通でがんす

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西国街道(旧山陽道) その26

2014年05月24日 | 見て歩き
~廿日市天満宮から(廿日市)街道松まで~





「前回は、天満宮にある狛犬(こまいぬ)を紹介したんじゃけど…」

「今日、廿日市天満宮から(廿日市)街道松まで」









「天神山の頂上には、廿日市天満宮の別当寺である高野山(こうやさん)真言宗 篠尾山(ささおざん)正覚院(しょうかくいん)がある」

「高野山じゃけぇ、ゆるキャラの「こうやくん」が飾ってあるんじゃね」



↓こうやくんについては、こちら↓

こうやくん日記







「正覚院は奈良時代・天平(てんぴょう)年間、行基(ぎょうき)いうお坊さんが開基したと伝えられとる」

「歴史があるお寺なんじゃね」

「それもあって、ここには次のような文化財があるそうじゃ」



木造 不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)=広島県重要文化財(昭和60年12月2日指定)

金銅製 五鈷鈴(ごこれい)= 広島県重要文化財(昭和60年12月2日指定)

絹本著色 四所明神曼荼羅(ししょみょうじんまんだら)=廿日市市重要文化財(昭和59年2月27日指定)

絹本著色 如来荒神図(にょらいこうじんず)=廿日市市重要文化財(昭和59年2月27日指定)

木造 役の行者倚像(えんのぎょうじゃいぞう)=廿日市市重要文化財(昭和59年2月27日指定)

木造 十王像(じゅうおうぞう)=廿日市市重要文化財(昭和51年5月15日指定)

金銅製 五鈷杵(ごこしょ) 独鈷杵(どっこしょ)=廿日市市重要文化財(昭和59年2月27日指定)

銅製 梵鐘(ぼんしょう)=廿日市市重要文化財(昭和50年5月15日指定)




「倚像(いぞう)って?」

「イス(倚子)に腰をかけた姿の仏像のこと。ついでに説明しとくと、立像(りつぞう、りゅうぞう)は立っている姿の仏像で、座像(ざぞう)は座っている姿の仏像になるんじゃの」



↓正覚院については、こちら↓

正覚院「はつかいち旅ナビ」
















「天神山のふもと、廿日市天満宮の西側には、浄土真宗本願寺派・慈恩(じおん)山蓮教寺がある」







「この鐘は?」

「延宝3年(1675年)、廿日市の鋳物師(いもじ)・山田次右衛門尉(やまだじうえもんのじょう)藤原貞榮(じょうえい)が造ったもので、廿日市市指定重要文化財に指定されとる。ほかにも、次のような文化財があるそうじゃ」



木造 阿弥陀如来立像(あみだにょらいりつぞう)

木造 苦行釈迦座像(くぎょうしゃかざぞう)

木造 親鸞聖人旅立倚像(しんらんしょうにんたびだちいぞう)

紙本著色 弥陀(みだ)並びに善導(ぜんどう)・法然三尊図(ほうねんさんそんず)

以上、廿日市市指定重要文化財(昭和60年1月24日指定)








「大きなソテツじゃね」

「これは廿日市市の天然記念物で、最大胸高幹囲が102センチ、樹高が4.1メートル。広島県内では第4位、廿日市市内では一番大きなソテツになるそうじゃ」



↓蓮教寺については、こちら↓

「蓮教寺のソテツ」はつかいち旅ナビ







「蓮教寺を出て道を西に向かって歩くと、浄土真宗本願寺派宗像山・正蓮寺がある」







「さらに進むと、廿日市招魂社がある」

「桜がきれいじゃったところじゃね」



↓廿日市招魂社についての関連記事は、こちら↓

廿日市招魂社【花見に行こうや2014】















「明治天皇御駐蹕遺跡?」

「駐蹕(ちゅうひつ)いうのは、天子が行幸(ぎょうこう。外出)された時に乗り物を止める、つまり休憩するという意味なんじゃ」

「ということは、ここでお休みになられた?」

「1885年(明治18年)、明治天皇は山口・広島・岡山の3県を行幸された。7月31日に厳島に泊まられた明治天皇は8月1日、船で厳島から地御前に渡られ、廿日市・草津を通って広島に入られた。その途中、お休みになられた場所が、今の招魂社がある所になるそうじゃ」

「へぇ」







「「明治天皇御用品奉置殿」と書いてあった」







「廿日市招魂社を出て、北へ行こうとすると…」







「右手に正覚院別院・薬師堂があった」







「そのまま道なりに沿って進むと…」









「桜尾公園に(廿日市)街道松がある」

「街道松いうくらいじゃけぇ、大きいね」

「廿日市市内に残る街道松は、この1本だけじゃそうな」





訪問日:2014年5月2日





「今日は、廿日市天満宮から(廿日市)街道松について話をさせてもらいました」

「次回は、廿日市招魂社から(廿日市)街道松までを紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」

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