春になってシューマンをよく聴いています。いつもの図書館に何故かたくさんCDが置いてあるんです。
シューマンと言えばロマン派の代表的な作曲家で、有名な子供の情景とかクライスレリアーナとかピアノ曲のイメージが強いのですが、図書館には交響曲がけっこうおいてありました。それで今日は交響曲の紹介です。今回1番から4番まで全曲聞いてみましたが、派手さはないもののなかなか良いですね。
確かにベートーベンやブラームスと比べると、評論家諸氏がおっしゃるようにオーケストレーションが単調で、音が厚く固まりすぎる傾向にあるのですが、ロマン派独特の情感あふれるメロディーやハーモニーは、今の季節にぴったりなような気がします。
一番のお気に入りは、シノーポリ指揮ウィーンフィル演奏による2番です。あの自由奔放なウィーンフィルが彼の手にかかると、いつもの派手さが程よく抑えられ、珍しく滋味溢れる渋みが生まれています。それと演奏だけでなく録音にも執着があるようで、やや遠めのマイク位置をベースに、オーケストラの各楽器の音量のバランスを追求していますね。
でもこの組合せによるアルバムがこの2番だけというのはもったいない気がします。ウィーンフィルのメンバーと喧嘩したとか、何か特別な理由でもあったのでしょうか。(笑)
”春”つながりで、ドイツのシュトゥットガルト州立美術館にある、写真のモネの「春の野原(Champs au printemps)」(1887年)を紹介しておきます。これはオルセー美術館にある有名な「日傘の女」(1886年)と同時代に描かれた、隠れたモネの傑作だと思います。これから新緑の季節を迎えようとする野原の柔らかな雰囲気がよく出ていますね。
シューマン:交響曲第2番
シューマンと言えばロマン派の代表的な作曲家で、有名な子供の情景とかクライスレリアーナとかピアノ曲のイメージが強いのですが、図書館には交響曲がけっこうおいてありました。それで今日は交響曲の紹介です。今回1番から4番まで全曲聞いてみましたが、派手さはないもののなかなか良いですね。
確かにベートーベンやブラームスと比べると、評論家諸氏がおっしゃるようにオーケストレーションが単調で、音が厚く固まりすぎる傾向にあるのですが、ロマン派独特の情感あふれるメロディーやハーモニーは、今の季節にぴったりなような気がします。
一番のお気に入りは、シノーポリ指揮ウィーンフィル演奏による2番です。あの自由奔放なウィーンフィルが彼の手にかかると、いつもの派手さが程よく抑えられ、珍しく滋味溢れる渋みが生まれています。それと演奏だけでなく録音にも執着があるようで、やや遠めのマイク位置をベースに、オーケストラの各楽器の音量のバランスを追求していますね。
でもこの組合せによるアルバムがこの2番だけというのはもったいない気がします。ウィーンフィルのメンバーと喧嘩したとか、何か特別な理由でもあったのでしょうか。(笑)
”春”つながりで、ドイツのシュトゥットガルト州立美術館にある、写真のモネの「春の野原(Champs au printemps)」(1887年)を紹介しておきます。これはオルセー美術館にある有名な「日傘の女」(1886年)と同時代に描かれた、隠れたモネの傑作だと思います。これから新緑の季節を迎えようとする野原の柔らかな雰囲気がよく出ていますね。
シューマン:交響曲第2番