランスや俯瞰した時の見え方などを考えて植えたんだろうなぁ。」)

などと勝手に推測したが、所詮は素人の自分にはわからないこと。

「お~綺麗だ」と単純に見上げながら進んだ。

後ろ姿で妻を一枚。

内心おそらくは花より団子だろうか。(笑)

せっかくなので三脚を立て一緒に一枚撮った。

こうしてみてみると、やはり白梅よりも紅梅の方が目立って見える。

同じアップで撮ってみればそれほどの違いはないのだが、俯瞰した時の見え方は全く違った。

青空をバックに白梅。

春の訪れを花で感じ取ることができる。

同じように青空をバックに紅梅。

これも綺麗だと素直に感じる。

この一枚を後に家で見た時に何となくではあるが分かったことがあった。

地面の色である。

俯瞰的に見た時、白梅の時は地面の色と同化してしまったようにしか見えなかった。

もしもう少し時が経ち、緑色の草が生え渡ったとしたらおそらくは白い花びらはもっと際だって見えたに違いない。

今はまだ殆ど緑化しておらず、どちらかと言えば一面淡い茶系となっている。

「そっか、男体山のシロヤシオツツジの白が目立つのはひょっとして地面の草や若葉との関係があるのかも知れない。」

もちろん何の確証がある訳ではないが、妙に納得した。(笑)

 

しばらく進むとから拭き屋根の東屋が見えた。

古くより日本で見られている梅であれば、から拭き屋根はもっともマッチする建物だろう。

この切り取りだけを見れば時代劇の撮影でも使用できるんじゃないかな。

中に入りつかの間の休憩をしたが、次から次へと人が訪れる為落ち着かなくなり外へ出た。

あとはゆっくりと下るだけだ。

梅の木全体を大きく写すより、こうしてアップで撮った方が何故か「梅だなぁ・・・花だなぁ・・・春だなぁ・・・」

としみじみ思える。

帰りは少し遠回りをし、筑波神社へと寄った。

久しぶりに御朱印をしていただいたが、やっぱり登りたかったという思いは残った。

 


花巡り 「筑波山梅林①」

2025年06月05日 20時43分21秒 | Weblog

今年の春に花巡りとして訪れた場所があった。

茨城県にある筑波山である。

この山はお手軽な登山を楽しむだけではなく、季節の花々を愛でる散策的な楽しみもあり、以前から春になったら一度は散策として行ってみたいと思っていた。

自宅からは車で一時間ほどで着くし、決して無理のない行程である。

 

季節は三月。

桜はまだだがここには梅林がある。

天候には恵まれほぼピーカンだ。

風が吹けばやや肌寒さを感じるが、花巡り日和としてはもってこいの好天になってくれた。

早めに自宅を出発したが、好天ということもあってか駐車場は混雑していた。

梅林は駐車場から歩いてすぐのところにある。

南向きの山肌全体が梅林となっており、平地ではない。

ぐるりとまわるにせよ、いずれのルートを歩くにせよ常にアップダウンの連続であった。

とは言っても登山と比べればいたってお手軽なコースであり、花を愛でながらであれば尚のこと疲れなど出るはずもない。

案内板に沿って登り始めると早速白梅が出迎えてくれた。

青空をバックすれば白い花びらが一層引き立って見えた。

のんびりと歩きながら(登りながら)花を愛でる。

本音を言えば、このような行動は決して自分の柄ではないと思っている。

「花なんて似合いはしない」

常々そう思っているのだが、かといって興味や関心が無い訳ではない。

高山植物は好きだし、自宅の庭にもささやかながら花壇やプランターがある。

(まぁ所詮はその程度ってこと・・・)

 

一定の場所まで登ってきた。

振り返ってみる・・・が、はて、何かちょっと違うような。

白梅の梅林には違いないのだが、ピン!と来るものが無い。

何というか、風景の中に梅林がとけ込んでしまっており、白梅がぼやけて見えている感じだった。

梅林という場所に来る事自体が初めてであり、「こんなものなのか・・・」と思ってしまった。

ハッキリと言えば期待はずれであるのだが、そう言い切るのは尚早であると後に思い知らされた。

 

しばらくは白梅林の中を歩いた。

花や枝のすぐ近くで見れば綺麗であると思う。

また癒される思いになる。

が、ちょっと距離を置いて見てみると白がぼやけてしか見えない。

「花の咲く木とはそういうものなのだろうか・・・。それとも梅だけなのか。或いは白という色の花、それ故のことなのか・・・」

勝手にいろいろと推測しながら歩いて行くが、青空をバックにアップで撮れば「あぁやっぱり白だ。」とその美しさを自分なりに感じ取れる。

だが登山の時を思い返せば、遠目から見ても白い花の鮮明さは確かにある。

例えば日光男体山のシロヤシオツツジがそうだ。

季節は五月中旬から六月初旬あたりに一斉に咲き乱れるシロヤシオツツジ。

その白さは明らかに遠くからでも十分に目視できる。

まぁあまり深く考えてもせっかく花を愛でに来たのだからおもしろくなくなると思い考えるのをやめた。

 

紅梅が見えてきた。

この色は遠くからでもハッキリと目立つ色だった。

紅梅とは言っても一般的な「赤」ではなく、濃いめのピンク色だ。

自分としては真っ赤な色の花はあまり好みではなく、どちらかと言えばピンクがかった色が好みである。

夏が近づくと、家の庭やプランターに植える花の色にも赤はない。

淡いピンクか濃いピンクだけを選んで植えている。(他に黄色、白、オレンジ、青系)

理由はあるのだが、赤は嫌いなサッカーチームのチームカラーであるという単純な理由からだ。(笑)

(ただし浦和レッズではない)

 

白梅と紅梅とが入り乱れて咲いているが、パッと見た瞬間は紅梅の方が目立って見える。

いや、それでも一面白梅だけ、或いは紅梅だけと言うよりは紅白が混じり合っている方が互いが色を引き立て役となっており鮮やかに感じる。

筑波山にはもう何度も足を運び登った。

新しい登山靴を購入したら、先ずは靴慣らしに散歩に出かけ、その次に軽く低山に登り慣らし登りをする。

その山が筑波山だ。

ここに来て登らなかったのは初めてのことだが、たまにはこんな散策もいいものかもしれない。