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味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

凡そ語・孟を看るに、且く須らく熟玩味すべし。

2018-01-02 09:55:06 | ブログ
第3290号 30.01.02(火)

凡そ語・孟を看(み)るに、且(しばら)く須らく熟(つらつら)玩味(がんみ)すべし。聖人の言語を将(もっ)て己に切ならしめよ。只一場(いちじょう)の話と作(な)して説く可からず。人只此の二書を看得て己に切ならしめば、身を終ふるまで儘(きは)めて多からん。『近思録』190

 凡そ論語・孟子を読む際には、よくよく玩味することが、まず必要だ。聖人の教えを自分の問題として見よ。その場の話とだけ考えてはならぬ。この二部の書を自分のことがらとして読むならば、ためになることが生涯ははなはだ多いであろう。190  

 【コメント】この解説にある通り、論語・孟子を読むだけで、生涯において大変役立つとしてありますが、まさしく仰せのとおりだと思います。

 私の空手道教室に學ぶ子供たちは『南洲翁遺訓』を覚え、そして漢籍の言葉を頭に身体に叩き込むのです。漢籍はすぐにはわかりませんが、長年学び続けていれば、人間を創る上においても、そして長生きにも資すること間違いないものと確信いたします。

 先程、ガソリンスタンドなどで、金銭収納箱をこじあげて金銭を盗む窃盗犯の追跡劇がテレビ報道されました。こういう事件に手を染める人は性の問題もあるとは思いますが、二度とない人生清く正しく生きようとお思いにならないのでしょうか。

 折角の人生を自ら汚し、そして刑務所暮らしをするために生まれてきたのでしょうか。大変悲しい事だと思います。

 年賀状を早々と賜りました藤本先生、お元気なのですね。元気な様子を承り大変うれしく存じました。

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『不動心』(第153回)

 危機に立ち向かう気概
 「アテナイ人諸君、ことの真相はこうなのだ。
 人がいったん自分の居場所を決めたら、そこが最善と思えたにしろ、単に命令に従っただけにしろ、その場所に踏みとどまって危険にたち向かうべきである。そして死ぬことより何より、まず不名誉ということを考えてみる必要があるのだ」

 上に書いた窃盗を繰り返す人間たちに、こういう文言を読んで貰いたいものです。
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論語を読む者は、但諸弟子の

2018-01-01 10:41:16 | 南洲翁遺訓
第3289号 30.01.01(月)

 明けましておめでとうございます。本年も拙いながらブログを書いて行きたいと思っています。何卒ご海容賜りたくお願い致します。

論語を読む者は、但諸弟子(ていし)の問ひし處を将(もっ)て便(すなわ)ち己の問ひと作(な)し、聖人の答へし處を将(もっ)て便(すなわ)ち今日の耳聞(じぶん)と作(な)さば、自然に得る有り。若し能く論・孟中に於て深く求めて玩味せば、将来涵養して甚生の気質を成さん。189

 論語を読むものは、門人たちの質問を自分の質問とし、聖人の答えを現に耳にする答えとせよ。そうすれば自然に得るところがあろう。もし論語・孟子の中から深く道を求め、よく玩味することができたならば、やがてはすばらしい気質を養成することになろう。189

 【コメント】漢籍を読むということは、聖人の教えを聞き心を養っていくことだと思います。長年漢籍を読み、至らない私は漢籍に導かれています。

 そして教えの国・荘内の先生方の生き方にその姿勢を観、指標とさせて頂いているのです。まもなくするとNHK大河ドラマでセゴトンが放映される運びとなっていますが、西郷さんの生き方は荘内の方々の生き方でもあるのです。まさしく『南洲翁遺訓』のとおりなのです。

 昨年末、全国吟詠大会に参加されたいとの要請を賜り、単身荘内へ行って参りました。23日は東北公益文科大学で大会が開催され、そこで自作の「荘内南洲会を詠ず」を吟じて参りました。

 そして翌日の24日は、致道館に於て『書経』を拝読してきました。荘内南洲会の事務長・阿曾先生にお願いし雪が降る中、致道館へご案内していただきました。

 今朝の読売新聞によりますと、好からぬ猥褻の類とする動画が、お堅い仕事を専門とする検事・警察官の人々にも行き亘っているとのことです。

 男であれば、多くが興味を持つでしょうが、できれば猥褻動画・写真よりか、漢籍に移行されたら如何かと提案いたします。連日拝読してこれ程楽しいものはないと思っています。

 年賀状を頂いた中に、『南洲翁遺訓』を学びつづけます、と小学3年生が初春の誓を書いてきてくれています。

 昨年の早い時期に目眩がして隠れ脳梗塞と診断されましたが、それでも何がなんでもブログは書きつづけなければならないとしてパソコンに向かっています。

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『不動心』(第152回)

 実行にして留意すべきこと一つ

 「私はその男に答えて、当然こういうだろう。
 友よ、君は、多少なりとも値打ちのある人間なら、生死の見通しまで時間をかけて吟味すべきだと思っているのか。それなら君は間違っている。何かを行うときに考慮すべきことはただ一つ、正しく行動しているか誤った行動をしているか、また善き人のように行動しているか、悪しき人のようにか、という点なのだ」(プラトン『ソクラテスの弁明』より)

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