よく無事でパソコンをしているものだと思う。考えるほど恐ろしくなる事態である。
女医さんから、「銀行に連れて行って。」とのことなので、市中心部にある銀行に行く。
市中心部と我が街は、車で約1時間の距離である。
「2千数百万円を引き出して、我が町の農協に持って帰るの!」とのことである。
「振り込みにされたら。」と言ってもダメ。銀行も説得したがダメ。持って帰ることになると、
警官が来て事情を訊き、丁寧な言葉ながら私は、疑われた。当然である。
そのまま直ぐに帰るのかと思いきや、「腹ごしらえをしてから、デパートでチョコレートとコーヒーを買いたいの。」
この人が多い所を、大金を持って移動するのかと背中が寒くなり足がすくむ。
思わず、「主よ!お守りください!」と祈る。困った時の神頼みである。
神は、「何といい加減な奴だなー!自分ファーストだ」と笑われたことであろう。
農協にも営業時間があるので、時間内に帰らなければいけないと言いながら、
「胸がしんどい!疲れた!」となかなか行動してもらえず、イライラして時間を急ぎ暴走族にもなった。
ヤレヤレの一日であったが、神に感謝である。
数千万円の重さも、初めてで最後の経験である。