高齢者虐待

　新聞・ＴＶ等を賑わしているのは、幼児虐待である。
生まれて間もない幼児を、しつけと称して、殴ったり蹴ったりして死亡させている事件が、
毎日のようにニュースとなる。このニュースを見聞きしても、最近は驚かなくなった。

　高齢者虐待も、驚かなくなったニュースの一つである。
単身の娘や息子が、親と同居しているのが多くなり、親の年金で生活している者もいる。
子供の数も少ないので、独りで親の介護を担わなければいけない状況になる。
ＳＯＳを出すことも知らず、ストレスだけを抱えて、どのように対処したらよいのかもわからなくなる。

　今日の中国新聞によると、全国で高齢者虐待が1万6668件となり過去最多である。
内容は、身体虐待、暴言等の心理虐待、介護放棄、財産を取り上げる等の経済虐待となっている。
虐待者は、息子、夫、娘の順で、男性が多いそうである。

　愛情を持って育てた息子や娘に、最期は虐待せれるのは、辛く悲しい。
その辛さや悲しみも、感じなくなるのであろうか？
”人生って何なの？”と問いなおしてみなければいけない。