ラジオから”芸者ワルツ”が流れていた。
西条八十作詞 古賀政男作曲 昭和20年代~30年代頃の歌である
。「あなたのリードで 島田もゆれる チークダンスの なやましさ
みだれる裾も はずかしうれし ゲイシャ・ワルツは 思い出ワルツ 」
ラジオ番組を構成していた人達は、この歌を知らない若者である。
すると「島田さんがなぜ揺れるの?」との質問が飛び出した。
最近の結婚式でも、洋装が多くなり「文金高島田」を結う人はいなくなった。
だから”島田”が、髪型との意味が分からなくなった。
井原西鶴の”世間胸算用 鼠の文つかひ”のなかに、「頭の黒い鼠」との言葉があったが、
若者達にはこの言葉の意味が解らないとのことである。
歌は世につれ、世は歌につれと言われるが、言葉も世につれて変化し、
死語になる言葉も沢山あり、新語も沢山出来て、最近はそのスピードも速くなった。