ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

ラストジャンダルム「Last Gendarme」

2021年04月04日 12時15分31秒 | Weblog
胸の疼きのことはすっかり忘れていた。
確かにずっと痛みはあったのだが、この時ばかりは柄にもなく物思いに耽っていた。

(「もうこの景色をこの場所から見ることはないだろうな・・・」)
体力の衰えは感じてはいるが、技術的な意味ではまだ自信はあった。
だが、そろそろ危険な登山はやめるべきなのかも知れないという思いが芽生えていた。
理由は色々あるのだが、最たる理由は年齢だろうか。
学生時代から30代後半までずっと続けてきたバレーボールの無理が、この歳になって一気に節々に現れてきたような気がする。
膝は過去4度同じポイントにメスを入れた。
足首は靱帯断裂で人工靱帯を入れている。
肩も腱が2本切れてしまい大がかりなオペとなった。
そして腰。
20代の頃に椎間板症と言われ、ずっと時限爆弾を抱えた状態となっている。

体は正直だ。
つい5年前の自分と比べても登山における体力の低下も否定できないし、そう感じている。
自分のためだけではなく、妻のためにももう無理な登山はすべきではないだろう。
だから今日この時、今が “Last Gendarme” でいいのかも知れない。

絶景を見つめながら煙草を吸うこともなく、そんなことを考えていた。


N君がいつの間にか撮ってくれた画像。
この時ばかりはちょっとメランコリーだったが、復路に向けて気を引き締め直さなきゃならない。

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1 コメント

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人生を一緒に歩いている人の為に (asagao007)
2021-04-14 07:04:55
満身創痍じゃないですか。 歳をとると自分の体が愛おしくなります。生まれてからずっと休む事無く動き続けているんですから。
夫婦って二人三脚ですね、だから肩組んで歩いている隣が歩けなくなると、歩みを止めなければなりません。  ほんと、可愛い奥さんの為に、無言で頑張る自分の体の為に、良い方向へ進んでください。

今日も良い一日を
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