平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2009年1月18日 教会学校の意味

2009年02月21日 22時16分21秒 | Weblog
    教会学校の意味

 日本バプテスト連盟の諸教会は、伝統的に教会学校を大切にしてきた。教会学校を用いて、教会形成を図ってきたとも言える。しかし、だから、これからもこの伝統を大切にしなければならないというのではない。
 今は、礼拝を中心にすえて、教会形成をしているところもあるし、家庭集会やスモールグループに力点をおいて、教会を作っているところもある。私たちの教会は、全年齢層の一つの礼拝と教会学校によって、教会形成を行っている。そういった意味では、伝統に則ったやり方である。
 教会学校には、二つの意味があり、一つは、まだキリストを信じていない方々を聖書の学びを通して、救いに導くこと、もう一つは、聖書の学びにより、すでにキリスト者となった方々の信仰の育成、信仰の生活化を図ることにある。
 そして、教師の仕事は、聖書の学びの導き手であり、書記の仕事は、それぞれの参加者たちの信仰のケアを教師と共に行うことにある。だから、しばらくお見えでない方には、お便りを出し、安否をお尋ねしたり、礼拝や集会へのお誘いをしたりするのである。
 また、その際、牧師にその方のご事情を尋ねたり、牧師が、クラスの教師や書記に、その人の安否や状況をお聞きすることもあろう。牧師と教師や書記は、相互に連絡をとりながら、その方の信仰のお世話やフォローを行っていくのである。ともあれ、時代をどう読むかが大切で、それにより内容にも工夫をこらすことになる。


平良師

2009年1月11日 2009年も主が示す道を進む

2009年02月15日 16時17分25秒 | Weblog
  2009年も主が示す道を進む

 日本は、これからどのような方向に進んでいくのだろうか。そもそも国家の進む道というのは、誰が決めるのか。それは、主権者である国民だ。国会議員は、その国民によって選ばれた者たちで、国民は、彼らに政治の専らのところを委ねている。
 しかし、政権担当者が、道を誤ることは大いにありうるのであって、それに気づけば、一旦戻る必要がある。山道で道に迷ったら引き返す、これが原則だ。道が間違っているとうすうす気づきながら、そのまま安易に進んでいくと、遭難してしまう。このようなことは、何事にも言える。
 2009年、教会は、どのような道を歩もうとするのか。まず、教会が進むべき、幹線道路がある。それは、礼拝という道であって、これは、いかなる時代の状況の変化によっても、変わることがない。次に伝道という道だ。これもまた、変わらない。
 教会員の一人ひとりは、その教会をどのように運転していくのか。牧師の土地勘を信頼し、運転を任せていたら、崖っぷちに来ていたということもなきにしもあらず。しかし、個々の主張が、まとまらずにあちらこちらの方向を目指そうとすると、教会は出発できない。
 教会は、神様が導いてくださる所だ。昼は雲の柱、夜は火の柱、24時間、かたときも離れず、神様が共におられる。2009年もまた、私たちは、分岐にさしかかり、道に迷ったなら、神様に進むべき道をお聞きし、道がなくなったなら、どうやって道を切り開いていくのか、教えていただこう。


平良師

2008年12月28日 年の終りに

2009年02月03日 12時45分30秒 | Weblog
      年の終りに

 2008年は、牧師の仕事や責任と危うさについて、主から多くを教えられた。にもかかわらず、多くの恵みを今年もまた神様は私たちの教会にくださった。昨年よりも多くの方々が教会を訪れている。また、今週のクリスマス礼拝やキャンドルサービスは、それぞれ150名ほどの方々と共にイエス様のご降誕をお祝いすることもできた。

 神様はすべてをご存知で、私の正しさも過ちも、私の誠実さも足りなさもすべてを把握されておられる。例年のことだが、この年のこともまた、神様の御前に立ったときに申し開きをしなければならない。

 平尾教会での牧師としての働きは6年になる。平尾教会は多くの点で恵まれている。教会のご奉仕をしてくださる方々が多いこともそのうちの一つ。また、ありがたいことに次の世代も育ってきている。このような教会はこの時代稀有である。私は平尾教会に何ら問題がないとは言わない。

 しかし、平尾教会を愛し、誇りに思っている。すべての恵みが神様から来ていることを思えば、神様は私たちの教会に多くを期待されていると思わないわけにはいかない。それは何か。

 日本社会は、この大不況で、少なからずの人々が明日の生活もままならない事態に陥っている。パンも人々を支えるが、イエス・キリストの福音は、パンが尽きた後もなお、人々の心を満たす豊かさをもっている。教会の使命は、この福音を語ることにある。これからの時代、教会に期待されていることは多く、さらに重い。


平良師