21時を過ぎてシュラフに入り眠りに就いた。
しかしこの後「まさか・・・」の事態を経験することになった。
目が覚めた。
風の音すら聞こえない静まりかえった深夜だ。
時計を見るとまだ11時を過ぎたばかりだった。
目が覚めた理由はたったひとつ。
寒さだった。
「まさかだな・・・」
そう思いながらもまだ眠気が勝っており目を閉じる。
再び何度も寒さで目が覚めた。
背中、そして下半身に寒さを感じる。
夏の低山において暑さで眠れなかったことはあったが、それよりも寒さで眠れない事の方が遥かに辛いことは何度も経験しておりわかりきったことだ。
「まさかだよなぁ。標高だって1600mくらいしかないのに・・・。こんなに寒さを感じるなんて想定外だよ。」
そう思いながらも何ら寒さ対策を取ることはなく、「どうせ眠れるだろう」と現状を軽視していた。
数日前の準備の時。
天気予報、標高、そして今までの経験を踏まえて寒さへの備えをした。
「シュラフカバーか・・・。たぶんいならいなぁ」
とザックへは入れなかった。
貼るタイプの使い捨てカイロは必要と思い準備はしたが、まさかシュラフカバーまではと深くは考えなかったのだ。
それが本当に「まさか」となってしまった。
シュラフの中で両足を抱え込むようにして体を小さくし、寒さへ対抗したがどうにもならなかった。
「どうせ眠れるだろう」という浅はかな推測は脆くも崩れ、背中の寒さは増す一方のようにさへ感じた。
「やっぱり無理か」
ヘッデンの灯りを付け、シュラフから上半身を出しガサゴソとザックの中をあさりはじめた。
取り出したのは予備のフリース。
だがこれだけでは厳しいかなと思い、結局はアルパインパンツをはき、アルパインジャケットを着て再びシュラフへと潜り込んだ。
結局はありったけの衣類すべてを着込んだことになる。
こんなことまでしたのは本当に久しぶりのことだった。
多少は窮屈感は感じるが、僅かでも温かい方が当然眠れる。
「まさかだよなぁ・・・」
何度もそう思いながらもやっと熟睡できたのは3時過ぎだった。
おかげで翌朝は7時過ぎまで目が覚めることがなく、予定していた起床時刻をオーバーしてしまった。
しかしこの後「まさか・・・」の事態を経験することになった。
目が覚めた。
風の音すら聞こえない静まりかえった深夜だ。
時計を見るとまだ11時を過ぎたばかりだった。
目が覚めた理由はたったひとつ。
寒さだった。
「まさかだな・・・」
そう思いながらもまだ眠気が勝っており目を閉じる。
再び何度も寒さで目が覚めた。
背中、そして下半身に寒さを感じる。
夏の低山において暑さで眠れなかったことはあったが、それよりも寒さで眠れない事の方が遥かに辛いことは何度も経験しておりわかりきったことだ。
「まさかだよなぁ。標高だって1600mくらいしかないのに・・・。こんなに寒さを感じるなんて想定外だよ。」
そう思いながらも何ら寒さ対策を取ることはなく、「どうせ眠れるだろう」と現状を軽視していた。
数日前の準備の時。
天気予報、標高、そして今までの経験を踏まえて寒さへの備えをした。
「シュラフカバーか・・・。たぶんいならいなぁ」
とザックへは入れなかった。
貼るタイプの使い捨てカイロは必要と思い準備はしたが、まさかシュラフカバーまではと深くは考えなかったのだ。
それが本当に「まさか」となってしまった。
シュラフの中で両足を抱え込むようにして体を小さくし、寒さへ対抗したがどうにもならなかった。
「どうせ眠れるだろう」という浅はかな推測は脆くも崩れ、背中の寒さは増す一方のようにさへ感じた。
「やっぱり無理か」
ヘッデンの灯りを付け、シュラフから上半身を出しガサゴソとザックの中をあさりはじめた。
取り出したのは予備のフリース。
だがこれだけでは厳しいかなと思い、結局はアルパインパンツをはき、アルパインジャケットを着て再びシュラフへと潜り込んだ。
結局はありったけの衣類すべてを着込んだことになる。
こんなことまでしたのは本当に久しぶりのことだった。
多少は窮屈感は感じるが、僅かでも温かい方が当然眠れる。
「まさかだよなぁ・・・」
何度もそう思いながらもやっと熟睡できたのは3時過ぎだった。
おかげで翌朝は7時過ぎまで目が覚めることがなく、予定していた起床時刻をオーバーしてしまった。