ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

いざ、女峰山へ:登頂!

2010年11月30日 22時03分47秒 | Weblog
11時過ぎ、遂に女峰山山頂に着いた。
2500㍍に近い頂に登ったのは20代の頃以来となる。
感慨もひとしお、唯嬉しいの一言だ。
雲は多めだったが、時折切れ目から周囲の山並みや下界が見渡せた。

まずは山頂に祀られた山の神様に、ここまで無事来られたことに感謝。
・・・のはずだったが、ふいにO氏が「うけ」狙ってのばか話を連発。
思わず笑いが止まらない。
まったくもってこんな神聖な場所で不謹慎な(笑)。

腹は減ってはいたが、昼食を摂る前にやっておかなければならないことがある。
まぁいつもの「あれ」だが、今日は何にしようか・・・。

いざ、女峰山へ:おぉ、遂にガレ場じゃぁ

2010年11月30日 21時42分30秒 | Weblog
避難小屋で十分に休憩をとり、行動食も摂った。
さぁいよいよここから山頂に向けてガレ場の登攀となる。

わずかに樹林帯を進むと、急に開けた場へとでた。
見上げれば一面のガレ場。
たまらんね!
浮き石や落石など、注意すべきことは樹林帯よりもあるのだが、どうしても心が疼いてしまう。嬉しくてしかたがない。
急勾配であるにも関わらず、O氏との話が弾む。

が、一つ深刻な話題が出た。
O氏によると、この先に事故で亡くなられた方の慰霊碑が建てられているという。
詳細はわからなかったが、ガレ場はガレ場。
決して侮ってはいけない。
とは言ってもやはりガレ場、岩場が好きだ。
そして岩場での縦走ができれば、自分にとって最高の登山となる。
そのあたりは栃木県内では無理なのだが・・・。

先へと登る。
このあたりが森林限界線だろうか。
今までの樹木とは明らかに様相が違っている。
すべて背丈の低い植物ばかりだ。

勾配はきつい。
そのきつい勾配の細い登山道を上って行くと、左手に例の慰霊碑があった。
亡くなられた方はまだ大学生だった。
両手を合わせ、一礼をして先へと進む。
高度計から判断して、山頂はもうすぐそく。

いざ、女峰山へ:避難小屋到着

2010年11月28日 23時36分29秒 | Weblog
やっとのこと避難小屋まで登り着いた。
思っていたよりは広い二階建ての小屋で、ここならゆっくりと泊まることができよう。
まぁシーズン真っ盛りともなれば話は別だが、この時期なら余裕で宿泊ができる。

実を言えばすでにこのとき、来年の夏に登攀予定している劔岳への準備をどうすべきかを考えていた。
一口に準備と言ってもいろんな方面があり、ここで考えているのは身体的なこと。
一つには体を「登山仕様」にしておくために、できるだけ事前に山に登っておくことがベターであること。
地元の山でいいから回数をかせぎ、脚力を中心とした体作りをしなければならない。
そしてもう一つは心配の種である「高山病」への予防だ。
昔の話であるが、一度かかってしまった経験がある以上、高山病への不安は拭いきれるものではない。
どうすべきか・・・。
どこで、いかに「高所順応」をしておくかで悩んでいた。
本番の一週間前に男体山、もしくはここ女峰山へ登り、山頂で一泊でもしようかと考えている。
問題は「水」と「テント設営地」の確保なのだ。
水の確保を考えれば女峰山となり、テント場の確保を考えれば男体山となる。
まだ決めてはいないが、2500㍍での一泊高所順応はやっておくにこしたことはない。それにテント泊も楽しめるし、一石二鳥ってなものだ。

この避難小屋での泊もいいのだが、やや標高が低いのが難点だ。
どうせ高所順応するのであれば、より標高の高い場所の方が効果も高い。
そんなことを考えながら行動食を摂り、次のガレ場へと備えた。

いざ、女峰山へ:く・雲がぁ~

2010年11月28日 21時44分33秒 | Weblog
標高は2200㍍にほど近かったあたりだろうか。
見上げれば雲が・・・。
まだ10時前だと言うのに、もう山頂付近には雲が流れ始めてきている。
風があり、それなりに流れてはいるが、ひょっとして山頂からの絶景を拝めるのは無理かもしれない。
そんな一抹の不安が出てきた。
まぁ山である以上、ころころ変わる天候は覚悟の上だ。

ちなみにこの写真。
ある写真の構図を意識して撮ってみた(笑)。
モンベルの総合カタログ、2010~2011秋冬号のグローブ(手袋)のページに掲載されている写真だ。
はっきりと構図を覚えていたわけではないので、後で比べてみると、もっと下から見上げるような感じだった。
まっ、いいか。

避難小屋まではもう僅かのはず。
そこまで登れば平らな地面の上で休憩だ。

いざ、女峰山へ:きつぅ~!

2010年11月27日 22時21分37秒 | Weblog
今日一番の急勾配となった。
ザックは日帰り用の30㍑ザックで、重量は10㎏程度。それが大助かりだった。
が、それだけではない何かを感じる。
定期的に登っているせいなのか、今までよりもどことなく「楽」を感じていた。
うまくは言えないが、体が山に慣れた状態になってるのだ。
それは筋力、脚力、心肺能力など、体が総合的に山登りに向いてきた状態になってきたとも言えようか。
きついことはきついのだが、今までだったら会話をしながらこの急勾配を登るなどできなかったことだ。
それができるということが「楽」を感じているだけなのかも知れないが・・・。

いずれにせよこの急勾配の登りはしばらく続く。
これを登り切れば避難小屋に到着。やっとフラットな地面を拝めることができる。
それにしてもやっぱりここはきつい登りだ。

いざ、女峰山へ:冷たっ!

2010年11月27日 22時06分07秒 | Weblog
女峰山の登攀途中には自然水の「水場」が設けられている。
その水を利用して避難小屋に宿泊する人が多いようだ。
水場から少し頑張って登らねば避難小屋には着かないが、山の中で綺麗な水を利用できるということは本当にありがたいことなのだ。
仮に遭難し、食料が底をついたとしても、水さえあれば間違いなく数日間は生きながらえることができる。
まぁここ女峰山では、そこまではあり得ないだろうが。

水は予想通りの冷たさだった。
10秒も手を当ててはいられないほどであったが、汗をかいた顔を洗うにはいいかも・・・と思い顔を洗った。
「うおぉ~~!」思わず声を出すほどのひんやり感。だが気持ちがいい。
もちろん賞味させていただいた。
ここから先は、今までよりも更に勾配のきつい登りとなる。
休憩と水分補給は十分にだ。

いざ、女峰山へ:暑っ!

2010年11月27日 21時47分37秒 | Weblog
沢を渡り終え、勾配のきつくなった道を登り始めた。
次第に汗をかきはじめ、気付けば額からしたたり落ちている。
太陽も眩しい。ハンカチで汗をぬぐいながらの登攀だったが、夏山と違って気持ちがいい心地よい汗だ。

稜線に沿って登る。そして稜線のすぐ右側は切れ込んだ谷となっている。
「ちょっと待って」といい、ソフトウィンドシェルを脱いだ。
わずかながら風が吹いており、体をなでる。かいた汗のせいで一瞬ひんやりとしたが、それが気持ちがいいほど体は温まっていた。
ここでも水分を補給。
こまめな水分補給がバテを防いでくれる。(これ、登山の基本ね!)

まだストックは使わない。
いや、どちらかと言えば「使いたくはない」かな(笑)。

O氏はすでに半袖シャツ一枚になっており、気持ちよさそう♪
自分はさすがにそこまでは・・・と思ったが、腕まくりをして登攀の再開。
登りは続くよどこまでも~。

いざ、女峰山へ:岩じゃぁ~

2010年11月26日 22時30分09秒 | Weblog
沢には巨岩が幾重にも堆積し、そこを渡ることにした。
そしてその先には、「なるほど地図通りの結構な急登攀だな・・・。」と、見てすぐに判断できるルートが待っていた。
急登攀はいいのだが、樹林帯だけは未だどうしても好きになれないでいる。
何故かワクワクするような想いにはなれないのだ。
それと比べると、岩場やガレ場の急登攀の何と素晴らしいことか!
こっちのほうが遙かに危険度は増すのだが、「あぁ俺は今、山に登っているんだなぁ。山に来ているんだなぁ。」としみじみ感じられる。
やっぱ、北アルプスしかないでしょ!
そこで森林限界線を越えて岩場を縦走するしかないでしょ!
ねっ、女房さん♪

いざ、女峰山へ:馬立分岐にて

2010年11月26日 22時16分25秒 | Weblog
ここ「馬立分岐点」までおよそ2時間。
心地よい汗をかき始めたことで、アウターを脱いだ。
ここからいったん下り、沢を渡ることになる。
そしていよいよ本格的な登攀だ。

高度計で現在の標高を確認する。1700㍍を少し越えたあたりだろうか。
山頂まではまだまだで、ここから先はフラットな道は一切無いと思ってよい。
唯一、途中に建っている避難小屋あたりがフラットな地形となっている。(予定)

おそらく大量の汗をかくだろう。
水分補給をし、登攀に備えた。

いざ、女峰山へ:あれが女峰山だ!

2010年11月26日 21時50分26秒 | Weblog
自宅から勤務先へと向かう車の中から、日光方面の山並みを遙か遠くに望める場所がある。
男体山、女峰山はもちろん、白根山まで一望できる。

女峰山を登ってみたいという想いは数年前からあった。
日帰りでも、避難小屋泊でも、テント泊でもかまわない。一度はトライしてみたいと常々考えていた。
出発から1時間以上が経過した頃、自分たちの目の前にそれらしき姿をした山並みが見えてきた。
「あれが女峰山と帝釈山だ」と、O氏の言葉。
写真で言えば、ちょうど自分(右側)の頭の先にみえているのが「女峰山」の山頂である。
ここから見る限りではそれほど大した山には見えないのだが、標高は2483㍍と、それなりの高さを誇っている。そして、今日縦走予定の帝釈山は2455㍍だ。
森林限界線あたりを縦走するなんて何十年ぶりのことか。
もうそれだけで心が疼きまくっている。テンションは上がりっぱなし!
嫌いな樹林帯はそっちのけ。大好きなガレ場、岩場に想いを馳せている自分がいた。