家族の日礼拝を覚えて
今日は「母の日」だが、当教会では家族すべてに対して感謝を表す日としておぼえている。神様が与えてくださった家族一人一人の存在を感謝する。もちろん、母親が子供へ注ぐ愛情は特別であり、そういった意味では、子どもにとって母親には感謝してもし尽くせないものがある。
しかし、子どものいない女性、独身を選ばれた女性、母親が召された子どもたちのことも考え、むしろ当教会は、家族全員に対して互いに感謝を表そうとこの日を家族の日と決めたのである。しかし、このこともまた、現代は、家族の形も複雑化していて、1人住まいの世帯が半数を超えるようになった今は、この家族の日の礼拝自体も、今後は考えなければならないのかもしれない。
天皇家に象徴されるように、家族が失われていく時代に突入しているのである。家族のこともそうだが、継承という問題は、今や何処でも課題となっている。教会の奉仕者も足りない状況となってきた。共働き世帯も多くなり、教会から30代、40代の層が薄くなってきた。ある方の話では、建築業も30代、40代の働き盛りの熟練した職人さんが継承がうまくいかず足りない状態となっているという。
教会の抱えている課題は、日本の一般社会でもそれは同じである。しかし、今日、礼拝で3代にわたりキリストに従っているN家族が、証をしてくださったことは教会の希望であり喜びである。時代が変わっても、教会の人々は個人も家族も主の導きの中で生きている。
平良憲政主任牧師