ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

ツーリングに思うこと

2009年09月30日 22時02分12秒 | Weblog
所詮は趣味であり、自己の精神衛生を満たす手段の一つに過ぎない。

高校生の頃、友人のバイクを借り親や警察に隠れて乗っていた。もちろん無免許運転だ。
大学に入っても免許を取得したい思いは強かったが、クラブに明け暮れた4年間。とてもじゃないがそんな自由な時間はとれなかった。どうあがいても時間が無かった。
社会人になると車での移動(通勤)に慣れ、車の便利さを知ると「今更バイクはいいかな」と思うようになった。
しかし、しかしだ。
まだ未体験の世界である「ツーリング」への憧憬は捨てきれなかった。
冒頭に書いた「自己の精神衛生を満たす手段」。社会人になってその必要性を感じ、教習所へ通った。
今度は堂々と街中を走れる嬉しさ。本当に嬉しかった。休日が待ち遠しかった。
山岳とを組み合わせたツーリングキャンプが、これほどまでに開放感や充実感を与えてくれるとは・・・。
独りテントの中、小さなランプの灯りで本を読み、敢えて孤独な夜を楽しむひととき。
仲間と走り、酒を酌み交わし語らう夜のひととき。
どちらも走る歓びがあるからこそ、心に残るものがある。
美しい風景を。雄大な自然を。たおやかに続く丘陵のワインディングロードを攻めるときの、あの危機感と冷静さを天秤にかけた一瞬を味わうために、時間をかけてても出かけて行く価値がある。
そして、バイクだからこそ、否、バイクのみでしか体感することができない絶対的な「好奇心」があるから、また走りたい想いに駈られるのだ。

所詮は・・・。されどである。

ヴィーナスへ![18]

2009年09月29日 23時00分27秒 | Weblog
雨の中の走行は初めてではない・・・が、決していい気分ではないことは確かだ。
晴天時よりも集中力を持続させ、安全運転に徹しなければならない。それでなくてもヘルメットのシールドには、車のようなワイパーが装着されているはずなどなく、いくら「レインブロック」などを塗っておいても限界はある。視界はそれなりに悪くなる。
R141。来たときは眩しいほどの青空に恵まれ、「これがツーリングだ!」と言わんばかりの気分を味わった。
帰りは一転し風雨。まぁ愚痴を言っても始まらない。天候には勝てないのだ。

佐久ICから上信越道に乗り、横川SAでちょっと早めの昼食をとった。
台風の横風に煽られ、雨に冷えた体には、やっぱラーメンでしょう!
「名物横川ラーメン」・・・知らないなぁ。
食べてみて「やっぱり・・・」まぁこんなものでしょか(苦笑)。

上信越道から関越道に移る頃には、殆ど雨は上がっていた。
SU氏は東北道の途中で別れることとなり、残った3人で真岡ICを目指した。
15時。予定より早く帰宅。
転倒はあったが、事故もなくキップを切られることもなく安全に帰宅できたことが一番だ。
3日間の総走行距離は約700㎞。
ほどよい疲れを残しライダーブーツを脱いだ。

ヴィーナスへ![17]

2009年09月28日 22時07分36秒 | Weblog
どうやら明日は雨らしい。
しかも台風9号の接近とやらで、強風も予想される。
う~ん、出発前日まで週間天気予報で毎日確認してきたが、台風までは想定外だった(汗)。

最終日の朝、ぽつりぽつりと雨が降っていた。
まぁこの程度ならたいしたことはあるまい。・・・が、相手は台風。
いつどのように天気が急変するかわからない。
みんなで話し合い、帰路は何処へも寄らずに帰ろうということになった。
残念だが安全には代えられない。

朝食を作り、ゆったりと珈琲を飲んだ。
やや肌寒く、熱い珈琲が嬉しいひとときだった。
丸二日間バイクに乗りっぱなしの体、節々が痛い。
贅沢を言えばゆっくりと熱い湯船に浸かりたい思いだった。

9時30分、キャンプ場を出発。
R141号を北上し、佐久市を目指した。
シールドに無数の雨粒が降りかかる。大雨でないだけありがたいが、スリップが心配で右手を思い切り回しアクセル全開というわけには・・・。


ヴィーナスへ![16]

2009年09月24日 22時22分19秒 | Weblog
このひまわり畑で、ちょっとしたハプニングがあった。
道路脇にバイクを止め、畑荒らし・・・いやいや、ひまわりに埋もれながら写真を撮っていると、S氏のバイクが突然転倒してしまったのだ。
立てていたスタンドの先端部分の地面がゆるく、バイクの重量に耐えられず横倒れ状態になってしまった。
幸いクラッチレバーが少々曲がってしまったことと、左ウィンカーの破損程度で済んだ。
事故に遭ったことを思えば不幸中の幸い。まだ諦めもつくかな(笑)。

小淵沢IC近くのスーパーまで行き、酒、酒肴、朝食の買い出しをした。
できれば「地ビール」を・・・と考えていたのだが、残念ながらそれはなかった。
今夜の夕食は外食。
清里駅前なら店はあるだろうと走らせた。
途中のコンビニで煙草を買うために立ち寄ると、駐車場で見知らぬ人が話しかけてきた。
「今から宇都宮まで帰るのですか?」
おそらくはバイクに興味があり、自分のバイクのナンバープレートを見て尋ねてきたのだろう。
今回のツーリングの概要を話し、少しだけ立ち話となった。
幼い男の子の手をつないでいる、若いお父さんだった。
帰り際、その子が「バイバ~イ」と言いながら手を振ってくれた。
何気ない会話、何気ないふれあいが嬉しいひとときだった。

駅前の食堂に入り、全員「ほうとう」を注文。ありがたいことに、店のおばちゃんが「ごはん」をサービスしてくれた。
何十年ぶりだろうか、ほうとうを食べるのは。
確か大学2年の春のリーグ戦。山梨学院大学との試合のため甲府市に泊まり、最終日に食べた記憶がある。

さて、キャンプ場に戻ってからの飲み会だが、これがいやが上にも盛り上がった。
話題の中心はもっぱら「わき見おしゃべりちんたら蛇行運転の姉ちゃん車」だ(笑)。
確かにあの時は頭にもきたが、今となっては笑えるネタの一つとなっていた。

宗次郎(そうじろう)4か月

2009年09月23日 23時31分30秒 | Weblog
我が家のペット「宗次郎」が今日で生後4か月を迎えた。
家で飼うようになって2か月。
人間で言えばまだ幼稚園児のやんちゃ坊主ってところだろうか。
ゲージから出ると、ノンストップで動き回っている。
えさでつりながら「お座り」「待て」「お手(片手ずつ交互に10回)」だけはなんとか覚えたが、最近は紙類に興味を示しすぐにかんで破いてしまう。
まぁそれも可愛いのだが。

この宗次郎、犬種は「パグ」。
血統書付きだが、ペットとして店に売るために生まれてきた。
だから生後わずか1か月で親兄弟と離ればなれになった。
ペットショップの小さなガラス張りの小屋に、生後たった1か月でひとりぼっちでいたわけだ。
これを人間に例えるのは間違いだろうが、親や仲間との愛情とか絆とか・・・・・
う~ん、だめだ。泣けそうになってくる。

ペットというのは野犬と違い、初めからそのような運命で生まれ育てられるからペットなのだと思う。
「可哀想」だけじゃダメ。しつけはしつけ。
そして何よりも「家族の一員」なのだ。

ヴィーナスへ![15]

2009年09月22日 23時11分18秒 | Weblog
ヴィーナスラインから戻り給油を済ませ、「エコーライン」に入った。
「ん?・・・むむ・・・」見覚えのあるナンバーが目の前にいる。
しかもレンタカーだ。
「まさか・・・いや、もしや。」
「やっぱだよ! あの姉ちゃんたちだよぉ~」
「まいったなぁ。また我関せずでちんたら運転かなぁ。」

今朝、高原道路で遭遇した「わき見おしゃべり蛇行ちんたら姉ちゃん車」だった。
これだけ見通しの良い直線のエコーライン。しかも周囲の山並みが一望できる絶好のライディングロード。
運が悪いというか、悔しいというか。
待てよ、ここは追い越し禁止区域じゃないんだ。おぉラッキー!
まさかとは思ったが、後ろからリヤガラス越しに車内を見てみると・・・。
おーおー相も変わらず3人でしゃべりまくっている。
ドライバーは友人と顔を合わせまくりで、またまた脇見運転の真っ最中。
右に左に小さく蛇行しながらのちんたら運転。

ひとつはっきり言っておこう。
不幸にもこのようなドライバーの後続車となってしまった場合、どんなに自分が安全運転をしていても、事故の巻き添えをくらう可能性が高い。
かなりの車間距離を開けておかないと、おバカな前車のせいで自分の身までもが危険な目に遭ってしまうのだ。
ということで、ここは追い越しOK。
仲間にアイコンタクトで追い越しのサインを出し、一気に加速。
今回はこの姉ちゃん車を一切無視して走ることができた。
内心「ばかやろ~。おまえらまわりのドライバーにどれだけ迷惑をかけているかわかってるんかぁ~。俺たちは暴走族じゃないけど、こんなことされてたら文句の一つや二つ、三つ四つ五つ六つ、怒鳴ってやりたいわい!!!」

気を取り直しエコーラインを走る。
ほどなく行くと、右手に広大な一面黄色の畑が見えてきた。
「ここだ。」立沢大橋の手前のひまわり畑だ。
さっきのもやもやした気分を忘れさせてくれる風景だ。
男4人でひまわり畑かぁ・・・。
まっ、いいか(笑)。

ヴィーナスへ![14]

2009年09月19日 22時11分01秒 | Weblog
もどる途中で土産を買うことにした。
バイクであるために大きな物や大量に買うことはできないが、家に何かと・・・。
長野と言えば温泉で有名。県内各地に名湯が湧き出ている。
「入浴剤」。これなら家のみんなが喜ぶだろう。
実を言えば、家族のだれもが入浴剤好き。もちろん自分も!
冬になれば「にごり湯」がいい。今ではいろんな色のにごり湯が販売されているが、自分は敢えて白色のにごり湯に、別の入浴剤を入れ着色している。
これがたまらんのだ!

土産を買った後は恒例の珈琲ブレイク。
少し店から離れたところに、静かな場所を見つけた。ラッキーなことに木製の椅子と小さなテーブルがある。
早速バーナーで湯を沸かしドリップ。
美味いなぁ~。落ち着くなぁ~。たまらんなぁ~。
丘の向こうではグライダーが飛んでいるのが見えた。
乗ってみたい気もする。バイクとはまた違った爽快感があるのだろう。

ここからの帰り道。ちょっとした「ひまわり畑」があるそうだ。
最も有名なのは明野のひまわり園だが、入園料がかかる。
明野ほど広大ではないらしいが、ただで見られるひまわり畑を目指し下ることにした。

ヴィーナスへ![13]

2009年09月18日 21時48分38秒 | Weblog
霧ヶ峰を過ぎ、和田峠を越え、一応の目的地である三峯展望台まできた。
残念なことに雲と濃い霧で周囲の景色はほとんど見ることができなかった。
バイクから降りるとあらためて風の冷たさが身に染みた。
「俺、もう少し先まで走ってくるから」と、SU氏。
「じゃぁ一緒に行きますね」と、O氏。
20分程で戻ってくるとのことなので、自分はバイクの上に仰向けになり休憩した。
空は真っ白、雲と霧。
いつの間にかウトウトとしてしまい。二人が戻ってきたことなど気づかなかった。
20分足らずだったが、雲の上でのうたた寝だなんて、こりゃちょっとした贅沢を味あわせてもらった思いだ。

さて、SU氏とO氏の走りは・・・?
かなりのテクを持っているO氏でさえ、「いやぁいっぱいいっぱいでしたよ(汗)。 追いつけない・・・いや、追いついてもそれが限界でしたね。」
容易に想像できる走りだ(笑)。

展望台にはこじんまりとした店が一軒あった。売店のおばさんは何と半袖Tシャツ一枚!
「さすがは毎日この高地で過ごしているだけのことはあるなぁ」
思わず感心してしまった。
この季節にも名物の「おやき」が売っていた。
みんなで熱々のうどんを注文。美味かったなぁ(しみじみ)。
本当は珈琲も飲みたかったが、ツーリングの場合、必ず日に一度は湯を沸かしてその場でドリップするのが我々のやり方だ。
しばし休憩の後、ヴィーナスラインを戻ることにした。

ヴィーナスへ![12]

2009年09月17日 22時56分40秒 | Weblog
風になる・・・いや、風さえも追い越してみせる。
ツーリングの醍醐味を心と体で味わいながら、そんな少年のような気持ちになれた瞬間だった。
もちろん自分だけではないだろう。
決してスピードを出しているわけではなく、この緑の高原が、大地がそんな錯覚を覚えさせるのだ。

一年にたった一度きりのツーリングキャンプ。
たった一度だからこそ、一瞬一瞬を贅沢に味わいたい。
ただそれだけだ。
若い頃できなかったことを、今この歳になってチャレンジしている。
あの頃の俺だったら、もっと違った感動を得たに違いない。
いや、若さ故に飛ばしすぎていたかな・・・。

ヴィーナスへ![11]

2009年09月16日 22時10分56秒 | Weblog
「霧ヶ峰」あたりに来ると、ほぼ雲と同じ高度まで登ってきたのがわかった。
まぁ曇り空だけに、低い雲がたれ込めているのは間違いないが、それでも高地のライディングを満喫するには十分だった。

白樺湖を眼下に見下ろし、遠い山並みを見つめていると、真夏であるはずなのに温かい珈琲が欲しくなってくる。
それでもやっぱり走りたい。走るためにここまで来たんだ。
風を追い越して走るためにここまで来たんだ。
なぁ~んて想いに耽っていると、急にトイレに行きたくなってきた。
「やっぱ歳とると冷えるな・・・。」ブルル・・・