お祭りの露払いをしているのは、鼻高鬼と大きな顔を持つ獅子である。
我が子供頃は、先払いをしている鼻高をからかって遊び、又遊ばれていた。
同じく先頭を切っている獅子は、子供たちを大きな口の中に入れていた。
大きな口に噛まれると、その一年間は無病息災であると言っていた。
母親に抱かれ乳飲み子は、母親が噛んでくださいと言っていた。
だから先頭を行く鼻高鬼と、大きな顔の獅子の役は、地域の元気な若者が演じていた。
あの頃は子供たちが多く、遊び相手を求めていた。体力が十分でないと、鼻高や獅子は務まらなかった。
最近は子供が少ないと同時に、鼻高や獅子を相手にする子供は見受けられなかった。
祭りも様代わりした。