通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

消えゆく瓶(びん)牛乳

2023年07月19日 | 広島の話題
広島の牛乳メーカー
砂谷(さごたに)牛乳は、
500ミリリットルの瓶入り牛乳の生産を
6月末で終え、来年(2024年)3月で
900ミリリットルの瓶入り牛乳の生産を
終えるそうじゃ。

…なんでじゃろ?



↓砂谷牛乳については、こちら↓

サゴタニ牧農 砂谷牛乳





今日は、
消えゆく瓶牛乳
についての話でがんす。





牛乳瓶は、
酒や醤油(しょうゆ)などが入った
一升瓶(いっしょうびん)や
ビール瓶などと同じく、
リターナブルボトル
(再利用瓶)と呼ばれている。

回収したものを洗ったのちに殺菌し、
再び同じ用途に使う瓶のことで、
割れたり傷がついたりしない限り
繰り返し使われているのだ。

今は紙パックが主流で、
広島県の牛乳瓶の生産量も
ここ20年間で10分の1に減っている。

砂谷牛乳では
200・500・900ミリリットル
の3種類の瓶入り牛乳を販売しているが、
500・900ミリリットルの洗瓶機が
導入から35年たち古くなった。

新しい機械を導入するのに
6000万円から1億円以上かかるが、
それだけ投資しても
元が取れそうにないので、
500・900ミリリットルの
瓶入り牛乳の生産を中止した。

ただ、200ミリリットルは
別の洗瓶機で対応できるため
製造を続けるという。





以下、余談。


わしが小(こ)まいころ、
たいていの家の前には、
丸めた新聞を下から入れる
筒状の新聞受けと、
500ミリリットルの牛乳瓶が入る
木製の牛乳入れが
置いてあったもんじゃ。

あとは、駅の売店で
瓶入り牛乳とあんパンの朝食をとる
サラリーマンの姿が、
テレビドラマなんかで描かれていた
と記憶するの。





以下、さらに余談。


なんと、遠い未来の宇宙の果てでも
牛乳瓶は生き続けているのだった。

映画『銀河鉄道999』(1979年)で、
トレーダー分岐点のある
惑星ヘビーメルダーに999は停車する。

主人公の星野鉄郎は、
機械伯爵の時間城についての
情報を手に入れるため
とある酒場を訪れ、
ミルク(「牛乳」ではない)を注文し、
酒場にいる男たちに笑われる。

酒場のマスターが取り出したのが、
紙パックではなく、
瓶に入ったミルク。

松本零士の世界では、
日本酒は一升瓶、
ワインはワインボトル、
ミルクはミルク瓶に入っていないと
サマにならない。



(ロードショー特別編集『銀河鉄道999』集英社 1979年9月)

その後、鉄郎は酒場の男たちと
ケンカになり、
ボコボコにやられてしまう。

そこに颯爽(さっそう)と現れるのが、
お尋ね者であり、
鉄郎の憧れの人でもある
キャプテン・ハーロック。

鉄郎をなぐっている男をつかんだ
ハーロックは、マスターに一言。

「オヤジ、ミルクをくれ」

「ミルクは体が錆(さ)びるから
勘弁してくれ」
という男を右手でつかんだまま、
左手の親指でミルクのふたを開けると、
男の口に流し込むハーロック。

う~ん、かっちょえぇのう。





今日は、
消えゆく瓶牛乳
について話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。

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