春・夏・秋と、よく行った場所である。温井ダム・大泊ダムを通ってオークガーデンに行った。
加計からの道は登りで標高は高くなる。だから夏は涼しく、秋の紅葉は見事である。
その近くの事が、中国新聞記事として載っていた。安芸太田町の平見谷地区の現状である。
題は、「認知症の妻 わしが見る」である。標高が高いので雪が深く、道も閉鎖される。
そこに80歳過ぎの老夫婦が暮らしている。妻が認知症になったので、夫が面倒を見ている。
子供たちが一緒に住もうと言ってくれるが、自分がここを離れたら、皆が後に続くかもしれない、
民生委員や老人会の会長をして地域を引っ張って来た自分が、
人より先に古巣を捨てるわけにはいかないとのきもちである。
その記事を読み、胸が痛んだ。生産性も望めない場所で、
いじりながらでも、畑を作り続けなければと思っている自分と、重なる部分があった。
残り少ない人生ではあっても、この地を捨てて、この家を捨てて移動する事には、
大きな抵抗がある。