平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2009年6月28日 神学校週間に寄せて

2009年08月16日 16時31分45秒 | Weblog
    神学校週間に寄せて

 来週の主日まで神学校週間となっている。このとき、特に全国壮年会連合では、神学生たちへの奨学金を呼びかける。私たちの教会の取り組みは、模範として紹介されることが多い。毎月、月約献金と同じように額を決めてなさっている方々もおられ、ここまでのことは、他の教会ではまだまだなされていないので、平尾教会が一足先を行っているというので紹介されるのだ。
 昨年、平尾教会では、この奨学金への取り組みの運動を壮年会だけでなく、教会全体にまで広げたいとプロジェクトチームを立ち上げた。ところで、せっかくこのように神学生たちを受け入れる体制作りは整えられていても、近年、神学校への献身者が少ないと聞く。これから数年後、牧師の数が激減すると予想され、このままでは無牧師の教会が増えるのではないかと懸念されている。教勢の低下、少子高齢化の波は教会にも押寄せ、疲弊している教会も少なくない。今年になって連盟の二つの教会が閉鎖、解散となった。
 このような大きな流れの中にあって、私たちの教会は、どのようにしたら、献身者が起こされるだろうか。そのことについては、教会のことでもあるけれど、個々人へ働きかけられる神様の御心が先であることはもちろんである。ただ、献身者が次から次へと起こされる教会があることも事実である。私たちの教会は、まずは、献身者がおこされるように祈ろう。主に願って、さらに喜びにわきあふれる教会にしていただこう。


平良師

2009年6月21日 ただ、神様の恵みのみ

2009年08月04日 23時26分42秒 | Weblog
    ただ、神様の恵みのみ

 今日は、初めてイエス・キリストの福音をお聞きする方々の救いを願い、主の日の礼拝を守ることができて感謝します。キリスト教会の願いは、一人でも多くの方々に、イエス様にある救いにあずかっていただきたい、イエス様にある人生を歩んでいただきたい、というものです。
 ですから、本日、初めて教会の礼拝にお越しくださった方々を心から歓迎致します。皆様は、神様の恵みによって、招かれたお一人おひとりです。私は、本日の集会案内のチラシを配布した日、教会のある方から、その日に配られたチラシを隅から隅まで読んで、深い感動をおぼえられた女性がいたことを知らされました。
 マンションに配布すると郵便受けの横にゴミ箱が置かれていて、あらゆるチラシで一杯になっています。このチラシもそうした扱いを受けるのだろうかと思って、悲しくなっていたのですが、この女性の存在を知らされて、イエス様の伝道に無駄なことなど一つもないと、意を強くしました。神様はこのようにして、お一人おひとりを個別に恵みをもって、招かれるのだと今さらながら思わされました。神様の恵みに与った方々が、どれほど大勢おられたでしょうか。
 実際、集会に来られなくても、チラシを読み、ポスターの「あなたは愛されている」といった言葉に神様のメッセージを感じられた方もおられたでしょう。目に見えない神の御業に思いを馳せ、希望を新たにします。そして、今日の渡辺牧人先生を通して語られたイエス様の福音、神様の愛を忘れずにいてくださればと、祈らずにはおれません。


平良師

2009年6月7日 蛍の光ともサヨナラなのか

2009年08月01日 21時41分01秒 | Weblog
   蛍の光ともサヨナラなのか

 蛍がとても危ない状況になっていることをご存知だろうか。A姉は、毎年早良区の石釜あたりの蛍の生息地へ見物にいくのを楽しみにしている。私も何度か見物に行った。たくさんの蛍が乱舞していて幻想的だった。A姉もその蛍の数が、昨年あたりから減っているので、変だなあと思っていたという。
 日本の蛍はこのままでいくと、数年後には絶滅してしまうかもしれない。以前は、河川の汚れが蛍減少の原因とされた。そちらの方は、随分と改善され、それによって蛍の数は回復してきた。近年は、蛍を増やす取り組みもあちこちでなされてきた。
 ところが、今回の危機は、そうではない。それは、幼虫のエサになる貝のカワニナを食べて、成虫となった蛍は発光していたのだが、昨今、カワニナに似ている異種の貝を食べて、発光できなくなり、それがもとで繁殖もできなくなってしまっているのだという。
 その異種の貝は、外国から養殖の魚を輸入したときに、それにまぎれて入ってきたのではないかといわれている。この偽者は強力な生命力で、氷水の中でも、乾燥した環境の中てもなお生息できるのだという。あまりにもカワニナに似ていたために、識別のつかなかった人々が、それを蛍が生息していそうなところへ蒔いたことが原因らしい。
 味がいいから食べるのだろうが、食べて光が放てなくなるのなら、それは蛍にとって毒だ。人間が、罪という甘くおいしい毒をたくさん食べて、光が放てなくなっていくのと同じだ。


平良師