2月2日付け、中国新聞に論説主幹・佐田尾 信作氏の文章が載っていた。
”「沈黙」が語るもの 現代に問う 異文化の遭遇”との題である。
遠藤周作氏の著書が、映画化されたことについての感想である。
カトリック広島教区の肥塚神父様が、市民講座で「沈黙」について解説されたことがある。
それを聴きに行った。長崎の先端にある遠藤周作文学館には、Sさんと一緒に行った。
何処までも歩けるような元気を持っていた。文学館から見た島と海の景色は、
キリシタンの人々を飲み込んだ海を想像するのは難しいほど、穏やかであった。
今回の映画には、この景色が使われているのだろうか?
文学館の庭には、「沈黙の碑」が建てられていた。
「人間は哀しいのに 主よ 海はこんなにも碧いのです」
何度も、何度もつぶやいてみた。本・「沈黙」も、再度読み返してみた。