フッフッフの話

日常の中に転がっている面白い話、楽しい話!

ハト

2014-01-18 19:48:57 | 日常雑感

 滅多にガラス磨きはしないが、年末には中掃除をしてお茶を濁した。

それでも常より、ガラス窓のくもりは薄くなり、見通しがよくなっていた。

外に出ると、窓の下に鳩がうずくまっている。生きてはいるが逃げる気配はない。

捕まえると、チョット抗ったが大人しくされるままにしている。

ガラスに衝突して、意識が朦朧としているように見受けられたので、

他の動物達に見つからないように、植木の陰にそっと置く。

ハトは、農家にとってはあまり嬉しくない存在である。

畑に植えた豆の種を掘ったり、若芽をついばんだりもする。

手に掴んだハトの温かさ、艶々した羽の感覚、

頭から首筋にかけての微妙な色合いを肌で感じると、命が愛おしくなる。

夕方は、寒く雪まで舞い始めたので、まだうずくまっていたら

凍死するのではないかと心配になり覗いたら、居ない。

周囲を広く探してみたが、影も形もない。正気になり元気になって、飛び立ったことと思う。

コメント
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