2011.1.6(木)雪
雪の日に
雪の日にひとつの命が救われた
警察署の裏庭で寒さに震えていた命が
あと四日もしたら消えてしまおうという命が
一緒に暮らそうという人に救われた
あなたが不安な日々をおくっている間
どれだけの人が心配したことか
あなたが救われた今日の日を
どれだけの人が喜んだことか
頭の上に輪のある神さまでもなく
背に羽のある天使でもない
無精髭のおじさんだけど
誰よりもあなたを愛してくれそうだ
捨てられたことを恨むより
拾われたことを喜び
あたらしい家とあたらしい家族に
早く慣れることが一番
じょんのび村に寄ったときは
「名前はまだない」あなただけど
途切れなく舞い降りる雪をみて
「ゆき」と名前が付けられた
やがて雪は吹雪となり
ホワイトアウトのその中を
二人で家に帰っていった
もうどこにもやられない、永遠のゆきの家に。
じょんとも仲良しになれそうだぜ。