平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2010年1月3日 新しい年は教会員こぞってMVPを

2010年01月29日 22時53分21秒 | Weblog
  新しい年は教会員こぞってMVPを

 私は、正月を迎えて55歳になった。前の教会で教会組織の記念礼拝をした日が5月5日で、実は、go(ゴー)go(ゴー)という意味あいも含めてのことであった。来年は、平尾教会の宣教開始55年周年で、しかも、いよいよ私たち平尾教会の大名での宣教活動が始まる年になるかもしれない。
 ちなみに、2009年度のワールドシリーズで最優秀選手MVPに輝いたヤンキーズの松井の背番号も55だった。もしかして、私はこの一年、かなり努力しなければならないのではないかと、そんな気に勝手になっている。しかし、私たちにとってのMVPは、most valuable player(選手)ではなく、most valuable prayer(祈る人)だから、とにかく、祈りに徹するようでなければならない。
 それも、キリストにあって、教会員こぞって、そうであって欲しいと思う。心を一つにし、思いを一つにして祈るならば、私たちの願いが無に帰することはないと信じる。大名の宣教活動において、ほんとうに一つ思いになるならば、私たちは多くの実りを期待できる。教会のことだけではない。個々の生活の中にあるいろいろな課題についても、一人で祈るよりは、互いの祈りにおぼえてもらう方が、神様がそれらの願いを御心としてくださると私は信じている。
 今日は箱根駅伝の復路である。駅伝の第一は、たすきがつながるかどうかだ。祈りも、一人ひとりの願いが、どう教会の群れの祈りに広がって、つなげられていくかにある。


平良師

2009年12月27日 2009年の終りに

2010年01月23日 14時30分47秒 | Weblog
     2009年の終りに

 2009年を振り返ってみる。今年もいろいろあった。うれしいこと、悲しいこと、厳しいこと、寂しいこと、歓喜に溢れること、どうしようもないこと、笑いたくなること、興ざめしてしまうこと、息のつまること、感動に震えること、腹の立つこと、まあ、さまざまな出来事があった。多くの人々との出会いがあった。別れもあった。
 その中で、教会にとって、一番大きな出来事は、6人の方がバプテスマを受けられたことである。バプテスマは、教会の礼拝を守るようになって何年経過しないと受けられないということはない。イエス様の話を初めて聞いて、その日に決心する方もいる。聖霊のお働きによって、そのときは訪れる。世がどうであろうとも、教会にとっては、バプテスマ以上の出来事はない。
 少なくとも使徒言行録を読む限りは、福音を伝えて、信じない人が一人もいなかった、という報告はなされていない。拒否や無視をされることもあるが、イエス・キリストの福音を受け入れる人は、わずかなりとも必ず与えられるのである。そう信じて、伝道を行っている。
 2009年1月から5人の方々がバプテスマを受け、最後の主日に、H兄がバプテスマを受けられることは、教会に与えられた祝福である。一人の方が、救いに与るのは、この世では小さな出来事かもしれないが、神の国では大きな事件だ。救いに与り、イエス様に従っていく人々が、2010年にはさらに与えられることを願い求めつつ、恵みの主に祈っていこう。


平良師

2009年12月20日 クリスマス礼拝にようこそ

2010年01月14日 21時59分52秒 | Weblog
   クリスマス礼拝にようこそ

 本日は、ようこそ平尾バプテスト教会のクリスマス礼拝にお越しくださいました。心から歓迎致します。私たちに偶然はありません。皆さんが、今日、私たちの教会に来てくださったのも、神様の御計画の中にあったことだと信じ、感謝しています。
 たまたまチラシが目にとまったと言われるかもしれません。クリスマスを教会で過ごそうとホームページで捜していたら、たまたまこの平尾教会が出てきたので・・、そう言われるかもしれません。しかし、それもまた、神様のお導きによるものです。皆さんは、今日この時間に、神様によって、平尾教会のクリスマス礼拝に導かれました。そのことは、私たちにもうれしいし事ですし、皆さんにも大いに喜んでいただきたいのです。
 なぜなら、皆さんは、ある意味では、神様の選びに与ったのですから。それも、年に一度のイエス様の降誕祭というキリスト教では、最大のイベントに招かれました。そして、「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシア(キリスト)である」という御使いのメッセージを聞かれました。
 あの人、この人のためにお生まれになったということはあっても、まさか私のためではないだろう、そうお思いでしょうか。そうではありません。
 今日、初めて来てくださったあなたのためにこそキリスト(救い主)は、お生まれになりました。そのようにご理解いただけたら、ほんとうにうれしいです。


平良師

2009年12月13日 誓ったことを果せるか

2010年01月11日 23時31分27秒 | Weblog
    誓ったことを果せるか

 私はかつて、あることを神様に願った折、もし、この祈りが聞かれましたときには、私の大好きなこれこれを一切致しません、というような祈りをしたことがあった。誓ってはならない、とイエス様からあれほど固く言われていたのに、やってしまったのだった。
 そうしたら、後になってわかったのだが、祈った直後にそのことは叶えられていた。さあ、大変だ。神様と交わした約束を果たさなければならなくなった。正直に言うと、未だに、その約束を果せないでいる。皆様のご想像の通り、私は今だに自分の趣味を継続中である。
 似たようなことを先週ある姉妹からうかがった。その方は、その日に、これから神様から言われたことは何でもします、と祈ったそうだ。そうしたら、その日の常会の司会の役が当たって、彼女は、それを早速祈りが聞かれたと考えたらしく、二つ返事で受けられたのだった。
 私の場合、まだ不信仰だった頃の話だ、なんていい訳をするつもりはない。今でも相変わらずだ。しかし、この姉妹は、何と潔い方だろうか。新政権が、マニュフェストで謳ったことを果そうと努力しているのと、神様との約束を交わした信仰者がその約束を果そうとするのとでは、どのような違いがあるかというと、神様との約束は、本人が告白しない限り誰も知らない。
 しかし、新政権が四苦八苦しているのを見れば、それがどれほど困難なかがわかると思うが、神様との約束はそれ以上かもしれない。人間は弱い。


平良師

2009年12月6日 日米における政権交代

2010年01月02日 18時42分40秒 | Weblog
   日米における政権交代

 今年もあと一カ月たらずで終ろうとしている。私のような凡人は、教会に仕えようという志はもっているつもりでも、何ら大したこともしないで一年が過ぎてしまった。情けないことだ。私自身のことはともかく、今年は日本そして米国にとって、いや世界の歴史にとっても、大きなエポックを画したと思われる。
 オバマ大統領が、誕生したことも大きな出来事であるが、戦後60年以上続いた自民党の流れが、民主党の流れに変ったことは、日本のこれからの歩みに少なからず大きな変化をもたらすのではないかと考えられる。革命とはいえないが、革命的な変化が、諸所にあらわれてくることを私は、ひそかに期待してやまない。
 日本では、フランス革命やロシア革命のような烈しい下剋上の状態は、ないようであるが、歴史の流れを思わせるものがある。政権交代後、僅か二カ月余で将来を推測することはできないが、日本国民全体が、どちらか一方に片寄るのではなく、神のみ心を尋ねながら、より良い方向と制度を求め、他者の情意を汲みとる姿勢を大切にすることが肝要ではないかと思う。
 政治は、政治家だけに任せるのでなく、一人ひとりが、何らかの形で日常の生活の中で、目を世界に開き、関わりのできる分野で積極的に発言したり、行動することが、求められていると思うことしきりである。


松村師