平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2013年5月26日 枠に収まらないこと

2013年05月31日 23時51分30秒 | Weblog
枠に収まらないこと

 イエス様は、当時のユダヤ社会の枠内で生きることをされなかった。それで、社会秩序を形成していた権力を持つ人々から嫌がられた。当時の枠とは律法であった。律法を忠実に守っている人々は○、そうでない人々は×で救いから漏れていると考えられた。
 先日テレビを見ていたら、カラオケマシーンの評価によって、プロの歌手たちとアマチュアが、優劣を競っていた。まず、正しい音程で歌っているかが評価され、それから、しゃくり、こぶしやビブラートが加点となるというシステムだった。それまでは、人間の審査員が評価していた。そこには、当然、客観的な評価基準があるが、感動というものもかなりのウエイトを占めていたはずだ。
 ところが、評価するのは機械である。人が感動をおぼえるところに、機械は反応できるのかどうか、そこを測定できるのかどうか、が問題である。対象曲が自分の持ち歌で何十年も歌ってきたプロの歌手が、アマチュアの子どもに負けるケースもかなりあった。
 しかし、感動をおぼえたのはどちらかということになると、長年歌いこなし、ちょっと自分なりのアレンジを加え、音程は楽譜通りではないけれども、歌詞の意味などもかみしめながら歌っている、やはり、プロの歌手である。カラオケマシーンのはじき出す点数は、アマチュアの方が高くても、感動を呼び起こすという点では、プロには適わないと思った。楽譜に命を吹き込む、それがプロだろう。聖書を読む時はどうか。


平良師

2013年5月19日 二つの場所の釣りの行方は

2013年05月25日 12時39分15秒 | Weblog
二つの場所の釣りの行方は

 最近、私たち夫婦は平良先生ご夫妻と阿蘇に行き、休日を共に過ごさせて頂いた。妻たちはサイクリングへ、夫たちは釣りへ。山奥の渓流に入り青葉が美しい中、釣りを楽しませて頂いた。私は釣り初心者であり、様々な所でもたもたあたふたしつつ、糸が変に絡まり、ご迷惑を非常にかけた。
 しかし、平良先生は気になされない様子で、釣りの大事なポイントを教えて下さり、より良いポイントを求めて上流へ行かれた。釣果は私が35匹釣ったが、そのほとんどが小さいものであった。平良先生は69匹。ほぼ倍で、しかも見たことのない程大きいものも釣りあげていた。家族の日礼拝でその魚達は燻製にされ、バザーで売りに出されたが、その大きな魚は誰の口へ行ったのだろうか。
 平尾と大名での人をすなどる釣りはどのような釣果になるのだろうか。新たに献げられた土地大名は人々が行きかい、その数も多い。時間帯別人口は昼が2000人、夜から4000人以上。飲食店が天神に次いで二番目に多い地域だ。
 大名委員会の方々の長年の祈りと労苦によって会堂も素晴らしいものが建っている。この釣りで取り組む課題は多いが、神様に信頼して一つずつ取り組みたい。なぜならば神様は御言葉の実践に取り組むときに大きな祝福を下さるからだ。


森 師

2013年5月12日 憲法のことをよくよく考えてみましょう

2013年05月25日 12時36分17秒 | Weblog
憲法のことをよくよく考えてみましょう

 去る4月28日、政府は東京の憲政記念館で「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開きました。講和条約発効から50周年の節目にあたる2002年の4月28日に、自民党が沖縄、奄美、小笠原はアメリカの施政下におかれたまま、主権を回復し、外交権を取り戻しましたが、独立国としては不完全な形で推移していると言わざるを得ません。戦時中、日本が歩んできた植民地支配と侵略の歴史をよく考え、誰でも理解できる総括をはっきりとすべきでありましょう。
 今の政府自民党には、憲法改正を目指す動きが強く見られます。国民は各自が一番よいこと、正しいと思うことを主張してよいわけですが、戦中戦後の日本国の指導者には、国民を人間として尊重する基本的な精神がうすいと言わざるを得ません。限られた紙面では意をつくしませんが、今の日本国憲法二四条には、個人の尊厳と男性、女性の本質的平等の語句がはっきりと書かれています。私たちは、神様から与えられた人格を与えられて、生まれてきているのです。
 これからの日本の将来がどのような方向に進むのか、極めて大切な岐路に立つことになると思います。教会は、愛する兄弟姉妹とともに聖書に聴き、学び祈って、それぞれ神様の導きを受けて歩みたいと思います。

松村師

2013年5月5日 世はGW・・時の経つのは速く・・

2013年05月10日 10時00分07秒 | Weblog
世はGW・・時の経つのは速く・・

 時が経つのは速く、昨年11月から始まった大名での活動も半年となる。今年度に入って早1ヶ月。どのような動きがその間にあっただろうか。随分の動きである。実りはどうであろうか。これもまた、大きいと言えよう。少しずつであるが、着実に宣教活動の輪は広がっている。
 いろいろな人との関係も生まれている。伝道は、喜んで楽しく行うことができれば、それに越したことはない。また、そのようにプログラムを考えることができたらとも思う。そして、聖書の御言葉から、生きている意味や自分の仕事や学業の意味などを見出すことができればいい。それに加えて、救いの確信を得られるならば、言うことはないであろう。
 日本はGWである。福岡も博多どんたくで祭り気分一色だ。祭りで賑わう日本社会を見るとき、キリスト教の入り込む余地は難しいとつくづく思わされる。しかし、キリスト教に関心を持つ方はいるし、救いを求め、イエス様に出会い、新しい生き方へと押し出される人々はいる。
 待っていても教会を訪れてくれる人はいる。それは、神様のお導きがあるからだ。しかし、伝道する私たちの努力に神様は、なお一層応えてくださる。伝道の可能性は至る所にある。それなのに、何も考えないでいると、何もしないままに、時間だけは、あれよあれよと過ぎて行く。社会の流れの渦の中に教会も泡となって消えて行きかねない。一時も無駄にせず、神様の目的に沿って、歩んで行くことにしよう。


平良師

2013年4月28日 憲法記念日を前に

2013年05月10日 09時57分52秒 | Weblog
憲法記念日を前に

 憲法を変えようという動きがある。「キリスト者九条の会・北九州」のパンフレットから紹介する。現憲法から→こう変わる。
 「憲法を守るのは国家で、これを守らせるのは国民→憲法を守るのは国民、守らせるのは国家」。「天皇は国家の象徴→天皇は国家の元首(元首とは、国を代表する国家の最高機関、または行政府の首長)」。「戦力は保持しない→国防軍を保持する」。「国およびその機関は宗教教育、その他いかなる宗教活動もしてはならない(20条)→国が社会的儀礼および習俗的行為と認めたことに国民は従わなければならない」。「表現の自由を保障→公益、公の秩序を乱すものは認めない」。「憲法の改正は各議院の総議員の三分の二以上の賛成で発議し国民に提案する(96条)→二分の一の賛成で発議し国民に提案する」。「基本的人権の保障→削除」。現憲法は、立憲主義に基づいて作られている。「少人数の人権を守るために、国家権力を縛るために憲法という道具を使おう」というものだ。
 まず、96条の改憲から始めようとしている。そして、今日(4月23日)、超党派の国会議員たちが靖国神社を大勢で参拝した。さて、私たちはイエス様に従う群れである。平和を作り出すことを望まれている。前の戦争ではアジアの国々に迷惑をかけた。怖い時代が到来しようとしている。前の戦争の惨禍を体験したことのない世代が、ほとんどになった。私も戦争が終わって10年後に生まれ、この改憲を進めているお方と同学年の58歳。


平良師