僕たちにできることは単純で「感染した人はウイルスを他人にうつさない」「感染していない人はウイルスを体内に取り込まない」「感染者は安全な状態に戻るまで隔離する」ということに尽きます。
(高嶋哲夫『「首都感染」後の日本』2020年12月 宝島社新書)
今日は、広島県が、
広島市中心部の住民と就業者を対象に
無料のPCR検査を検討している、
という話でがんす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/d7/4aab11b12d8b2de6c2f424777e9ba09b.jpg)
(2021年1月15日 中国新聞)
1月15日・16日の中国新聞の記事から、
広島県は、広島市の中心部にあたる
中区、東区、南区、西区に住む人と
そこで働く人を対象に、
無料のPCR検査の実施を検討している
ことが分かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4d/d9692edaec2eb97a841fd27fef0e08ce.jpg)
PCR検査といえば、
発熱やのどの痛み、鼻づまり、せきなど
風邪の症状がある人が
かかりつけ医などに電話、
そこから紹介してもらったクリニックで
検査を受けるという形だった。
↓積極ガードダイヤルについては、こちら↓
「「風邪かな?」と感じたら!まず電話! インフルエンザ・風邪・コロナ等、発熱や喉の痛み等の症状で!」広島県
ところが今の広島市では、
発熱やのどの痛みなどの症状がない
無症状の感染者(=実は陽性)が、
本人が気づかぬまま
周囲の人を感染させているという、
大変困った状況になっている。
そこで、
無症状の人(=陰性)の中に隠れている
無症状の感染者(=陽性)を見つけ出し、
ホテルなどで療養させることで
感染の拡大を食い止めるのが
今回のPCR検査の狙い。
検査の対象となるのは、当然、
無症状の人。
もちろん、強制でなく(=任意)、
希望する人のみ。
しかも、自己負担なく(=無料)
受けることができる。
2月末までを目安に
集中的に検査を行う予定で、
具体的な実施方法、
時期については今後詰めていく
とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/5a/6d1f4879d8c2aa5ee90537a1e0ac2610.jpg)
(2021年1月16日 中国新聞)
一口に「無料でPCR検査」というが、
対象になる区民が約60万人に、
働く人が10万~20万人。
検査の対象となる人が
最大で80万人にのぼる、
全国的にも前例がない
大規模なものとなる。
わし個人としては、
ええ試みじゃん、
やってみりゃええじゃん、
と思うとる。
というより、
様子を見るより、あえて対策を強化して確実に感染者を減らす
(「広島県 感染源へ先手」2021年1月15日 中国新聞)
という積極的な姿勢を評価したい。
この国では、
何か新しいことをしようとすると
いろいろと叩かれる。
今回のことも、
「ばく大な費用がかかるわりに
効果は少ない」
とか、
「検査で陰性と判定された人が
安心して外出することで、
人と人との接触機会(=3密)が増える」
とかいった意見が新聞に紹介されとった。
ほいじゃがの、
何事もやってみにゃ分からんじゃろ?
えかった(=良かった)んか、
悪かったんか。
やってみて、
ここはえかった、
ここは直した方がええと検証する。
その検証結果を次に生かして、
トライ&エラーで
コロナ対策をしていくしかないじゃろ。
↓広島市については、こちら↓
広島市公式ホームページ
↓広島県については、こちら↓
広島県公式ホームページ
参考文献:
「PCR希望者無料」
2021年1月15日 中国新聞
「広島県 最大80万人検査」
「評価の一方 体制不安」
2021年1月16日 中国新聞
以下、余談…。
冒頭に引用したのは、作家・
高嶋哲夫(たかしま てつお)さん言葉。
コロナ禍でステイホームの中、
読んだ本で一番面白かったのが、
高嶋さんが書かれた
『首都感染』(2013年11月 講談社文庫)
という本。
【ストーリー】
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!
中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
『首都感染』は2010年に書かれた作品。
入国者の隔離・
国際空港閉鎖などの水際作戦、
医療現場での医師や看護師の奮闘、
マスクなど医療品の不足などなど、
まるで今回の新型コロナを
予言したかのような内容。
エンターテインメント作品だけに、
「こんなこともあろうかと、密かに
開発(用意)していました」
というご都合的なところがあるのは、
ご愛敬。
1973年に公開された映画『日本沈没』
を観ているような気分にさせてくれた、
骨太な1作です。
↓高嶋哲夫さんについては、こちら↓
高嶋哲夫 Official - 高嶋哲夫オフィシャルページ
↓『首都感染』については、こちら↓
『首都感染』講談社BOOK倶楽部
以下、さらに長い余談…。
(今の広島市の状況について)
広島市中心部では昨年末、
新型コロナの感染が広がり、
感染状況がステージ4(爆発的感染拡大)
という状況にあった。
昨年12月17日から1月3日まで、
「新型コロナ感染拡大防止集中対策期間」
として、酒を提供する飲食店などの
時間短縮の方針を打ち出した。
あれから1ヶ月たって、
新規感染者数は減ったものの、
新型コロナが収まる気配は全くない。
それどころか、
1月8日には東京など1都3県を対象に、
13日には大阪7つの府県を対象に、
合わせて11の都府県に対して
2月7日までの間、
緊急事態宣言が出された。
広島市でも、
1月3日までだった集中対策期間が
17日まで延長されたうえ、
明日18日から2月7日まで
再延長される。
今回のPCR無料検査も、
集中対策期間の一環として行われる予定。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/04/ed771c1d4bf3de1e3e2905086edb24e8.jpg)
(広島市公式ホームページより)
広島市の人口10万人あたりの
直近1週間の新規感染者数は、
ピーク時の昨年12月26日に
44.2人を記録。
年末年始にかけて減っていき、
1月15日には、ピーク時の6割減の
17.8人まで落ち着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/cd/7224ed944a7fe5caeb25d3d253b5ad2e.jpg)
(広島市公式ホームページより)
18日からの集中対策期間再延長開始から
2週間後の2月1日までに、
人口10万人あたりの
直近1週間の新規感染者数を
ステージ2(漸増(ぜんぞう。
だんだんに増えること))の
15人未満に抑えるつもりである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/17/98c4732d9c771671f277188e6c4aa49b.jpg)
(広報ひろしま 市民と市政
2021年1月15日)
今日は、広島県が、
広島市中心部の住民と就業者を対象に
無料のPCR検査を検討している、
という話をさせてもらいました。
ほいじゃあ、またの。
(高嶋哲夫『「首都感染」後の日本』2020年12月 宝島社新書)
今日は、広島県が、
広島市中心部の住民と就業者を対象に
無料のPCR検査を検討している、
という話でがんす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/d7/4aab11b12d8b2de6c2f424777e9ba09b.jpg)
(2021年1月15日 中国新聞)
1月15日・16日の中国新聞の記事から、
広島県は、広島市の中心部にあたる
中区、東区、南区、西区に住む人と
そこで働く人を対象に、
無料のPCR検査の実施を検討している
ことが分かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4d/d9692edaec2eb97a841fd27fef0e08ce.jpg)
PCR検査といえば、
発熱やのどの痛み、鼻づまり、せきなど
風邪の症状がある人が
かかりつけ医などに電話、
そこから紹介してもらったクリニックで
検査を受けるという形だった。
↓積極ガードダイヤルについては、こちら↓
「「風邪かな?」と感じたら!まず電話! インフルエンザ・風邪・コロナ等、発熱や喉の痛み等の症状で!」広島県
ところが今の広島市では、
発熱やのどの痛みなどの症状がない
無症状の感染者(=実は陽性)が、
本人が気づかぬまま
周囲の人を感染させているという、
大変困った状況になっている。
そこで、
無症状の人(=陰性)の中に隠れている
無症状の感染者(=陽性)を見つけ出し、
ホテルなどで療養させることで
感染の拡大を食い止めるのが
今回のPCR検査の狙い。
検査の対象となるのは、当然、
無症状の人。
もちろん、強制でなく(=任意)、
希望する人のみ。
しかも、自己負担なく(=無料)
受けることができる。
2月末までを目安に
集中的に検査を行う予定で、
具体的な実施方法、
時期については今後詰めていく
とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/5a/6d1f4879d8c2aa5ee90537a1e0ac2610.jpg)
(2021年1月16日 中国新聞)
一口に「無料でPCR検査」というが、
対象になる区民が約60万人に、
働く人が10万~20万人。
検査の対象となる人が
最大で80万人にのぼる、
全国的にも前例がない
大規模なものとなる。
わし個人としては、
ええ試みじゃん、
やってみりゃええじゃん、
と思うとる。
というより、
様子を見るより、あえて対策を強化して確実に感染者を減らす
(「広島県 感染源へ先手」2021年1月15日 中国新聞)
という積極的な姿勢を評価したい。
この国では、
何か新しいことをしようとすると
いろいろと叩かれる。
今回のことも、
「ばく大な費用がかかるわりに
効果は少ない」
とか、
「検査で陰性と判定された人が
安心して外出することで、
人と人との接触機会(=3密)が増える」
とかいった意見が新聞に紹介されとった。
ほいじゃがの、
何事もやってみにゃ分からんじゃろ?
えかった(=良かった)んか、
悪かったんか。
やってみて、
ここはえかった、
ここは直した方がええと検証する。
その検証結果を次に生かして、
トライ&エラーで
コロナ対策をしていくしかないじゃろ。
↓広島市については、こちら↓
広島市公式ホームページ
↓広島県については、こちら↓
広島県公式ホームページ
参考文献:
「PCR希望者無料」
2021年1月15日 中国新聞
「広島県 最大80万人検査」
「評価の一方 体制不安」
2021年1月16日 中国新聞
以下、余談…。
冒頭に引用したのは、作家・
高嶋哲夫(たかしま てつお)さん言葉。
コロナ禍でステイホームの中、
読んだ本で一番面白かったのが、
高嶋さんが書かれた
『首都感染』(2013年11月 講談社文庫)
という本。
【ストーリー】
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!
中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
『首都感染』は2010年に書かれた作品。
入国者の隔離・
国際空港閉鎖などの水際作戦、
医療現場での医師や看護師の奮闘、
マスクなど医療品の不足などなど、
まるで今回の新型コロナを
予言したかのような内容。
エンターテインメント作品だけに、
「こんなこともあろうかと、密かに
開発(用意)していました」
というご都合的なところがあるのは、
ご愛敬。
1973年に公開された映画『日本沈没』
を観ているような気分にさせてくれた、
骨太な1作です。
↓高嶋哲夫さんについては、こちら↓
高嶋哲夫 Official - 高嶋哲夫オフィシャルページ
↓『首都感染』については、こちら↓
『首都感染』講談社BOOK倶楽部
以下、さらに長い余談…。
(今の広島市の状況について)
広島市中心部では昨年末、
新型コロナの感染が広がり、
感染状況がステージ4(爆発的感染拡大)
という状況にあった。
昨年12月17日から1月3日まで、
「新型コロナ感染拡大防止集中対策期間」
として、酒を提供する飲食店などの
時間短縮の方針を打ち出した。
あれから1ヶ月たって、
新規感染者数は減ったものの、
新型コロナが収まる気配は全くない。
それどころか、
1月8日には東京など1都3県を対象に、
13日には大阪7つの府県を対象に、
合わせて11の都府県に対して
2月7日までの間、
緊急事態宣言が出された。
広島市でも、
1月3日までだった集中対策期間が
17日まで延長されたうえ、
明日18日から2月7日まで
再延長される。
今回のPCR無料検査も、
集中対策期間の一環として行われる予定。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/04/ed771c1d4bf3de1e3e2905086edb24e8.jpg)
(広島市公式ホームページより)
広島市の人口10万人あたりの
直近1週間の新規感染者数は、
ピーク時の昨年12月26日に
44.2人を記録。
年末年始にかけて減っていき、
1月15日には、ピーク時の6割減の
17.8人まで落ち着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/cd/7224ed944a7fe5caeb25d3d253b5ad2e.jpg)
(広島市公式ホームページより)
18日からの集中対策期間再延長開始から
2週間後の2月1日までに、
人口10万人あたりの
直近1週間の新規感染者数を
ステージ2(漸増(ぜんぞう。
だんだんに増えること))の
15人未満に抑えるつもりである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/17/98c4732d9c771671f277188e6c4aa49b.jpg)
(広報ひろしま 市民と市政
2021年1月15日)
今日は、広島県が、
広島市中心部の住民と就業者を対象に
無料のPCR検査を検討している、
という話をさせてもらいました。
ほいじゃあ、またの。
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