人の労働は同じ値打ち
マスクを買いに近くの薬局に行ったら品切れであった。それで、コンビ二に行ってみた。幾つかの種類がわずかばかり残っていた。
買ったあと、裏を見てみたら中国製。そう言えば、最近は、「純日本製」といった表示がやたらと目につく。日本のメーカーなのだが 、どこの国で作ったかが、今は大事なようだ。人件費が安くつく国で作っているケースが少なからずある。それでもしっかりとした製品ならいい。消費者としては、安い方がいいに決まっている。「安かろう、悪かろう」という言葉がある。同じように見える製品でも、安い物は、粗悪品が多いということなのか。しかし、流通経路や人件費、材料などで、つまり企業努力により少しでもコストを下げて、安く提供しているのが普通である。
私は最近、これまでのガラクタを処分するため幾つかの業者にあたったが、値段に3倍以上の差があり驚いた。この差はどこから来ているのか。見積りに来た人、荷物を取りに来た人は、日本人以外のアジアの方であった。それも、ここはエレベーターなしの3階だというのに、値段の上乗せはなかった。申し訳なく思った。
ひょっとしたら、幾つかの家具はまだ十分に使える物だったから、すべてを廃棄しているのではく、海外への再利用のルートがあって、お金になっているのかもしれない。安いのはうれしいが複雑な気持ちである。人の労働に同じ値段をつけてくださるのは神様だけである。
平良憲誠 主任牧師