ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

長州へ(14)

2009年09月08日 00時08分24秒 | Weblog
昼食を済ませ、荷物を預けてあるホテルへと向かう途中、菊ヶ浜へと立ち寄った。
遠くには指月山が見えた。
この浜は、6年前に息子と初めて萩を訪れたとき、最後に立ち寄った場所だ。
娘との旅の終わりも、ここでと決めていた。
つい二日前の夜、あれほど賑わっていた花火大会が嘘のような静けさだった。

今、娘はあることで悩んでいる。
高校に入ってからずっと独りで悩み苦しんできた。
思春期特有の悩みだが、その苦しみを親として知らず、知っても「パフォーマンスだろう」と軽く見過ごしてきた。
その過ちがますます娘を苦しめた。
そんなに苦しんでいたのか・・・。
今更ながら親として失格だった。
腹を割って話し合った。
時に親子関係にひびが入ることもあった。
「もう女の子なんてたくさんだ!」とも思った。
だが、俺が、親が最後の砦なんだ。
娘にとって、親が逃げたら誰に頼ればいいんだ。
そう思い直し、話し合いの日々が続いた。

今回の旅は、歴史に興味関心をもっている娘が、せめて少しでも気分転換になってくれればと言う想いからだった。
まだすべてが解決したわけではない。
それでもこの旅で、娘の笑顔を見ることができたこと。
幼い頃のあどけない姿を思い出し、親としてあるべき姿を、立場をあらためて考えることができた旅だった。