ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

流氷を見に:宗谷岬

2015年12月09日 23時11分13秒 | Weblog
稚内二日目の朝、目覚めた後にどうも胃が不調である自覚があった。
起きてしばらくしてもまったく食欲がでない。
せっかくの旅行先でまいったなぁっとやや落ち込んだが、痛みというほどではなかったのであまり気にせずにいた。

朝食はパンとスープのみで、それ以上は口にできなかった。
頭痛薬(解熱剤)は持ってきてはいたが、まさか消化器系とは想定外だ。
それでも「胃」以外は特に何ともなかったこともあり、今日の最初の目的地である「宗谷岬」へと向かった。

オホーツク海を左手にバスが走る。
天候は穏やかだったが、厳冬期の朝に見た北の海は車窓からでもその厳しい冷たさが伝わってくるほどだった。


日本最北端の地
ここより北に位置する日本の台地は無い。

北方領土問題や嘗てのソビエト侵攻などのことが頭を掠める中、肌を切るような冷たい風に打たれる。
旅行ではあるが、感慨深いものがあった。


「う~~早くバスに戻ろう」
という女房の声に「ちょっと待てよ。見てごらんよ、ほら、まだ誰のトレースもないんだよ。もったいないよ。」
「トレースって何?」
「足跡のこと」
「だからそれが何?」

これ以上は会話にならないと思い、一人で海岸沿いを歩いた。
そしてここに来たらどうしてもやってみたいことがあった。

日本最北端にある公衆トイレ。
ここで用をたす・・・ではなく、せっかくここに灰皿が設置してあるのだから、最北端の地で煙草を吸ってみたかったのだ。

オホーツク海をバックに一服。
胃の調子が今ひとつであったが気分は良かった。
もちろんこのトイレで用もたしてきた。