80歳代になってから、気に掛かることがある。髪である。
くしけずる時に、沢山抜ける。洗髪時には、大量に抜ける。
五木寛之氏の随筆に、洗髪はめったにしないとの内容があった。
男性はそれでも済むのであろうが、長い髪を持つ女性は、洗髪は必要である。
20代の頃、量の多い黒髪を持っているので羨ましいと言われたことはある。
おかっぱ頭の人形の様だとも、触らせてほしいとも言われた。
顔を褒められたことはないが、髪を褒められたことはある。
源氏物語の末摘花も、「髪だけは美しい」と源氏が褒めていた。
その大事な髪が、洗髪の度に少なくなる。
洗髪の回数を少なくしても、抜け落ちる髪の量は増えるばかりである。
男性は禿茶瓶になっても格好がつくが、老女は格好がつかない。
アデランスを買って誤魔化すしかないか!
しかし、なぜそこまでして格好をつけなければならないか!