平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2010年11月14日 鍋の焦げ方はひどかった

2010年12月26日 17時40分15秒 | Weblog
    鍋の焦げ方はひどかった

 私にあって、妻にないものがある。その逆も。私たちは二人で、ようやく一人前となる。そう、一人前に満たないかもしれない。神様は、ほんとうにそれぞれの足りないところを補い合うように、パートナーとして二人を結び合わせられたと思う。
 私は、同時にいくつかのことを考え、抱えながら、生活をすることがある。妻は、ひとつのことをしているときには、それしかできない。それで、料理をしているときに、電話がかかると話に夢中になって、鍋を焦がすことになる。私は、ちょっと待ってください、と言えるのだが、妻には、それが言えない。
 私は、家にいる場合は、電話をしながら、鍋も気になり、それから、テレビの野球をちらちら見て、パソコンにメールが入ってくる音がすると、そちらを見やる。否、これは、私だけでなく、多くはそうなのではないだろうか。ところが、妻は、人と話すとその人しか見えなくなる。右の情報を聞けば右、左の情報を聞けば左と、よくまあそんなに人の気持ちになれるものだと思うほどだ。だから、人との出会いもまた多く与えられることになる。人と出会おうと思えば、ほんとうにその人の気持ちを理解し、受け入れることから始まるからだ。
 牧師は、むしろ、妻のような気質の人がよいのではないかと思うことがある。しかし、こればかりは、神様からの召しがあるわけで、私ごときが何かを言えるものでもない。ただ、人は皆、神様からの賜物を貰っているとだけは言える。


平良師

2010年11月7日 新しい風が吹けば

2010年12月26日 01時16分48秒 | Weblog
     新しい風が吹けば

 長女が我が家に帰ってきてから、新しい風が吹き、変化もあれこれと生じている。家は美しくなり、妻は家事への関わり方に精が出るようになった。信仰のことで議論し、時間も経つのを忘れて、夜中になっていることもある。熱くなり、私もちょっと若返ったような気持ちである。長女は他の弟妹たちを束ね、一目置かれていた存在であったが、社会人として働くようになってからは、いやにやさしい女性に変身した。
 しかし、芯は強く、軟弱な母親とは対象的である。先日、洗濯機の排水がもれ出て床にまで流れるようなことが続いた。排水溝が詰まっているのだろうというので、掃除して、水を流したところ状況は変わらなかった。そこで、娘の推論は、これは、排水量が以前よりも多くなっているからではないか、というのであった。そして、洗濯機に水を入れて、排水になったとき、洗濯機の下の方を覗いてみたら、なんと、洗濯機の排水管からだけでなく、本体からもジャバジャバと水が漏れていたのだった。
 娘の推論は大当たり。長女のこのような論理的に物事を考える姿勢に、あれっと新鮮な思いがするのだった。人が新たにその群れに加わるということは、増えた人の分の豊かさが生まれる一方、摩擦もいろいろと生じ、それまで安穏としてきた群れは、変革を迫られることとなる。
 しかし、新しい風が吹けば、組織は新たなる活力をいただき、新しい命をいただいたようになって、息づいてくる。


平良師

2010年10月31日 どのような建物がふさわしいか

2010年12月06日 22時11分48秒 | Weblog
   どのような建物がふさわしいか

 今回の大名クリスチャンセンター設立委員会では、新たにもう一つの図面が提示され、それについて意見の交換がなされた。途中から、建物そのものよりも、伝道内容が議論になった。
 伝道対象の中心は、若者、子育て中のお母さんに据えて、やはり考えるべきではないかという方。また、一人ひとりとの出会いを地道に作っていくしかない、という方。いろいろと思い悩みの中にある方々を受け入れることのできる所になって欲しい、サラリーマンの方々へのアプローチも忘れてはならない、長い目で見れば結局全年齢層を考えていた方がよい、など。
 これまでにも議論されたのであるが、ここらがしっかりと定まって、建物も生きるものとなる。確かにそうであろう。次回は、どのような人々を伝道対象者としてしぼり、或いはしぼらないのか、どのような形で伝道を展開していくのか、そのために、どのような建物が必要になるのか、そういったことをそれぞれの委員が、文章にまとめてくることにしている。委員会は、行きつ戻りつであるが、考えなければならないことも多く、教会の祈りが必要である。
 伝道の展開ということを考えるとき、その取っ掛かりをどうやって作っていくのか、ということだが、前任地ではコンサートと共同保育は地域のニードに合致した。さて、大名ではどうだろうか。地域のニードをリサーチすることも必要になってくるだろう。そうした作業もきっちりとどこかでしなければならない。


平良師