日の岳を巻くようにして越える。
最後は岩とクラスト状の雪面ミックスルートを登らなければならない。
決して難しいルートではないが、今日最後の登りルートだけに慎重に行きたい。
自分が先行し、少し距離を置いてAM君が登ってくる。
自分が登っている時にはあまり感じなかったが、上から見下ろせばかなりの斜度となっているのがわかった。
AM君、いい感じで慎重に登っている。
クサリは必要を感じれば利用すればいい。
ここまで登ればクラストした雪面ともさよならだった。
これでもう登りはない。楽になれるけど、下りはより慎重さが求められる。
この後のルンゼの下りで、どれだけ雪に埋もれれしまうかがわからない。
膝まで・・・腰まで・・・それとも胸まで・・・。
それが気になるところだ。
ルンゼの最上部まで辿り着き、ルンゼを見下ろした。
「ここを下るんですね。すっげーところですね。」
怖さを感じつつも、雪山の感動を噛みしめているAM君だった。
「○○さんはこのルンゼは登ったことはあるんですか?」
突然の質問だったが、本音で答えた。
「登ったのは一度だけ。あとは下ってばかり。このルンゼに関しては、何故か下った方が楽に感じるんだよ。」
自分が下り始める前に、再度越え方とルートの確認をした。
・トレースは見えているが、それがベストとは限らない。また、最短距離がベストとも 限らない。自分が確認しながら下るので、そのルートに沿って下ること。
・左に見えているクサリは絶対に越えないこと。そのためにはスピードを殺し、ゆっ くりと下ること。
この二点を厳守して下り始めた。
ポイントによっては不意に腰辺りまで埋もれることがあったが、幸いに殆どは膝辺りまでであり、クラストもなかった。
続いてAM君が下る。
この斜度では、落ちたら止まらないのは確実だ。
AM君にとって経験値や技術を高めるにはもってこいのルンゼとなっている。
状況に応じて、ついさっき習得したトラバーステクを用いていた。
さすがだ。
この先、あの忌々しい思い出のポイントをトラバースする。
最後は岩とクラスト状の雪面ミックスルートを登らなければならない。
決して難しいルートではないが、今日最後の登りルートだけに慎重に行きたい。
自分が先行し、少し距離を置いてAM君が登ってくる。
自分が登っている時にはあまり感じなかったが、上から見下ろせばかなりの斜度となっているのがわかった。
AM君、いい感じで慎重に登っている。
クサリは必要を感じれば利用すればいい。
ここまで登ればクラストした雪面ともさよならだった。
これでもう登りはない。楽になれるけど、下りはより慎重さが求められる。
この後のルンゼの下りで、どれだけ雪に埋もれれしまうかがわからない。
膝まで・・・腰まで・・・それとも胸まで・・・。
それが気になるところだ。
ルンゼの最上部まで辿り着き、ルンゼを見下ろした。
「ここを下るんですね。すっげーところですね。」
怖さを感じつつも、雪山の感動を噛みしめているAM君だった。
「○○さんはこのルンゼは登ったことはあるんですか?」
突然の質問だったが、本音で答えた。
「登ったのは一度だけ。あとは下ってばかり。このルンゼに関しては、何故か下った方が楽に感じるんだよ。」
自分が下り始める前に、再度越え方とルートの確認をした。
・トレースは見えているが、それがベストとは限らない。また、最短距離がベストとも 限らない。自分が確認しながら下るので、そのルートに沿って下ること。
・左に見えているクサリは絶対に越えないこと。そのためにはスピードを殺し、ゆっ くりと下ること。
この二点を厳守して下り始めた。
ポイントによっては不意に腰辺りまで埋もれることがあったが、幸いに殆どは膝辺りまでであり、クラストもなかった。
続いてAM君が下る。
この斜度では、落ちたら止まらないのは確実だ。
AM君にとって経験値や技術を高めるにはもってこいのルンゼとなっている。
状況に応じて、ついさっき習得したトラバーステクを用いていた。
さすがだ。
この先、あの忌々しい思い出のポイントをトラバースする。