内視鏡の検査を受けて
私は、32歳から48歳の春まで、十二指腸潰瘍を患っていた。これまでは、スレトス説が有力で、ピロリ菌の影響もあるというのは、10年くらい前から言われるようになった。福岡に来たとき、松村先生の紹介で、近くの内科に行き、そこでピロリ菌の駆除をしてからは再発しなくなり、それ以来あの背中からず~んと走る痛みを味わうこともなくなった。
しかし、健康診断を受けると、毎回のように、胃透視で、胃カメラで精密検査を受けるように指示される。十二指腸潰瘍の跡がひっかかるのである。胃透視もバリウムをあんなに飲まされて、さかさまにさせられたりで、一度などは、あわや床に頭から転げ落ちそうになったこともあった。あれもまたつらい。それに加え、胃カメラは、苦痛で苦痛でたまらない。あの管が喉に入っていくとウウェウウェとなって、苦しい。
それで、今回は、どうせ胃カメラになるのだからと、最初から胃カメラで検査を受けることとし、鎮静剤を打ってもらって、眠っている状態で検査を受けることにした。これは正解であった。喉を麻痺させるために麻酔薬を飲んだあと、腕に鎮静剤を打ってもらった。そのあとは、おぼえていない。目が覚めたときには、検査は済んでいた。何とうれしいことよ。
しかし、看護師さんが実に優しい方で、準備の段階でまったく不安を取り除いてくれた。次回またこの方になったならば、鎮静剤を打たれ、眠ったまま、天国に行ってもかまわないと思うかも。
平良師