平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2007年4月8日 春に

2007年06月29日 21時17分51秒 | Weblog
      春 に

 春という季節のありがたいことは、これから何かが、また新たに始まるという気持ちにさせてくれることだ。そういった意味では、日本の春は、イースターにふさわしい。若い人々の初々しいスーツ姿や引越しの車が止まっているのを見ると、ここにもこの町で新しく生活を始めた人がいると思う。
 そこで、伝道の予感が生まれるならいいのだが。大方、引越して最初に訪問を受けるのは、新聞屋さんだ。さすがに時を得ていると思う。それに比べて私たちは、あまりにも無頓着である。引越して来たばかりの人は、孤独で寂しく神様を求めている人かもしれない。
 それとも、そんな人ならいずれ教会に来るだろうと、待っていたらいいのだろうか。ありとあらゆる時に伝道を行う人をみる。私もできない。牧師自らができないことを信徒の方々へお勧めすることも気が引けるのだが、否、そのようなことを言い始めると説教一つできなくなるので、だからお互いに努めましょうというスタンスで言うのだが、ここがその時だと思えるなら、神様の愛、イエス様のことを臆せずお伝えしよう。
 「何ごとにも時があり・・」とコヘレトは言っている。春は、人々に何かを新たにチャレンジさせてくれる多くの「時」が用意されている季節ではないか。私も気持ちを新たにして、牧師の仕事に臨みたいと思う。
 おりしも、桜は満開、色鮮やかな花があちこちに咲き乱れ、何かへのチャレンジを促し、新しい門出を祝っているかのようだ。


平良師

2007年4月1日 しまらない旅のお話

2007年06月24日 22時15分11秒 | Weblog
   しまらない旅のお話

 この日、私は、6時に起床して、7時20分の羽田行きの飛行機に乗る予定だった。目覚まし時計が鳴った。この日、時計の音は、途切れ途切れで、はっと思って壁掛け時計を見ると、なんと6時50分、そう、目覚ましの電池がなくなっていたのである。
 ついに間に合わず8時10分の別会社の飛行機に乗った。乗るはずだった飛行機がどうかなるのじゃないかと、バカな心配をしたが何ごともなくてよかった。それでも2時のスタッフ会議には間に合わねばと急いだ。15分前についたら、4時からだと言われた。
 それから、次の日、3時30分からの歓迎セレモニーは、3時とばかり思って2時45分くらいから待っていた。帰る日、浄漣の滝の鱒たちに挨拶をと思って富士吉田教会の伊藤先生に滝まで送ってもらったら、思わぬことで、あれよあれよという間に、三島教会へ、それから富士吉田に導かれ、四年ぶりに教会と富士山の姿を見ることになった。
 羽田空港に着いたら、なぜか知らねどその人は私の隣に座った。アジアのある国の有名な画家らしく、見せてくれた新聞には自分の描いた絵と顔写真が載っていた。後で考えると、その新聞も何かおかしかった。
 来週から福岡市美術館で個展をするという。私に掛け軸の絵を差し出して、これはお近づきのしるしだ、プレゼントするという。20万円はする絵だがと言われた。それから、何かと日本で個展をするとお金がかかり過ぎると、だからカンパをしてくれる人も多いと言った。後は、ご想像におまかせする。
 ちなみに、帰って問い合わせたが、その方の個展らしきものは、福岡市、県、アジア美術館でもないことがわかった。でもこの人を今でも信じたい。あの人は著名な画家だし、私のもらった掛け軸の絵も・・。しまらない旅のお話。


平良師