平和はまず対話から
平和を作っていくためには、対話することが第一のことであると考える。現在、いろいろな形で対話できる場所が増えていることは、とてもうれしい限りである。しかし、大事なことは、対話をする目的は、相手を理解しようという気持ちにある。イエス様の願われた「平和を実現する人々は、幸いである」との言葉を真実に生きようではないか。
一番困るのは、相手をこうだと、このような人間だと、決めつけることにある。そこから敵意が生まれたり、蔑みや差別が生まれる。確かにそれができない立場の人がいる。国の大統領や首相などと、私たち一般人が普通に対等に会話できる場はほとんどない。だから、自然決めつけてしまうところが双方に出てくる。
そして、ある場合には対立が激化することもある。しかし、そうでない者たち同士は、極力会話を続けるべきである。今の時代は、ネット上でしか話せない人々も出てきており、それもちょっと努力すれば顔と顔を合わせて話し合えるにも関わらず、それを飛び越え、第三者に自分の考えや気持ちをわかってもらおうという人々が増えているように思う。
対話のはじめは、顔と顔を合わせて話すことだ。相手を知ることをやめたり、自分が変えられることを恐れてはならない。私も自己主張の強い者だが、対話をやめようと自分から思ったことはない。何とかして、相手がどうしてそのように考えるのかを理解したいと思う。ギリギリまで顔と顔を合わせてそうしたい。
平良憲誠 主任牧師