ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
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今年もまた始まった富士登山

2024年07月03日 22時22分01秒 | Weblog
7月に入り三日目。
一日から富士吉田ルートからの富士登山が始まった。
そして予想していた、否、想定外の登山者も多くいたとか・・・

登山家のN氏が嘆いていた。
「富士登山に挑む前に既に高山病に侵され冷静な判断能力を失っているのか、単なるおつむが弱い人なのかは分かりませんが・・・」
あまり他人のことをとやかく言わないN氏が、これ程までのことを言うのにはよほどの理由があってのことだと言えようが、記事を読んで納得した。
半袖姿で、何と、キャリーケースを引きずっての富士登山だったそうだ。
(日本人でなかったことだけは幸いだろうか)

N氏が若い頃マッキンリーに挑んだ時。
地元のパークレンジャーから服装や装備のチェックを受け、OKをもらってやっと登り始めることができたそうだ。
パークレンジャーにはそれだけの権限が与えられているという。
日本でも国が動き、そのような体制を取らなければ富士山だけはどうにもならないのではないだろうか。
そんなことを言っていた。

全く同意見である。
昨年の例から考えてみれば、注意喚起やお願いだけではどうにもならないレベルに来てしまっている。
ある意味「時、既に遅し!」だ。

山に登るのは自由だが、いい歳をした大人たちがその自由をはき違え、勝手な解釈と権利を主張し富士山を目指す。
自由の裏には大きな責任が表裏一体となって存在していることが何故わからないのか。
分かろうとしないのか。

N氏の意見には賛成だが、仮に登山関係者や警察などに服装や装備品のチェックと入山禁止の権限を持たせたとしよう。
言い換えるなら、登山者は服装と装備品をオープンにし、一定の基準に満たない者は入山できないということだ。
しかし、既に山小屋を予約しているのであれば、山小屋自体の営利にも影響は出てしまう。
解決すべき課題は多くあるが、富士登山に関してはもうそこまで来てしまっていると考える。

今年の富士登山はまだ始まったばかり。
まっとうな登山者ばかりではないという現実が悲しい。
果たして今年はどんな愚か者たちが登りにやってくるのだろうか。

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ある青年が富士山に登ることになった。
登山はほぼ初心者で、仲間の友人も同様。
トレッキングパンツ(登山用ズボン)を選んだのはよいが、彼が選んだのはチノパンだった。
五合目あたりを散策するのであれば十分だろう。
しかし彼が目指すのは富士山頂だ。
3776mという日本最高所である。
高山病、低体温症、過発汗、熱中症、靴ずれ、疲労、睡眠不足、痙攣、脱水症状、ハンガーノック(低血糖症)。 数え上げたらきりがない登山のリスク。
彼はこのことをどれだけ知っているのだろうか・・・
どれだけ知ろうとしているのだろうか・・・

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