平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2013年4月14日 天に一人を増しぬ

2013年04月17日 12時15分15秒 | Weblog
天に一人を増しぬ

召天者記念礼拝に際し、一つの詩を紹介したい。

『天に一人を増しぬ』

セラ ゲラルデナ ストノフ作(植村正久訳)

家には一人を減じたり 楽しき団らんは破れたり
愛する顔 いつもの席にみえぬぞ 悲しき さはれ
天に一人を増しぬ 清められ救われ全うせられしもの一人を
家には一人を減じたり 帰るを迎ふる声一つ見えずなりぬ
行くを送る言葉 一つ消え失せぬ
別るることの絶えてなき浜辺に 一つの霊魂は上陸せり 天に一人を増しぬ
家には一人を減じたり 門を入るにも死別の哀れにたえず
内に入れば空しき席を見るも涙なり
さはれ はるか彼方に 我らの行くを 待ちつつ 天に一人を増しぬ
家には一人を減じたり 弱く浅ましき 人情の霧立ちおおいて
歩みもしどろに 目も暗しさはれ みくらよりの日の輝き出でぬ 天に一人を増しぬ
げに天に一人を増しぬ 土の型にねじこまれて キリストを見るの目暗く
愛の冷やかなること いかで我らの家なるべき 顔を合わせて吾が君を見まつらん
かしここそ家なれ
又天なれ 地には一人を減じたり その苦痛 悲哀 労働を分かつべき一人を減じたり
旅人の日ごとの 十字架をになうべき一人を減じたり
さはれ あがなわれし霊の冠をいただくべきもの一人を
天の家に増しぬ
天に一人を増しぬ 曇りし日もこの一念に輝かん
吾らの霊魂を天の故郷にひきかぐるくさりの環
さらに一つの環を加えられしなり
家に一人を増しぬ 分るることのたえてなき家に
一人も失はるることなかるべき家に
主イエスよ 天の家庭に君と共に座すべき席を 我らすべてにも与えたまへ


平良師

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