広大な雪原へと出た。
遠くには名峰「男体山」が見えている。
本来であれば見えているはずの木道も完全に雪に埋もれており、ここはアイゼンを装着しての歩きとなった。
スキーに明け暮れていた頃、冬が来ることが楽しみでならなかった。
それでもいつしか歳をとり、そのスキーさえもほとんどやらなくなった。
冬はおとなしくしているだけで、体を動かすことと言えばサッカーの審判で走り回ることくらいだった。
雪山への憧れを捨てていたわけではない。
完全に払拭できるほど自分に嘘はつけなかった。
ただ、かつてのビバークなどの苦い思い出や経験だけが残り、どうしても今一歩踏み出せずにいた。
また、周囲からも「雪山だけはやるなよ」と言われ、家族のことを思えば尚更だった。
今回初めて参加したSSTは、雪山へのほんのささやかな始まりだ。
これから僅かでもレベルアップし、より高く、困難な雪山へと挑戦してみたい。
ただねぇ、費用がかかるのよ・・・。
アイゼン、ピッケル、アルパインブーツ、保温性の高いベースレイヤー。
でもって泊を伴うことになれば、雪山用のテントや低温対応のシュラフ等々、まだまだ揃えなければならないギアがある。
もちろんそれは安全のためではあるが、現実として問題は大きい。
一年を通して最も体力、持久力、知識、そして多くの技術習得を必要とする雪山だが、自分の年齢を考えればぐずぐずしてはいられない。
遠くには名峰「男体山」が見えている。
本来であれば見えているはずの木道も完全に雪に埋もれており、ここはアイゼンを装着しての歩きとなった。
スキーに明け暮れていた頃、冬が来ることが楽しみでならなかった。
それでもいつしか歳をとり、そのスキーさえもほとんどやらなくなった。
冬はおとなしくしているだけで、体を動かすことと言えばサッカーの審判で走り回ることくらいだった。
雪山への憧れを捨てていたわけではない。
完全に払拭できるほど自分に嘘はつけなかった。
ただ、かつてのビバークなどの苦い思い出や経験だけが残り、どうしても今一歩踏み出せずにいた。
また、周囲からも「雪山だけはやるなよ」と言われ、家族のことを思えば尚更だった。
今回初めて参加したSSTは、雪山へのほんのささやかな始まりだ。
これから僅かでもレベルアップし、より高く、困難な雪山へと挑戦してみたい。
ただねぇ、費用がかかるのよ・・・。
アイゼン、ピッケル、アルパインブーツ、保温性の高いベースレイヤー。
でもって泊を伴うことになれば、雪山用のテントや低温対応のシュラフ等々、まだまだ揃えなければならないギアがある。
もちろんそれは安全のためではあるが、現実として問題は大きい。
一年を通して最も体力、持久力、知識、そして多くの技術習得を必要とする雪山だが、自分の年齢を考えればぐずぐずしてはいられない。