今シーズンの雪山登山は、序盤から降雪量が少なくあまり期待できない感があった。
ましてや自分自身が直前でインフルエンザとなったり、季節外れの大雪警報で赤岳すら登頂できないシーズンだった。
せめて残雪期のラストくらいは、何が何でも3000mは越えたいという強い思いがつのっていた。
GW最後の日、5月8日(日)の夜行バスで上高地に向かった。
目指す山は奥穂高岳だ。
昨年、台風の洗礼を受け登頂を断念したあの山だ。
そして今年のGW期間中にも多くの事故や遭難救助で有名になってしまった。
もちろん死亡者も出てしまった。
直前まで情報収集をしたが、やはり例年よりも雪は少ない。
が、しかし表面の雪が溶け、いたる所アイスバーンらしい。
本来であればベーシックタイプのピッケルでも登攀できるのだが、今回はテクニカルタイプのピッケルを準備した。
また、アタック予定日の天候が悪いことと、ほぼ垂直に近い雪壁登攀が二ヵ所あることから、万が一を想定しアイスバイルも持参することにした。
オーバースペック気味にも思えたが、結果から言えばテクニカルタイプのピッケルとアイスバイルにかなり助けられたことになった。
21時頃に新宿に到着。
この4月にオープンしたばかりの新しいバスターミナルビルである「バスタ新宿」へと向かった。
チケットカウンターで予約したチケットを受け取り、腹ごしらえに出かけた。
再びバスタへと戻り、乗り場でバスを待機した。
徐々に同じバスに乗るであろうと思われる乗客が増えてきた。
中には登山スタイルの方もいたが、あまりの軽スタイルであったこともあり、おそらくは上高地周辺を散策するのであろうと勝手に推測した。
夜行バスでまともに熟睡できたためしはない。
それでも上高地に早朝5時過ぎには到着できることがありがたい。
一日を有効活用できるだけではない。
今回は涸沢泊まりではなく、思い切って一日で3000mを登り、穂高山荘まで行く計画だからだ。
そのためにも可能な限り上高地を早く出発したかったのだ。
案の定熟睡はできなかったが、それでもトータルで3時間程は眠れただろうか。
上高地の朝はまだ寒い。
バスの室内温度は適度な温度に設定されてたこともあり、ジャケットを着込む程ではなかったが、到着し下車すればどうなるかは経験で分かっていた。
予め持ち込んでいたジャケットを着込み上高地への一歩をおろした。
「やっぱり雪は少ないなぁ・・・」
開口一番に出た言葉だった。
登山届けの提出、水の補給、準備体操、そして5時50分に出発。
朝食はもう少し歩き、体が十分に目を覚ましてからにした。
河童橋まで来ると、観光で来ていた方が早朝の散歩をしていた。
「シャッターお願いできますか?」と言われ、自分もお願いして撮っていただいた。
「どちらの山まで行くんですか?」
「明日、奥穂高岳に登る予定です」
「高いんでしょうねぇ」
「そうですね、3190mありますから」
「やっだぁー、私なんか全然想像できないです。どうぞ気をつけて登ってください」
ありがたい言葉を頂き、明神へと向かった。
40分で明神に到着。
水分補給と煙草を一服し休憩は終了。
ほんの5分程度だったが、できる限り早く涸沢まで行くことが第一の目標だった。
涸沢から先のザイテングラード登攀が最も時間と体力を使うことは明白なことだけに、休憩時間は少なめとしたのだ。
その分ザイテンで時間を使うことができる。
やっと見つけた「ニリンソウ」の群生。
残念ながらまだ十分な開花ではなかったが、これがまた可愛い♪
残念なことがもう一つあった。
去年も一昨年もこの辺りで野生の猿の群れと出会ったのだが、今年は出会うことがなかった。
はっきりと見覚えのある桜の木だ。
と言うことは徳澤園が近いと言うこと。
腹も空いてきたし、体も十分出来上がってきたし、徳澤園で朝食を食べよう。
ましてや自分自身が直前でインフルエンザとなったり、季節外れの大雪警報で赤岳すら登頂できないシーズンだった。
せめて残雪期のラストくらいは、何が何でも3000mは越えたいという強い思いがつのっていた。
GW最後の日、5月8日(日)の夜行バスで上高地に向かった。
目指す山は奥穂高岳だ。
昨年、台風の洗礼を受け登頂を断念したあの山だ。
そして今年のGW期間中にも多くの事故や遭難救助で有名になってしまった。
もちろん死亡者も出てしまった。
直前まで情報収集をしたが、やはり例年よりも雪は少ない。
が、しかし表面の雪が溶け、いたる所アイスバーンらしい。
本来であればベーシックタイプのピッケルでも登攀できるのだが、今回はテクニカルタイプのピッケルを準備した。
また、アタック予定日の天候が悪いことと、ほぼ垂直に近い雪壁登攀が二ヵ所あることから、万が一を想定しアイスバイルも持参することにした。
オーバースペック気味にも思えたが、結果から言えばテクニカルタイプのピッケルとアイスバイルにかなり助けられたことになった。
21時頃に新宿に到着。
この4月にオープンしたばかりの新しいバスターミナルビルである「バスタ新宿」へと向かった。
チケットカウンターで予約したチケットを受け取り、腹ごしらえに出かけた。
再びバスタへと戻り、乗り場でバスを待機した。
徐々に同じバスに乗るであろうと思われる乗客が増えてきた。
中には登山スタイルの方もいたが、あまりの軽スタイルであったこともあり、おそらくは上高地周辺を散策するのであろうと勝手に推測した。
夜行バスでまともに熟睡できたためしはない。
それでも上高地に早朝5時過ぎには到着できることがありがたい。
一日を有効活用できるだけではない。
今回は涸沢泊まりではなく、思い切って一日で3000mを登り、穂高山荘まで行く計画だからだ。
そのためにも可能な限り上高地を早く出発したかったのだ。
案の定熟睡はできなかったが、それでもトータルで3時間程は眠れただろうか。
上高地の朝はまだ寒い。
バスの室内温度は適度な温度に設定されてたこともあり、ジャケットを着込む程ではなかったが、到着し下車すればどうなるかは経験で分かっていた。
予め持ち込んでいたジャケットを着込み上高地への一歩をおろした。
「やっぱり雪は少ないなぁ・・・」
開口一番に出た言葉だった。
登山届けの提出、水の補給、準備体操、そして5時50分に出発。
朝食はもう少し歩き、体が十分に目を覚ましてからにした。
河童橋まで来ると、観光で来ていた方が早朝の散歩をしていた。
「シャッターお願いできますか?」と言われ、自分もお願いして撮っていただいた。
「どちらの山まで行くんですか?」
「明日、奥穂高岳に登る予定です」
「高いんでしょうねぇ」
「そうですね、3190mありますから」
「やっだぁー、私なんか全然想像できないです。どうぞ気をつけて登ってください」
ありがたい言葉を頂き、明神へと向かった。
40分で明神に到着。
水分補給と煙草を一服し休憩は終了。
ほんの5分程度だったが、できる限り早く涸沢まで行くことが第一の目標だった。
涸沢から先のザイテングラード登攀が最も時間と体力を使うことは明白なことだけに、休憩時間は少なめとしたのだ。
その分ザイテンで時間を使うことができる。
やっと見つけた「ニリンソウ」の群生。
残念ながらまだ十分な開花ではなかったが、これがまた可愛い♪
残念なことがもう一つあった。
去年も一昨年もこの辺りで野生の猿の群れと出会ったのだが、今年は出会うことがなかった。
はっきりと見覚えのある桜の木だ。
と言うことは徳澤園が近いと言うこと。
腹も空いてきたし、体も十分出来上がってきたし、徳澤園で朝食を食べよう。