これからの教会が目指すもの
毎年、7月末に前年度の連盟教勢報告が送られてくる。それを見て、日本のキリスト教事情や連盟に連なる諸教会の実情を話題にしようとする人々は、どれほどいるのだろうか。皆、現状には触れたくないというのが、本音なのかもしれない。
そして、まとめたデータから、課題を抽出して、何らかの施策を本気で考えることを、連盟はどこまでやろうとしているのだろうか。簡単な作業ではない。この10年の統計からも諸教会の力は毎年徐々に落ちてきていることがわかる。
洗礼を受けた方の数が0人という教会は、2012年度が、140くらいであったが、2013年度は180にのぼっている。バプテスマの数も559人から366人に減った。一教会の毎週の礼拝人数の平均は、43.6人が、42人。戦後、連盟に連なる教会の多くは、教会学校の活動を中心にしながら教会形成を図ってきた。
私たちの教会もこの伝統を受け継いで、その充実を図ってきたといってよい。それはそれで、大きな働きを担ってきた。平尾教会の教会学校の活動も波はあったものの主の憐みと関係者の努力で一定の実りに与ってきたのではないか。しかし、この運動も、教会を系統だてて作ってきたのかというと、そうだと答えられる教会は多くはない。
私たちは、この反省の上に立って、2015年からの教会のありようを考えていこうとしているのである。それは、キリスト者として豊かで生き生きとした生活スタイルを確立することを目指すものとなろう。
平良師