通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

「ほら吹き神事」が行われる福山市の神社はどこ?

2010年02月06日 | 広島の話題

皆さんは、「ほら吹き」という言葉にプラスのイメージを持たれますか? マイナスのイメージを持たれますか?
わしゃ、プラスのイメージじゃのう。
「ほら吹き」の人は、自分の吹いた「ほら」を原動力に何事かを成し遂げていくことができる人じゃと思うとります。



【問題】
「ほら吹き神事」が行われる福山市の神社はどこでしょうか?

1.吉備津(きびつ)神社  2.草戸(くさど)稲荷神社  3.素盞嗚(すさのお)神社  4.備後(びんご)護国神社









【正解】
1.吉備津神社



【解説】
福山市新市町(しんいちちょう)宮内(みやうち)の備後一宮(いちのみや)・吉備津神社で3日夜、伝統行事の「ほら吹き神事」が節分祭の一環で行われ、同神事保存会の会員らが参拝者約千人(同神社発表)を前に、世相を反映したユニークなほら話を披露した。
「不景気吹き飛ばせ「ほら吹き神事」 福山・吉備津神社 ユニークな話次々」山陽新聞 2010年2月5日)


※一宮(いちのみや)…地域の中で最も社格の高いとされる神社



で、どんなほら話があったのかというと…。

貴乃花理事に態度を注意された横綱・朝青龍が、「けいこは、あさしょうる(=朝青龍)」と開き直った。
(同上)


3日の夜にはおもしろかったんじゃろうが、朝青龍が引退した今となっては…、という感じですかのう。



「ほら吹き神事」の由来を調べてみたら…、

「ほら吹きまつり」の起源は明らかではありませんが、江戸時代にはさかんにおこなわれていたようです。
しかし、毎年祭りに来る人は、みな八百年前にはじまったと信じています。
なぜなら「ウソ八百」というでしょう…。
「ふるさと 放談神事 (ほら吹き) 備後吉備津神社」電化プラナー オカムラ 岡村電器店)




閑話休題。

ほら吹き神事は、立春を祝うために吉備津神社に集って、火を囲んで夜通しお国自慢をしたのが始まりとされるそうじゃ。



なぜ、立春を祝うのかというと、立春=春=新年になるから。
正月を、「新春」「初春」などといいますよのう。
立春の前日に当たる節分は、節を分ける、つまり季節の分かれ目を意味しとる。
節分=季節の分かれ目じゃけえ、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前日、年に4回あるんよ。
そこで節分には、豆まきや焼い嗅がしなどの邪気祓いの行事が行われとるのは、ご存じのとおり。

↓節分については、こちら↓
住吉神社の「焼嗅がし神事」で、焼いたときの臭いで厄祓いをする魚は何?



火を囲んで夜通し起きとったのは、年神(としがみ)を迎えるため。
この夜に早く寝ると白髪になるとか、しわが寄るとかいった俗説があるし、現在でも、夜眠らないで元旦を迎える地方もあるそうじゃ。



現在のように携帯・パソコン・テレビのない時代、いろりを囲んで昔話をしたり、雑談をしたりして夜を過ごしたんじゃろうのう。
それがいつの間にか、ほら話を披露する場になっていったんかのう。
そのせいか、「ほら吹き神事」は今でも、大きな焚き火を囲んで行われるそうじゃ。



吉備津神社は、備後国の一宮です。
創建は806年(大同元年)と伝えられるが、神社名が最初に確認できる資料は、1148年(久安4年)の京都八坂(やさか)神社の記録「社家桑々記録」である。
境内には1648年(慶安元年)に再建された本殿(国指定重要文化財)や神楽殿(県指定重要文化財)などの建築物が18棟現存する。
「吉備津神社」新市町観光協会)




今日は、ほら吹き神事と吉備津神社について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。



ほいじゃあ、またの。

コメント
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