平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2015年7月26日 根底にあるもの

2015年08月08日 22時37分30秒 | Weblog
根底にあるもの

 私の根底にあるものは、キリスト者なら誰もが持っているものだ。つまり、聖書である。聖書には、どう書いてあるのか。それをどう理解するかである。しかし、そうであれば、キリスト者は皆同じ方向を向いているかというと、そうではない。右も左もおれば、そのどちらでもないという方もいる。それぞれが結構自由に聖書を読んでいるのである。聖書自らがそれを許しているからである。
 しかし、何か重要なことを決めるときには、聖書で議論して、どちらかを選ぶべきなのであろう。「教会は、聖書をこのように理解しているがゆえに、このような選択をこの時代に行う」、ということである。しかし、誰がどう読んでも、そのような理解の仕方はないだろう、というものもある。聖書に書いていないむちゃくちゃなことをもし私が熱心に主張し始めたなら、即刻、教会は牧師の解任の手続きをしなければならない。
 バプテストの牧師は、権限については他の信徒と同じとは言え、教会の代表役員であり、教会が社会的に信用を失うことになる。政治家の活動の根底にあるのは日本国憲法である。憲法に則って政治をしていかなければならない。どう読めば、そのようなことになるのか。
 多くの専門家が、それはどう考えても違憲だと言っているにもかかわらず、そのことをやろうとしている。憲法学者よりも自分たちの理解の方が上だというわけだ。この国は、為政者は憲法に従って活動しなければならない立憲主義国家である。


平良 師

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