「昨日、中央公園のあたりをブラブラしよったら、人がようけぇおられたんよ。何事か思うて行ってみたら、「砂持加勢(すなもちかせい)」というお祭りをされよったんじゃ」
「砂持加勢!? どんなお祭りなん?」
「砂持加勢」は
1.水の都広島らしい祭りです。
太田川は中国山地の真砂土を大量に運び、河口に三角州を形成しました。
広島の街はこの三角州に築かれ、太田川の恩恵を受けて発展しました。
江戸時代の物資の運搬の一翼は太田川の舟運でしたが、一方で、放っておくと河床に砂がたまり、船の通行の障害になったり、洪水を起こすなど太田川は城下町にとって脅威となる存在でもありました。
このため広島藩は町民に命じて定期的に川ざらえを行わせていましたが、これは町民にとって大変な重労働でした。
「砂持加勢」は川底の砂をさらって運ぶ町民を応援する(加勢する)ため、周りの者が囃(はや)し立て、お祭り騒ぎをしたもので、幕末のころ京・大坂(大阪)を中心に行われるようになりました。
広島では文久2年(1862年)に町民が藩に自ら願い出て許可され、行われた記録が残っています。
「砂持加勢」は広島の自然と人の関わりの中で生まれた水の都広島らしい祭りです。
2.広島の町衆の元気な祭りです。
幕末に行われた「砂持加勢」では、城下の町ごとに趣向を凝らした山車をつくり、仮装した町民がそれを曳き、幟を押し立て、囃し立てて練り歩きました。
それが6日間にもおよび、広島城下は町民総出のお祭り騒ぎになりました。
その様子を伝える瓦版が残っており、広島の町衆の元気な姿が描かれています。
(砂持加勢のチラシより)
「へぇ。そんなお祭りが幕末の広島であったんじゃ。うちゃ、知らんかったよ」
「わしも、初耳じゃったんよ。このお祭り自体は、1862年に1回だけ行われたそうじゃ」
「「川ざらえ」というのを、昔の人はされよっちゃったんじゃね」
「川底に砂がたまると、場所によっては船が通りづらくなるんよ。ほいじゃけぇ、その砂を定期的に取り除く作業をされよったそうじゃ」
「今、お父さんはさらっと言うたけど、川底の砂を掘り出すいうんじゃけぇ、大変な作業じゃね」
「しんどい作業じゃったじゃろうと思うで。そのうえ時代は幕末で、城下では娯楽も厳しく制限されとったそうじゃ。ほいじゃけぇこそ、まわりでにぎやかに囃し立てて、お祭り騒ぎにされたんじゃないんかの」
「町民総出で6日間におよぶお祭り騒ぎじゃったいうんじゃけぇ、すごかったんじゃろうね」
「50余りの町から、山車や神輿を仕立てた行列が繰り出してきたそうじゃけぇの。その時の瓦版が今でも残っとるそうで、祭りの会場にも張り出してあったんじゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/13/c2d02ca2229f3273e1c5325483b2336f.jpg)
砂持加勢図
「へぇ。ほいで、どんな出し物があったん?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/9c/819c83c7b293854d84d1d34ddd3950ea.jpg)
「何、これ? ピーナッツじゃないし…」
「まぁ、見よってみぃや。すぐに分かるけぇ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/44/ab57d6595cb666d2535e1ece186b8648.jpg)
「え!? これって「小惑星探査機はやぶさ」じゃない?」
「ピンポン! 正解じゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/0c177eefe7b6d32796554156acb99064.jpg)
ハヤブサ物語/ポップラ・ペアレンツ・クラブ
「「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に無事着陸しました、という話じゃったんよ」
「なるほどねぇ」
「ポップラ・ペアレンツ・クラブは7月30日に、ここで映画『HAYABUSA』の野外上映会を行われたそうじゃ」
「そういや去年は、『河童のクゥと夏休み』の映画を観させてもろうたね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/2d/ee74e5dfc3475e144b9d4644b8b5e544.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/73/022e8c20f6603a19d64d8ea5e360d266.jpg)
蛇(じゃ)踊り/基町小学校
「「龍」じゃのうて、「蛇」なん?」
「うーん、わしゃそこまで分からんのじゃ…。もともとは、古代中国で雨乞いの儀式として行われとったそうじゃ。この玉は太陽や月を表しとって、それを龍が飲み込むことで、空は暗くなって雨を降らせる、ということらしいんよ」
「ほいじゃけぇ、龍が玉を追いかけて、最後に飲み込んで終わるんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/62/69cd01aebc2930f96d5617b93675da1e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/d8/3064c67944035945f3594472fce48381.jpg)
銀獅子と花笠/中央公民館
「銀の獅子?」
「昔あった砂持加勢で、獅子の頭を持ち、花笠を手に踊ったところが実際にあったそうじゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f0/93737ab42ea53ca2c94c22134e673a84.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a5/787c9e62f57d7d2a3831930f6f3ca544.jpg)
おさんぎつね船に乗る/舟入公民館にあつまるみなさん
「なるほど。おさんぎつねじゃね」
「写真がこまい(=小さい)けぇ分かりづらいかもしれんが、先頭に1匹、左右の櫂に4匹ずつ、後ろの櫓に1匹、そして中央に1匹と、全部で11匹のおさんぎつねが乗っとるんじゃ」
↓ポップラ・ペアレンツ・クラブについては、こちら↓
CAQ/セアック
↓小惑星探査機はやぶさについての関連記事は、こちら↓
『HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-』 ワーナー・マイカル・シネマズ広島
昨年亡くなった木村雅文が軌道計算を行った、小惑星探査機の名前は?
「はやぶさ」プロジェクトで活躍した木村さんの功績をたたえてつけられた、小惑星の名前は?
↓おさんぎつねについての関連記事は、こちら↓
おさんぎつね 広島市中区江波
「今日は、広島市中区基町で行われた砂持加勢について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
「砂持加勢!? どんなお祭りなん?」
「砂持加勢」は
1.水の都広島らしい祭りです。
太田川は中国山地の真砂土を大量に運び、河口に三角州を形成しました。
広島の街はこの三角州に築かれ、太田川の恩恵を受けて発展しました。
江戸時代の物資の運搬の一翼は太田川の舟運でしたが、一方で、放っておくと河床に砂がたまり、船の通行の障害になったり、洪水を起こすなど太田川は城下町にとって脅威となる存在でもありました。
このため広島藩は町民に命じて定期的に川ざらえを行わせていましたが、これは町民にとって大変な重労働でした。
「砂持加勢」は川底の砂をさらって運ぶ町民を応援する(加勢する)ため、周りの者が囃(はや)し立て、お祭り騒ぎをしたもので、幕末のころ京・大坂(大阪)を中心に行われるようになりました。
広島では文久2年(1862年)に町民が藩に自ら願い出て許可され、行われた記録が残っています。
「砂持加勢」は広島の自然と人の関わりの中で生まれた水の都広島らしい祭りです。
2.広島の町衆の元気な祭りです。
幕末に行われた「砂持加勢」では、城下の町ごとに趣向を凝らした山車をつくり、仮装した町民がそれを曳き、幟を押し立て、囃し立てて練り歩きました。
それが6日間にもおよび、広島城下は町民総出のお祭り騒ぎになりました。
その様子を伝える瓦版が残っており、広島の町衆の元気な姿が描かれています。
(砂持加勢のチラシより)
「へぇ。そんなお祭りが幕末の広島であったんじゃ。うちゃ、知らんかったよ」
「わしも、初耳じゃったんよ。このお祭り自体は、1862年に1回だけ行われたそうじゃ」
「「川ざらえ」というのを、昔の人はされよっちゃったんじゃね」
「川底に砂がたまると、場所によっては船が通りづらくなるんよ。ほいじゃけぇ、その砂を定期的に取り除く作業をされよったそうじゃ」
「今、お父さんはさらっと言うたけど、川底の砂を掘り出すいうんじゃけぇ、大変な作業じゃね」
「しんどい作業じゃったじゃろうと思うで。そのうえ時代は幕末で、城下では娯楽も厳しく制限されとったそうじゃ。ほいじゃけぇこそ、まわりでにぎやかに囃し立てて、お祭り騒ぎにされたんじゃないんかの」
「町民総出で6日間におよぶお祭り騒ぎじゃったいうんじゃけぇ、すごかったんじゃろうね」
「50余りの町から、山車や神輿を仕立てた行列が繰り出してきたそうじゃけぇの。その時の瓦版が今でも残っとるそうで、祭りの会場にも張り出してあったんじゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/13/c2d02ca2229f3273e1c5325483b2336f.jpg)
砂持加勢図
「へぇ。ほいで、どんな出し物があったん?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/9c/819c83c7b293854d84d1d34ddd3950ea.jpg)
「何、これ? ピーナッツじゃないし…」
「まぁ、見よってみぃや。すぐに分かるけぇ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/44/ab57d6595cb666d2535e1ece186b8648.jpg)
「え!? これって「小惑星探査機はやぶさ」じゃない?」
「ピンポン! 正解じゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/23/0c177eefe7b6d32796554156acb99064.jpg)
ハヤブサ物語/ポップラ・ペアレンツ・クラブ
「「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に無事着陸しました、という話じゃったんよ」
「なるほどねぇ」
「ポップラ・ペアレンツ・クラブは7月30日に、ここで映画『HAYABUSA』の野外上映会を行われたそうじゃ」
「そういや去年は、『河童のクゥと夏休み』の映画を観させてもろうたね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/2d/ee74e5dfc3475e144b9d4644b8b5e544.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/73/022e8c20f6603a19d64d8ea5e360d266.jpg)
蛇(じゃ)踊り/基町小学校
「「龍」じゃのうて、「蛇」なん?」
「うーん、わしゃそこまで分からんのじゃ…。もともとは、古代中国で雨乞いの儀式として行われとったそうじゃ。この玉は太陽や月を表しとって、それを龍が飲み込むことで、空は暗くなって雨を降らせる、ということらしいんよ」
「ほいじゃけぇ、龍が玉を追いかけて、最後に飲み込んで終わるんじゃね」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/62/69cd01aebc2930f96d5617b93675da1e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/d8/3064c67944035945f3594472fce48381.jpg)
銀獅子と花笠/中央公民館
「銀の獅子?」
「昔あった砂持加勢で、獅子の頭を持ち、花笠を手に踊ったところが実際にあったそうじゃ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/f0/93737ab42ea53ca2c94c22134e673a84.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a5/787c9e62f57d7d2a3831930f6f3ca544.jpg)
おさんぎつね船に乗る/舟入公民館にあつまるみなさん
「なるほど。おさんぎつねじゃね」
「写真がこまい(=小さい)けぇ分かりづらいかもしれんが、先頭に1匹、左右の櫂に4匹ずつ、後ろの櫓に1匹、そして中央に1匹と、全部で11匹のおさんぎつねが乗っとるんじゃ」
↓ポップラ・ペアレンツ・クラブについては、こちら↓
CAQ/セアック
↓小惑星探査機はやぶさについての関連記事は、こちら↓
『HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-』 ワーナー・マイカル・シネマズ広島
昨年亡くなった木村雅文が軌道計算を行った、小惑星探査機の名前は?
「はやぶさ」プロジェクトで活躍した木村さんの功績をたたえてつけられた、小惑星の名前は?
↓おさんぎつねについての関連記事は、こちら↓
おさんぎつね 広島市中区江波
「今日は、広島市中区基町で行われた砂持加勢について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
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