先入観
月曜日の朝、9時30分頃に貸し布団屋さんが、回収にこられると聞いた。一階の母子室にあるのだろうと思っていた。というのも、土曜日に受け取ったときに、母子室に一旦置いたからだ。それも、運んできた業者さんは、車の所にいて、手伝っていた青年は私に布団を渡すだけだったので、ひょっとしたら今回もまた、借りる方が、自分たちで、車まで運んでいくことが条件になっているのではないかと思った。
それもまた、先週の日曜日のキャンプの最終打ち合わせがあった日、こちらが運べば若干さらに安くなるということだ、といった話を小耳にはさんでいたものだから、そのような条件で借りたのではないかと思ってしまったのであった。そうして、ない貸布団を探してみると、何と、二階の一番奥の部屋に置いてあるではないか。いったい誰が運ぶのか。私一人だ。
最近、M牧師が腰を痛めて、長く患っている様を見て、気の毒だなあ、随分と無理をしていただいたのだろうなあ、などと思っていた。今度は私の番かな、いや、お金を出してでも、あちらに運んでもらおうと思って、キャンプの会計をしていたI姉に了解をいただいた。そうして、業者さんがやってきた。
結局、あちらも何も言わないし、私も何も触れず、ただ、二階にある布団を二人でせっせと運んだ。終わったあと、業者さんは、お手伝いくださってありがとうございますと、私が昨日会計さんから預かっておいたお金を受け取って、帰って行った。
平良 師