豚カツ

　宏紀のお友達が、一泊二日の予定で遊びに来る。
家は近くで自転車に乗ってやって来た。同級生である。
母親は、腕に寄りをかけて料理をする。
おやつには、クッキーを焼いて、夕食には豚カツ。
ブーコさんは、”カツ”には弱い。いつも負ける。
「もう一品作ろうか？」と言って、大根の煮物を作る。
採ったばかりの大根を、大きく切って柔らかく煮る。
熱々を食べると、ほっぺが落ちそう！
密かに思う。「これぞブーコさんの味」

　山の整理をしていると、真っ赤に熟れた野いちごを見つけた。
口に含むと、甘酸っぱい。