ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

こんなにのんびりしていいの?:日光テント泊ダイジェスト

2012年09月03日 22時30分59秒 | Weblog
またまたダイジェスト版です。

一向に「春の北アルプス」が進まない。
もう秋になってしまった・・・。

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おそらくは相当のんびりとした一泊テントになるだろうなぁってことは予測できた。
事実、15時頃から22時頃まではずっとテントの中で独りの~んびりと過ごした。

日光は中禅寺湖の畔にある「菖蒲ヶ浜キャンプ場」。
地元とはいえ、ここに来るのは初めてのこと。
天候がはっきりせず、途中大雨になったり、ほんのわずかに晴れ間が覗いたりした。

13時30分にキャンプ場に到着。
受付を済ませ早速テントを設営したのだが、一端止んでいた雨が降り出した。
「おいおい、今になって降るのかよ・・・」
天気を恨んでもしかたあるまい。
気持ちを切り替えて急ぎテントを設営した。


中に入り込み、改めてテントのありがたみと楽しさを実感した。
外は雨、しか~し中は快適そのもの♪

夕食と夜の宴と朝食の食材はごらんの通り。
テントの中で読む山岳雑誌と「岳‐がく‐」の最新コミック(最終巻)も持ってきたしね。
雨の音を聞き、珈琲を飲みながらどっぷりと山岳情報を仕入れ、「岳」の最終巻に胸躍らせ涙した。
(どうも歳を取ると涙腺が脆くなってしまう・・・)
「これも仕事のうち♪」と思い夢中で読んだ。

いつの間にか雨が上がり、日が差してきた。
時刻は17時だったが、「これはチャンス!」と夕食の準備にとりかかった。
今夜の夕食は女房には内緒の贅沢メニュー。


「牛タン、霜降りカルビ、上ヒレ」の肉三昧だ!
具材を取り出し「はっはっは、どうだぁ~!」と自然に独り言が出てきた(笑)。
米はFDだが、肉だけは上物。
一度弱火で焼き、更にたれをからめてもう一度弱火で焼く。
でもって白米の上にぜ~んぶを乗せてできあがり。
しかも、味噌汁は「かに汁」ときたもんだ。

家じゃあり得ないなぁ(笑)
これを静かな湖畔で独りで食べる。
時間の流れといい、夕食といい、たまらない贅沢です!。

食後はお湯を沸かしてゆっくりと珈琲を飲む。
外で湖を眺めて一杯。
テントに入りもう一杯。
「本当にこんなに時がゆっくり流れてていいのかな・・・」
そんな気にさえなってきた。


日も暮れて、あたりは漆黒の闇。
テントの灯りだけがやけに目立っている。

今夜は仕事が終わってから「りょうちん」が来ることになっている。
おそらくは22時過ぎになるだろうなぁ・・・。
りょうちんには悪いが、やっぱり待ちきれなかった。
「りょうちんスマン。先に飲んじゃいます!」 m(_ _)m
一本・・・もう一本だけ。
結局ビール二本を飲んでしまった。


22時過ぎ、りょうちん登場。
仕事お疲れ様でした。

再び降り出した雨の中、夕食をまだ食べていないりょうちんのために、FDの「牛飯」と、高級焼き肉を作った。

オートキャンプ等で使用するファミリー型テントと違い、小型軽量を絶対条件とした山岳テントはどうしても前室部分が狭いことから、予めブルーシートを用いて少しだけ前室の利用空間を広くしておいた。
ほんの半畳ほどの空間だが、調理をするには十分だった。

食事も終え、自分のテントでささやかな宴の始まり。
りょうちんが持ってきてくれたビールと、クラッカーにクリームチーズをたっぷりのせたつまみ。
部屋とは違い、明らかに狭い空間であるはずのテント。
なのにこの楽しさはいったい何処から・・・。
非日常的な空間だからこそ味わえる楽しさ。
これがテント泊の醍醐味だろう。

深夜の1時も近づき、そろそろお開き。
自分は明日は帰るだけだが、りょうちんは奥日光でシャワークライミングとボートが待っている。
それぞれのテントで就寝となった。

翌早朝にりょうちんは出発。
自分はと言えば8時頃にやっと目が覚めた。
テントのファスナーを開けると、すでにりょうちんのテントはなくなっており、出発していた。


今日の天候はまずまず。
朝食前に湖畔の石に腰を下ろし、ゆっくりと、本当に心からゆっくりと珈琲を飲んだ。

何かをすることが目的じゃなくて、テントを設営し、本を読み、食事を作り食べ、酒を飲み、眠る。
そしてまた朝日の中でゆっくりと珈琲を飲む。
たったそれだけの為に過ごす時間。

これって「あり」だな!