ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

さよならコンサート

2010年03月30日 20時36分25秒 | Weblog
先週の金曜日、職場の送別会があった。
今年度は大々的な異動で、多くの仲間が別の職場へと異動することになった。
個人的に仲の良い同僚も何人かがいなくなる。
わかっていることではあるが、つらくそして寂しい。

異動する同僚の一人に「U氏」がいる。
嘗ては同じブロックを担当し、その時に趣味の音楽を通して親しくなった。
彼の好きな「THE BLUE HEARTS」。
ギター好きな仲間同士でバンドを組み、彼等の曲をコピーし演奏した。

はじめてコピーした曲は「青空」。
ブルーハーツにしてはどちらかと言えばおとなしめの曲だが、メッセージ性が強く、心に響く名曲だ。
そして年に数回だが、コンサート的なこともした。
音楽だけではない。
学生時代はバレーボールでならした彼。昨年度の大会では一緒に大会に出場し、県で優勝したチームメイトだ。

今日の午後、以前から約束していた「U氏さよならコンサート」を行った。
職場内ではオフレコなため、観客はなし。
もちろん承知の上だったし、今回だけはバンド仲間だけのプライベートコンサート。
それだけで十分だった。
練習する時間がほとんどとれず、本番前に少し合わせただけ。
曲をややアレンジしながらも息はピッタリだった。
曲目は「日曜日よりの使者」「リンダ リンダ」「TRAIN TRAIN」「キスしてほしい」そして「青空」の5曲。たった5曲だったが、彼のために心を込めて演奏し歌おうと決めていた。

演奏が始まり、次第にみんな乗ってきた。
2曲目の「リンダ リンダ」になるとボーカルのU氏がヒートアップ。マイクを持って連続ジャ~ンプ! ブルーハーツのリードボーカル「甲本ヒロト」が乗りうつった感じだ。
自分のギターも16ビートのロックンロールのリズムを激しく刻んだ。
足でリズムをとっていただけの自分だったが、いつしかノリノリで自然に体が踊っていた。

突然二人の観客が来てくれた。
嬉しかった。一緒に歌ってくれた。一緒に踊ってくれた。
曲が「キスしてほしい」になるとムードは最高潮!
「歌う」というよりは「叫ぶ」に近いものだったが、「今日で最後なんだ」と思うと、みんな悔いは残したくない気持ちだったのだろう。もちろん自分もだ。

ラストの曲は「青空」だった。
自分はギターとハーモニカを担当し、間奏の部分でハーモニカを吹いた。
やばかった。ちょっとうるうるしてしまった。
エンディングはバンドの全員で合唱。ハーモニーにはほど遠いが、熱く、熱く歌った。

予定していた全曲が終わった。
自然とU氏と抱き合った。
淋しさ、そして感謝の想いで胸が一杯になり、涙が流れてしまった。
今まで数多くのアーチストのコンサートへ行った。
心から感動もした。思い出の歌に胸が熱くもなった。けれど涙を流したことはなかった。
自分たちのバンドで泣くなんておかしなものだ。

アンコールという訳ではないが、見に来てくれた二人をステージに上げみんなでもう一度「青空」を歌った。
歌が上手いとか下手とか、演奏が上手いとか下手とか、そんなものを越えた一体感で溢れた。
そしてすべてが終わったその時、自分のギターの弦が切れた。
それも第3弦が・・・。
偶然にしてはあまりにもできすぎた出来事。
そう、このメンバーで演奏し歌うことはもう無いかもしれない。
ギターがそう教えているかのようだった

俺にとって「青空」は心に刻まれた一曲となった。
U氏に、バンドの仲間に、見に来てくれた二人に感謝したい。
U氏、また会う日まで!!!

1グラムへの挑戦

2010年03月25日 00時40分21秒 | Weblog
少々大袈裟なタイトルだが、ここまで来たら「徹底的に軽量コンパクト化をやってやろうじゃないか!」
と、試行錯誤している。

まぁ中には金銭的に無理・・・というものもあるが、じゃぁ何ができるかと言えば、次のようなことを考えた。
①さいふ
通常持ち歩いている物は、カードやら何やらが入っていても重さを気にすることはない。
山へは小型のさいふとし、カード類は持たない。紙幣を中心にして小銭は必要最低限に留める。
②薬品入れ
今までは小型のポーチタイプ(72g)だったが、これをただのビニール袋(8g)に代える。
③歯ブラシセット
よく旅先のホテルに備え付けてあるものを利用する。
④アルミホイル
芯を抜き、折りたたんで持って行く。
⑤珈琲
一杯ずつのドリップをやめる。
ドリップの場合、使用した後は水分を含んでしまい、飲んだ後のゴミの方がかえって重くなってしまうので、インスタントの粉に代える。
⑥食料品
できる範囲で「フリーズドライ」を使用する。これがまた軽いんだってば♪

思いつくままに考えてみたが、かさばる物やそれなりに重い物は既に軽量コンパクト化した。(まだできるかも知れないが・・・)
残っているアイテムは、その殆どが元々軽量な物ばかり。
それを更に軽量化すること自体が難題だ。
将に1グラムへの挑戦となっている。
しかし、それがおもしろくもあり、楽しいひとときにも感じる。

安全のために自分でできること

2010年03月23日 22時38分00秒 | Weblog
大凡であるにせよ、昨夏のザックの総重量と比較して約半分とは心底驚いた。
とにかく「軽量コンパクト化」することが最優先、そして最重要課題であることは明白であり、去年の夏を猛省しなければならない。
じゃぁ具体的に個々のアイテムがどれほど軽量化されたのか。実際に量ってみた。
主な物は以下の通り

*[シュラフ]    旧)1200g : 新) 675g
*[水筒(ボトル)] 旧) 400g : 新) 170g
*[レインウェアー] 旧) 820g : 新) 555g
*[コッヘル]    旧) 620g : 新) 275g
*[スプーン等]   旧) 150g : 新)  14g
*[カップ]     旧) 200g : 新)  47g
*[バーナー]    旧) 360g : 新) 140g
*[ガス]      旧) 376g : 新) 195g

旧タイプ:4326g、新タイプ:2071gとなった。
たったこれだけでも、重量を半分以下に抑えることに成功したことになる。
う~ん、昨夏のあのつらさ、苦しみを思い返すと涙が出るほど嬉しい~♪
確かにこれならザックの総重量が半減したこともうなずける。
物によっては高価なアイテムもあって、そう簡単には手が出ない。
しかし、アウトドアー用品。特に山岳で使用するアイテムは、手入れさえしっかりとしておけば、間違いなく10数年はもってくれる代物だ。
だから高価ではあっても、女房には内緒で買った物もある。

軽量コンパクト化を図ること。それは自身の体への負担を軽減することに直結する。
疲労度が少なければそれだけ快適さが増す訳であり、注意力が散漫になることも減ってくる。
「安全を金で買う」という図式にはなるが、やっぱり思い出は楽しい方がいい。
あとは、持っていく衣服、食料品の量を十分に検討すること。
もちろん、軽量コンパクト化を図ることは十分可能!
ただし、経験上「水分」だけはケチらない方が身のためだ。
そしてもう一つ。基礎体力と持久力を少しでも取り戻すこと。
現役時代のような溢れるパワーを指しているのではなく、好きな登山を心から楽しむに足りるだけでいい。
安全な登山のために必要な最低限のものでいい。
ん?! 膝だけは心配だ・・・。

SIMULATION

2010年03月20日 00時47分05秒 | Weblog
無理してザックを買った。
検討に検討を重ね、45リットルサイズとした。
メーカーは「M」だが、同じメーカーでもこれまた似たようなタイプのザックが幾つかあった。
季節やトレッキングの内容、日程、状況、目的、場所などをできるだけ詳細に説明し、店員さんと検討した結果選んだものだ。
この店員さん。決して無理に購入をしてもらおうという「いやらしさ」がまったく無い。
懇切丁寧に商品の説明をしてくれただけでなく、彼自身も登山を趣味としているだけに、自身の経験を元にわかりやすいアドバイスをしてくれる。ありがたいことだった。
何度もこの店に通ううちに顔見知りになり、彼なら安心して任せられる存在となった。

さて、昨夜のこと。
家族が寝静まった深夜、一階に下り隠密行動を開始した。
予め準備しておいた登山用具や衣類等々をザックに詰め込んでみた。
もちろん出来るだけ本番に近い状況の荷物を選定し、水は2リットルのペットボトル2本とした。
去年の夏の登山と同じような荷物だったが、決定的に違うのは同じアイテムでも軽量コンパクト性をはかったことだ。
ものによっては「予備」も必要だったが、必要最低限とした。

「おぉ結構入るじゃないか!」
深夜の1時に、一人でニヤニヤしながらの自己満足。
だが、これからが勝負。
実際に背負ってみた。
「ん?・・・あれっ。 何か入れ忘れたかな?」
あまりの軽量さに、拍子抜けだった。
ヘルスメーターで量ってみると、驚愕の数値が出た。
なんと、わずか12㎏しかないのだ!
「うっそぉ~!去年の半分じゃんかぁ」
仮に何らかの荷物が増えても、これなら何とか15㎏程に抑えることができる。
もう嬉しくて嬉しくて、真夜中に両手を挙げてのバンザ~イだった。 
しかし、冷静に考えてみれば、いかに昨夏の登山に無駄があったかということになる。
軽量コンパクト性を重視した新アイテムを多く取り入れたことは大きいが、それを差し引いても昨夏の登山は明らかな失敗、そして失態だった。
真夜中のシミュレーションは大きな収穫となった。
時期が近づいたら再度荷物を厳選し、シミュレーションをしてみようと思う。

登山だ GO!

2010年03月16日 22時53分25秒 | Weblog
先日の日曜日のこと。
ポカポカ陽気に誘われて、職場の同僚O氏とちょい乗りに出かけた。
出発直前に「プラグ」のアクシデントがあり、一時間ほど出発が遅れたが、まぁ目的地は30~40分程度で到着できるアウトドアーショップ。
修理が終わるまで、庭で珈琲を飲みながらバイク談議に花が咲いた。

店内には、やっと各社から出た2010年のカタログが並べられていた。
それらをじっくりと見ているだけでも本当に楽しいひとときだ。
あーだこーだとお互い言いながら、アイテムを手に取り眺める。
もうそれだけで心はウキウキ♪ 
先日購入したチタンカップ一つにしても、買うに至るまでの経緯や実物の条件などを話しながら店内をくまなく歩く。
飽きない。まったく飽きの来ない時の流れだ。
早く山頂でこれらを使ってみたい。

さて、登山の話になる。
結婚前の登山で、落石事故と高山病でひどい目に遭い、それがきっかけで当時の彼女(現女房)が大泣きをして「私と山とどっちが大切なの?!」と選択を迫られたことは以前にブログで書いた。
もう20年以上も前の話だ。しかし自分には鮮明な記憶として残っている。
なのに、なのにだ!!!!!
「なぁ、今年も山に行きたいんだけど・・・いいかな?」
恐る恐る聞いてみたところ。
「どうぞ、行ってらっしゃいよ♪」
はぁ? なにぃ~。なんなのよその軽い返事は。
全くの拍子抜けだった。
「えぇ~? いいの? だって結婚前に泣きながらあれほど反対してたのに・・・」
と言うと。
「そんなことあったかなぁ?」
バ、バ、バカヤロー! 俺がどんな思いで山を止めたか知ってるんか!!!
と、大声で怒鳴ってやりたいところだったが、その時の正直な気持ちは「ウッシッシ。これで心おきなく山に行けるぞ~♪」だった。
そう、うしろめたさをもつことなく登れるのだ。
いや、唯の小心者かな。

またこの季節が始まった。

2010年03月13日 23時30分55秒 | Weblog
いよいよJが始まった。
いい歳して、どうも落ち着かない。
ジュビロはいまいち波に乗り切れていない。栃木SCも頑張ってほしい。そしてコンサドーレも大いに気になる今期だ。
気になると言えば、大宮アルディージャの塚本泰史。
選手生命を懸けての大手術が終わった。サッカー選手にとって商売道具である足。
その足が骨肉腫に冒され、手術を余儀なくされた。術後は人工関節となったらしい。
想像を絶する絶望感を味わったことだろう。

手術は無事終わった。
しかし、問題はこれから。あまりにも多くの、そして大きな課題が残されている。
人工関節で、再びJのピッチに立てるのか。
いや、そこに至るまでのリハビリを考えただけで、自分が体験した足首、膝、肩の術後のリハビリを思い出しただけで、胸が痛くなる。
これから彼が迎え撃つ闘いに心からエールを送り、祈りを捧げたい。

今期はいつもと少し違ったJを迎えた春となった。

続:目で見て、手に触れて確かめること

2010年03月06日 00時16分38秒 | Weblog
今日は別のアウトドアーショップ「W」に立ち寄った。
ここでも別メーカーのザックを見てきた。
店員さんの説明に耳を傾けるが、どうも値段のことを優先しているように聞き取れる。
もちろん値段だって購入するときの一つの目安にはなる。そして安いにこしたことはない。ないのだが、優先すべき事とは絶対に違う。
機能性の違いは一長一短としても、自分にとっては「機能性のどの部分を優先すべきか」なのだ。
そして重量、体型に合った形状、丈夫さ、だろうか。
やはりザックに関して言えば、先日行った「M」での購入を決めた。

ついでながら「マイカップ」を購入した。
今まで使っていたのは10年以上前に買ったステンレス製のもの。しかも二重構造。
だから重さは約200グラムもある。
今日買った物はチタン製のシングル構造。重さはなんと46グラム!
その差は150グラムにもなる。
たかが150グラムと言うなかれ。ザックの中には様々な登山道具を入れる。
仮に一つのアイテムが150グラム違ったとする。そしてその数が20個にもなれば3キロの重量差が生まれるのだ。
この差はでか~い!
上手くいけば5~6キロの軽量化を図ることもできるわけだ。
体への負荷をほんの少しでも軽減するためには、1グラムとて決してバカにできない。

さっきこの新しい山用マイカップで珈琲を飲んだ。
もちろんカートリッジガスタイプのバーナーで湯を沸かしてだ。
家族に内緒で飲む珈琲の美味いこと美味いこと。
たまらんね♪

目で見て、手に触れて確かめること

2010年03月04日 23時21分39秒 | Weblog
今日の仕事帰り、休日まで待てなくなりアウトドアーショップ「M」へ寄った。
自宅方向とは逆となるため、帰宅時間が遅くなったが、大いに収穫を得た。
山(トレッキング)を主とした専門店で、店員さんも皆知識が豊富。
商品の説明やアドバイスを聞いているだけでためになる。でもって楽しいひとときだった。

今回狙っているのは「ザック」。
現在自分が持っているザックは20リットルと80リットルの2タイプ。
他に30リットルと60リットルのフレームザックが二つ。
登山をするにはフレームザックでは危険だし、20と80ではあまりにも両極端な容量のザックだ。
山小屋を利用した2泊程度のトレッキングには、そのどちらも「帯に短し、襷に長し」ってことになってしまう。
昨夜幾つかのメーカーのHPで調べてみたが、やはりどこも一長一短。
たかがザック一つなのだが、最後は自分の目で、手で確かめることが決め手だと思った。
そして昨夏の反省から得たこともあった。
「数値を見て、推測や思い込みで判断すること」の危険性だ。

当初は30リットル程度のザックでもいいかな・・・と考えていたが、その考えを店員さんに言うと「20リットルをお持ちでしたら、30リットルをお買いになってもあまり違いはないと思いますよ。大は小を兼ねるとも言いますしね。」
な~るほど! 思わず「ポン!」と手を打ちたくなる明解なアドバイスが返ってきた。
これで決まった。ターゲットは40~45リットルのあのザックだ!
機能性も他種と比べて確かめた。重量もOK。フィット感にも大きな支障がない。
色? そりゃ「ブルー」に決まっているでしょう!!!
間違っても鹿島カラーの「赤」なんぞ買うもんですかい!!!

ついでにテントの説明を聞いた。
候補に挙げているのは「M」のメーカーだったら2種類だ。
どちらも甲乙付け難いのだが、実際に収納されている状態での総重量の違いは、たったの400グラム。(値段はこの際気にしなかった)
それらを手に持ち、重さの違いに驚愕した。
わずか400グラムの違いがこんなにもはっきりしているとは・・・。
バイクに載せて運ぶだけなら全く問題はない。しかし、場面が山となるとどうしても昨夏の登山を思い出してしまう。
う~ん、400グラム恐るべしかな・・・。

いい湯だな♪(7)

2010年03月03日 00時06分50秒 | Weblog
「いい湯だな♪」シリーズ久々の再開である。

秘湯中の秘湯である「姥湯温泉」を後にし、再びR13号線を走らせた。
以前にも書いたが、この13号線が実に快走路なのだ。
抜けるような青空と山々の緑。渋滞もなく米沢市内へと気持ちのいいライディングだった。

市内に入りちょっと道に迷ったが、SU氏お勧めの店に到着。
滅多に食べることなどできないブランド「米沢牛」で腹を満たすことにした。
店内に入れば、そりゃぁもういい匂い♪
空きっ腹にはたまらない匂いだった。
早速メニューを開いてみたが、リーズナブルなものから超高級なものまで幅広い品揃え。
財布との相談次第だが、ここは(ほんの少しだけ)無理をしてヒレ肉を注文した。
「ん、うまっ! 柔らか! ジューシー!」
だがここが貧乏性の悲しさ。
肉だけの美味さを味わいたくて、ご飯と一緒に口に入れることはできるだけやめた。
肉は肉だけ。
ご飯はと言うと、肉に付いた「たれ」がご飯に染み付いており、もうそれだけで十分だった(笑)。
漬け物もあったしね!
いやぁ実に美味かった。最高級肉ではないが美味い物は美味いのだ!

腹もふくれたところで、ここは米沢。今、将に「大河ドラマ」ブームの最中。
そう、謙信を祀っている「上杉神社」があるのだ。
もちろん「愛」の文字入り甲で有名な戦国武将「直江兼続」の甲冑もある。
しかしこんな天気の良い休日、間違いなく大混雑していることは予測できた。

行くだけ行ってみるか。