平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2014年4月20日 だからスモールグループ

2014年04月26日 23時54分55秒 | Weblog
だからスモールグループ

 先日ラジオを聞いていたら2035年には、日本の65歳以上の世帯で、一人暮らしが40%にもなるのだそうだ。つまり、私が、80歳の頃のことだ。少子高齢化が進み、ご高齢の方々も増えて、しかも今よりも高い割合で、一人暮らしを余儀なくされる方々への福祉行政のフォローやケアは、十分に行き届かなくなるだろう。
 そのとき、教会は、ほんとうに互いに仕え合う神の家族として機能していくのだろうか。私たちが、取り組もうしているスモールグループがしっかりとその役割と働きを自覚していくならば、そこらの問題は解消できると考える。これからきっと、このスモールグループから成る教会の群れは、真実にキリストの教会として立ち続けていくことができるし、それは、大きなこの世に対する証しとなることだろう。
 かつて、初代教会の人々が、民衆から好意をもたれ、その教会の群れに多くの方々が集まってきたようなことが起こるだろう。スモールグループのメンバーをお見舞いするだけでなく、病院にお連れしたり、食事を届けたり、お掃除を手伝ったりと、およそヘルパーさんがされているようなことを教会員同士で助け合い、支え合うことのできる群れが生まれる。
 否、実際、既に、「高齢者に寄り添うミニストリー」が2014年度から活動をはじめており、具体的なお手伝いを展開しておられるのは力強い。神の家族という真実の人間関係を作る上で、スモールグループは最適な場となることだろう。


平良師

2014年4月13日 神様の深い愛

2014年04月26日 23時48分25秒 | Weblog
神様の深い愛

 この2月と3月に私が司式をさせていただいた葬儀のお二人は、かつて勤めていたミッションスクールに関係のある方々だった。一人は、その職場の先輩にあたる方で、もう一人は、教え子のお父様だった。教員時代、ミッションスクールの役割はどのようなところにあるのか、と疑問であったが、牧師になって、かつてミッションスクールに行っていましたという方との出会いは意外に多く、その働きの大きさに気付かされている。
 教会とミッションスクールの共通点は、イエス様の福音の種蒔きという仕事をしているということだ。それが、どのような形で実りを生むようになるのかはわからない。しかし、神様のご計画のなかで、それぞれに与えられた人生の結果、実りを生むようになっているのだと、後で知らされることになる。
 少なくとも、このお二人の葬儀をキリスト教式でなされたことは、このお二人のこの世での人生の締めくくりにあたり、ご遺族の皆様が、このかけがえのない家族の一員に、イエス・キリストにある平安と慰めを願ったということである。
 そして、イエス・キリストの説いた神の国へ是非とも行って欲しいと願った結果である。葬儀は、召されていった本人が願ったということもあるが、むしろ、遺されたご遺族の方々の愛と希望が、そこには現れているのであって、そこに私は神様の深い御心や御愛をみるのである。召された方々がイエス様の御許におられることが希望である。


平良 師

2014年4月6日 受難節をおぼえて

2014年04月26日 23時26分50秒 | Weblog
受難節をおぼえて

 受難節が4月20日の復活祭・イースターに向かって、3月5日から始まりました。復活祭の喜びを受ける前に、イエス・キリストが受けてくだったこの世界の苦しみや孤独、悲しみや不公平さに心を留める季節です。キリスト教会のある伝統では、好んでいる食べ物や習慣を止めることにより、「食べたい」「やりたい」気持ちがあるたびにキリストの受難を思い出すようにします。皆さんなら、何を止めることにするでしょうか。
ローマの信徒への手紙5:6,8
 実にキリストは、わたしたちがまだ弱かったころ、定められた時に、不信心な者のために死んでくださった…しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。

 受難節をおぼえるため、食べ物などを拒むことだけではなく、例えば、今も、世界中に拷問や死刑が続いていることに注目することができます。身近に言えば、私たちが信じながらも迷いが多くあり、環境がちょっと違ってくると、イエス様に従っているクリスチャンとしての証がどうなるかとつくづく反省します。受難の出来事は世界に繰り返し起こっています。
 もう一度、思い出しましょう。神の愛を人間の心に刻み付けるために十字架への道に他がないと、イエス様ご自身が決めてくださったようです。感謝、または悲しみ、そこに受難節の間に心を留めていきたいと思います。


R.ハンキンス 師

2014年3月30日 今一度、神様の強き導きを!

2014年04月06日 00時39分59秒 | Weblog
今一度、神様の強き導きを!

 3月もあっという間に過ぎて、4月になった。4月もあっという間に過ぎて5月のゴールデンウィークとなり、そのうち梅雨がやってきてという具合で、ササーと時は流れていくのだろう。
 しかし、今年はちょっと意識したいと思っている。新しい組織と活動に向けて、学び、準備する。2014年度の計画のための定期総会では、2015年度の組織変革に向けての準備の年として2014年度を位置づけることが承認された。研修会や学習会を重ね、新しい組織を検討する。そして、これまでやってきたことをその新しい組織でどの程度フォローしていけるかという課題も乗り越えていかねばならない。
 選挙制度の改革やミッションステートメントも決めることになろう。やることは多い。今年は、スモールグループやミニストリーの学びもさることながら、私たちキリスト者のどこからどこへ、といったその成長プロセスにも目をとめることになる。いろいろなことに着手したのはいいが、すべてが空中分解してしまったということにならないように、注意深く、ことを進めていかねばならない。
 神様のお導きを祈り求める一方、多くの人々の知恵も必要である。平尾バプテスト教会のこれまでの宣教活動の流れをみるとき、私たちの教会に与えられた神様からのヴィジョンの集大成となるかもしれない。皆で、今一度、神様の強きお導きを祈ろう。


平良師