ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

続 再びの「勝手に奉納」に向けて

2023年06月25日 19時57分55秒 | Weblog
夏の剣岳登頂に向けた「勝手に奉納板」が完成した。

寝る前のほんのひとときや休日の午後など、空いている時間に無理なく進めてきたが、なんとか出来上がることができた。

制作過程としては
①構図を考える
②鉛筆で下書きをする → 書き直し修正
③彫刻刀で削る(どの彫刻刀をどの部分で使用するかが難しい)
④紙ヤスリで表面を滑らかにする
⑤アクリル絵の具で塗る
⑥色の修正
⑦油性ニスで表面を保護する

まぁざっとこんな感じで作ってはきたが、色を塗って行く過程で何度か修正をした。


これは着色の途中段階のもの。
画像ではよく分からないが、白色部分は単純に「白」ではなく、「パールホワイト」と呼ばれるカラーを塗ってみた。
しかし実際に塗りおえてみると、白ではなく「銀色」となり、イメージしていたものとは違ってしまった。
そこで新たにただの「白色」を購入して上塗りした。
アクリル絵の具の良さは重ね塗りが容易にでき、しかも決して混じり合わないということにある。


塗りおえて、乾燥後に油性ニスを塗ったもの。
大きさが分かるように煙草の箱を横に置いてみた。

前回と比べ、劔岳そのものの山容や標高、そして高山植物(ハクサンイチゲ)などを加えてみた。
また、自身のサインの一部分に「ピッケル」の絵柄を加えてみた。
構図から始まり彫りの技術、色の選定等々、将に素人丸出しの物ではあるが、どこかの展覧会への出品物ではないことから、かなりお気楽に作ってみただけの物だ。

ただ一点だけ難儀だなと思える事が生じた。
結構重いのだ。
「これ担ぎ上げるのか・・・」
と、思わず愚痴が出そうになってしまった。(笑)
勝手に作っておいて今更何を・・・と思われるだろうが、本来なら登山には不必要なものであるだけに、楽しみ半分苦労半分ってところだろうか。

あとは本番当日、劔岳のてっぺんに勝手に奉納するだけだ。

再びの「勝手に奉納」に向けて

2023年06月06日 19時18分26秒 | Weblog
二年前の夏、二十回目の劔岳登頂を記念してオブジェの様な物を作製し劔岳頂上の祠に勝手に奉納した。(正確には夏ではなく秋)


二年前に作製した奉納板。

七月の末にバリエーションルートである長治郎谷から登頂を目指したが、予報より早く雷雨に襲われ途中撤退となってしまった。
九月になり通常ルートの別山尾根コースから登頂し、山頂の祠に奉納してきた。

昨年は体調不良や天候悪化で登ることはできなかった。
あれから二年・・・
「プレートはどうなっているかな・・・」と思っていたが、去年の劔岳夏山においてはプレートの存在を確認することはできなかった。
とは言っても実際に登った訳ではなく、ネットを活用して様々な情報収集をしただけだ。

実は、奉納したに2021年の10月に、NHKのBSで放送されている「日本百名山」の番組において劔岳が放送された。
その時に山頂の祠周辺が映り、自分が勝手に奉納した板をテレビで確認することができた。
嬉しくもあり、ちょっと恥ずかしくもありだった。
それだけに去年の夏の劔岳の頂上祠で確認することができなかったのは残念である。

強風で飛ばされ、どこかの谷底に落ちてしまったかな・・・とも考えた。
また、これはごく一部からの情報ではあるのだが「変な輩が・・・」

いやいや、それは考えたくはない。
不確実な情報だし、ましてや劔岳に登る者にそのような輩はいないと信じたい。
まぁいずれにせよもう一度作って勝手に奉納すればよいだけのことだ。

ということで、先日材料を購入し作製に取りかかった。
・・・のはいいのだが、「えっ、こんなに面倒だったかな・・・」
と感じるほど、結構大変だった。

まだ鉛筆による下書きしか終わってはいないのだが、先が思いやられると感じている。


下書きの途中。
前回の物よりバージョンアップした絵柄にしてみた(笑)。


ほぼ下書き終了。

2023年七月の末。
目指すは21回目の劔岳登頂だ。

水芭蕉を観に 「やっとコラボ」

2023年06月02日 17時14分29秒 | Weblog
水芭蕉の群生は大いに心を和ませてくれた。
だが例年とは違う花の植生にやや残念な思いでもあった。

木道を山の鼻へと向け歩く。
気持ちがよい。
疲労とはあまり縁のない尾瀬であり、常に広大な湿地帯を眺めながらのウォーキングはむしろ開放感に浸りながら癒される。


至仏岳方面へ向けての帰路。
よく見ればこの辺りも背丈の低い草は根こそぎ横倒れ状態だった。

「あまり花は見られなかったけど、水芭蕉だけはたくさん咲いていて良かったね。」
「はい、それだけでも来て良かったです。」
そんな会話をしながらゆっくりと歩いていると、やっと出会うことができた。
「お~やっとだね。これが観たかったんだ。」


二本の木道の間に咲いているリュウキンカと水芭蕉のコラボレーション。
黄色と白の二色が敢えてごく狭い所にピンポイントで咲いているのが可愛い。

日はまだ高いが、余裕を持ってバス停(鳩待峠)まで戻らねばならない。
名残惜しい思いではあったが、足を進めた。

木道のすぐ横にも水芭蕉が咲いていた。
いつもならピンクのヒメシャクナゲやオオバタチツボスミレ、水色のタテヤマリンドウ、そして紫のショウジョウバカマなどが彩りを添えているのだが・・・


逆光となってしまったが、青空と残雪の至仏岳、そして足元には水芭蕉。
尾瀬の春は何度訪れても飽きることがない。