コロナからの数か月間で、自分の生活様式が変わった。
同居人が勤めの時には、誰とも会わず会話もしない日がある。
それでも本が友達になってくれるから寂しくはない。
時には電話での会話をすることもあるが、直接対話ではない。
久しぶりに、ハコちゃんちでお喋りをする。話題は決まっていない。
近所の白い家の話から、エーゲ海に浮かぶマルタ島に飛ぶ。
石の文化から、エジプトのピラミッドから、奴隷、更に「十戒」へと飛ぶ。
何が出るかわからない、どこに飛ぶかわからない会話は、
顔を見ながらのお喋りでないとできない。
長い沈黙後の会話は、生きていることの楽しさを実感する。