先週の金曜日、職場の送別会があった。
今年度は大々的な異動で、多くの仲間が別の職場へと異動することになった。
個人的に仲の良い同僚も何人かがいなくなる。
わかっていることではあるが、つらくそして寂しい。
異動する同僚の一人に「U氏」がいる。
嘗ては同じブロックを担当し、その時に趣味の音楽を通して親しくなった。
彼の好きな「THE BLUE HEARTS」。
ギター好きな仲間同士でバンドを組み、彼等の曲をコピーし演奏した。
はじめてコピーした曲は「青空」。
ブルーハーツにしてはどちらかと言えばおとなしめの曲だが、メッセージ性が強く、心に響く名曲だ。
そして年に数回だが、コンサート的なこともした。
音楽だけではない。
学生時代はバレーボールでならした彼。昨年度の大会では一緒に大会に出場し、県で優勝したチームメイトだ。
今日の午後、以前から約束していた「U氏さよならコンサート」を行った。
職場内ではオフレコなため、観客はなし。
もちろん承知の上だったし、今回だけはバンド仲間だけのプライベートコンサート。
それだけで十分だった。
練習する時間がほとんどとれず、本番前に少し合わせただけ。
曲をややアレンジしながらも息はピッタリだった。
曲目は「日曜日よりの使者」「リンダ リンダ」「TRAIN TRAIN」「キスしてほしい」そして「青空」の5曲。たった5曲だったが、彼のために心を込めて演奏し歌おうと決めていた。
演奏が始まり、次第にみんな乗ってきた。
2曲目の「リンダ リンダ」になるとボーカルのU氏がヒートアップ。マイクを持って連続ジャ~ンプ! ブルーハーツのリードボーカル「甲本ヒロト」が乗りうつった感じだ。
自分のギターも16ビートのロックンロールのリズムを激しく刻んだ。
足でリズムをとっていただけの自分だったが、いつしかノリノリで自然に体が踊っていた。
突然二人の観客が来てくれた。
嬉しかった。一緒に歌ってくれた。一緒に踊ってくれた。
曲が「キスしてほしい」になるとムードは最高潮!
「歌う」というよりは「叫ぶ」に近いものだったが、「今日で最後なんだ」と思うと、みんな悔いは残したくない気持ちだったのだろう。もちろん自分もだ。
ラストの曲は「青空」だった。
自分はギターとハーモニカを担当し、間奏の部分でハーモニカを吹いた。
やばかった。ちょっとうるうるしてしまった。
エンディングはバンドの全員で合唱。ハーモニーにはほど遠いが、熱く、熱く歌った。
予定していた全曲が終わった。
自然とU氏と抱き合った。
淋しさ、そして感謝の想いで胸が一杯になり、涙が流れてしまった。
今まで数多くのアーチストのコンサートへ行った。
心から感動もした。思い出の歌に胸が熱くもなった。けれど涙を流したことはなかった。
自分たちのバンドで泣くなんておかしなものだ。
アンコールという訳ではないが、見に来てくれた二人をステージに上げみんなでもう一度「青空」を歌った。
歌が上手いとか下手とか、演奏が上手いとか下手とか、そんなものを越えた一体感で溢れた。
そしてすべてが終わったその時、自分のギターの弦が切れた。
それも第3弦が・・・。
偶然にしてはあまりにもできすぎた出来事。
そう、このメンバーで演奏し歌うことはもう無いかもしれない。
ギターがそう教えているかのようだった
俺にとって「青空」は心に刻まれた一曲となった。
U氏に、バンドの仲間に、見に来てくれた二人に感謝したい。
U氏、また会う日まで!!!
今年度は大々的な異動で、多くの仲間が別の職場へと異動することになった。
個人的に仲の良い同僚も何人かがいなくなる。
わかっていることではあるが、つらくそして寂しい。
異動する同僚の一人に「U氏」がいる。
嘗ては同じブロックを担当し、その時に趣味の音楽を通して親しくなった。
彼の好きな「THE BLUE HEARTS」。
ギター好きな仲間同士でバンドを組み、彼等の曲をコピーし演奏した。
はじめてコピーした曲は「青空」。
ブルーハーツにしてはどちらかと言えばおとなしめの曲だが、メッセージ性が強く、心に響く名曲だ。
そして年に数回だが、コンサート的なこともした。
音楽だけではない。
学生時代はバレーボールでならした彼。昨年度の大会では一緒に大会に出場し、県で優勝したチームメイトだ。
今日の午後、以前から約束していた「U氏さよならコンサート」を行った。
職場内ではオフレコなため、観客はなし。
もちろん承知の上だったし、今回だけはバンド仲間だけのプライベートコンサート。
それだけで十分だった。
練習する時間がほとんどとれず、本番前に少し合わせただけ。
曲をややアレンジしながらも息はピッタリだった。
曲目は「日曜日よりの使者」「リンダ リンダ」「TRAIN TRAIN」「キスしてほしい」そして「青空」の5曲。たった5曲だったが、彼のために心を込めて演奏し歌おうと決めていた。
演奏が始まり、次第にみんな乗ってきた。
2曲目の「リンダ リンダ」になるとボーカルのU氏がヒートアップ。マイクを持って連続ジャ~ンプ! ブルーハーツのリードボーカル「甲本ヒロト」が乗りうつった感じだ。
自分のギターも16ビートのロックンロールのリズムを激しく刻んだ。
足でリズムをとっていただけの自分だったが、いつしかノリノリで自然に体が踊っていた。
突然二人の観客が来てくれた。
嬉しかった。一緒に歌ってくれた。一緒に踊ってくれた。
曲が「キスしてほしい」になるとムードは最高潮!
「歌う」というよりは「叫ぶ」に近いものだったが、「今日で最後なんだ」と思うと、みんな悔いは残したくない気持ちだったのだろう。もちろん自分もだ。
ラストの曲は「青空」だった。
自分はギターとハーモニカを担当し、間奏の部分でハーモニカを吹いた。
やばかった。ちょっとうるうるしてしまった。
エンディングはバンドの全員で合唱。ハーモニーにはほど遠いが、熱く、熱く歌った。
予定していた全曲が終わった。
自然とU氏と抱き合った。
淋しさ、そして感謝の想いで胸が一杯になり、涙が流れてしまった。
今まで数多くのアーチストのコンサートへ行った。
心から感動もした。思い出の歌に胸が熱くもなった。けれど涙を流したことはなかった。
自分たちのバンドで泣くなんておかしなものだ。
アンコールという訳ではないが、見に来てくれた二人をステージに上げみんなでもう一度「青空」を歌った。
歌が上手いとか下手とか、演奏が上手いとか下手とか、そんなものを越えた一体感で溢れた。
そしてすべてが終わったその時、自分のギターの弦が切れた。
それも第3弦が・・・。
偶然にしてはあまりにもできすぎた出来事。
そう、このメンバーで演奏し歌うことはもう無いかもしれない。
ギターがそう教えているかのようだった
俺にとって「青空」は心に刻まれた一曲となった。
U氏に、バンドの仲間に、見に来てくれた二人に感謝したい。
U氏、また会う日まで!!!