たった一枚のチョコレートを食べただけだというのに、この活力感は不思議としか言いようがなかった。
糖分が即効性を有していることは知っていたが、これほどまでとは・・・。
山において初めてシャリバテによる危機感を覚えたことにより、初めて知った糖分の即効性だった。
時刻は5時を過ぎてしまっていた。
三つのヘッドランプだけが暗闇の中に浮かぶ唯一の灯りだ。
つい10分ほど前までは返事もすることができないほどうつむいたままの自分は何処へやら・・・。
仲間と会話をしながらの下山となっている。
こうなれば俺もいい加減なもので、「あぁしょっぱい物が食べたい!」とか何とか言って、迷惑と心配をかけておきながらわがまま放題だ。
「いやぁこんな経験なかなかできないし、結構楽しいかも♪」
などと優しい言葉をいただいた。
本当に申し訳ない。
そして情けない。
下山途中で休憩を入れた。
その時にOさんからの差し入れで頂いたせんべいの実に美味かったこと!
空腹、大量の発汗、そして日本人であるからこその美味さだった。
ゴンドラリフトの駅まで来れば後はしめたもの。
ゲレンデのコースに沿って下ればそのままゴールとなる。
レストハウスの灯りも見えている。
19時15分。
無事、何とか無事下山することができた。
午前中の長すぎた休憩や道迷いのロスを差し引けば、本来であれば16時頃には下山しているはずだった。
一年前に登頂できなかったことへのリベンジもあったが、初級冬山コースであるはずの安達太良山はある意味「鬼門」となってしまった。
もちろんその「鬼門」を作り出したのは他ならぬ自分たちだ。
シャリバテは自分だけが原因だが、地図を無視しての何の根拠もない勝手な思い込みによる雪山のルートファインデングがどれほど恐ろしいかを、みんなが戒めとして強く心に刻まねばならない。
糖分が即効性を有していることは知っていたが、これほどまでとは・・・。
山において初めてシャリバテによる危機感を覚えたことにより、初めて知った糖分の即効性だった。
時刻は5時を過ぎてしまっていた。
三つのヘッドランプだけが暗闇の中に浮かぶ唯一の灯りだ。
つい10分ほど前までは返事もすることができないほどうつむいたままの自分は何処へやら・・・。
仲間と会話をしながらの下山となっている。
こうなれば俺もいい加減なもので、「あぁしょっぱい物が食べたい!」とか何とか言って、迷惑と心配をかけておきながらわがまま放題だ。
「いやぁこんな経験なかなかできないし、結構楽しいかも♪」
などと優しい言葉をいただいた。
本当に申し訳ない。
そして情けない。
下山途中で休憩を入れた。
その時にOさんからの差し入れで頂いたせんべいの実に美味かったこと!
空腹、大量の発汗、そして日本人であるからこその美味さだった。
ゴンドラリフトの駅まで来れば後はしめたもの。
ゲレンデのコースに沿って下ればそのままゴールとなる。
レストハウスの灯りも見えている。
19時15分。
無事、何とか無事下山することができた。
午前中の長すぎた休憩や道迷いのロスを差し引けば、本来であれば16時頃には下山しているはずだった。
一年前に登頂できなかったことへのリベンジもあったが、初級冬山コースであるはずの安達太良山はある意味「鬼門」となってしまった。
もちろんその「鬼門」を作り出したのは他ならぬ自分たちだ。
シャリバテは自分だけが原因だが、地図を無視しての何の根拠もない勝手な思い込みによる雪山のルートファインデングがどれほど恐ろしいかを、みんなが戒めとして強く心に刻まねばならない。