晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雪の日に 1/6

2011-01-06 | 日記・エッセイ・コラム

2011.1.6(木)雪

 雪の日に

雪の日にひとつの命が救われた
警察署の裏庭で寒さに震えていた命が
あと四日もしたら消えてしまおうという命が
一緒に暮らそうという人に救われた

あなたが不安な日々をおくっている間
どれだけの人が心配したことか
あなたが救われた今日の日を
どれだけの人が喜んだことか

頭の上に輪のある神さまでもなく
背に羽のある天使でもない
無精髭のおじさんだけど
誰よりもあなたを愛してくれそうだ

捨てられたことを恨むより
拾われたことを喜び
あたらしい家とあたらしい家族に
早く慣れることが一番

じょんのび村に寄ったときは
「名前はまだない」あなただけど
途切れなく舞い降りる雪をみて
「ゆき」と名前が付けられた

やがて雪は吹雪となり
ホワイトアウトのその中を
二人で家に帰っていった
もうどこにもやられない、永遠のゆきの家に。

Img_2079 Img_2083
じょんとも仲良しになれそうだぜ。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする