ラグビーのワールドカップ準々決勝の、日本対南アフリカ戦は26対3で南アフリカの勝利で終わりました。試合は、開始早々にトライを奪われたもののしばらくは互角の攻防が続き、攻め込んだ後にスクラムを押し込んでPKを得るとこれを決めて3対5と日本が迫った。
しかし、試合的にはこの後はほぼ一方的に南アフリカに攻め続けられる展開となった。南アフリカが日本ゴール前でペナルティーを連発してくれたので、かろうじて前半は3対5で終える。後半に入ると、日本ゴール前にくぎ付けとなり、堪え切れずにペナルティーを与えてしまったのをPGで確実に得点されて引き離されていく。点差が離れていくと、相手のリラックスした攻めと力尽きた日本ということでトライを重ねられて試合は終わった。
一言で言ってしまえば、選手も言っていましたが｢相手が強かった｣に尽きると思う。あの170㎝のデクラーク選手はスピードも凄いし身体も強い。キックも蹴れるしSHとして攻撃の軸になっていて目立ちまくっていた。各選手も後半は怒涛の攻めでこの強さもありました。
更に前回大会の反省からか、相当に日本を研究していたのが伺えました。パスを回しての攻めでは日本のタックルで止まられるとみて、キックの多用で前進され苦しめられた。また、パスでなくそのままモールで押し込んでいくのも研究されたからだろう。後半ではハーフライン付近から25ｍ内までモールで押し込まれてトライまで奪われた。
後半に先発選手たちが力尽きて交代すると相手の攻撃の激しさも増したと思えたので、やはり選手層の厚さのも差があったのだろう。また、アイルランド戦の時は季節外れの残暑で相手がへばっていたのもあったが、今回はすっかり秋の夜で相手のスタミナが切れることがなかったのも大きかったろう。
それでも、日本は自国開催の重圧をはねのけて、目論見通りのベスト8に到達したのは見事の一言だと思う。試合内容も劇的な展開続きで、大いに国民を感動させてくれました。ご苦労様でした。
